「オクターヴ」 田口ランディ
オクターヴ 田口ランディ ちくま文庫 2007.5. |
原題が「7 days in Blai」だった作品を改題して文庫化したものが先日発売になりました。2~3月にバリ島に行って以来、すっかりその魅力に魅せられてしまったので、バリが舞台というだけで無条件で読んでみました。ちなみに初田口ランディ作品。
主人公は音大を出て、現在はライターをしているマホ。彼女は音大時代の友人ミツコが行方不明になったことを知り、ミツコを知る友人達にその消息を尋ねるが、彼らはミツコの存在すら忘れてしまっていた。彼女の消息を示す唯一の手がかりはミツコがバリ島からマホに送った3通の手紙だけ。それを頼りに、マホは1人バリ島へ向かう。彼女がバリ島で体験した神秘的なできごとの数々が描かれていく物語。
うーん、ところどころオッと思う台詞や文が散りばめられているんだけど、内容が・・・。
かなりディープに精神世界を描いた作品で、終盤は相当いっちゃった感じの作品でした。バリ島といえば、神秘の島、そして、怪しげな伝統儀式に、トランス状態のダンス、ドラッグといったところでしょうか。全体的にネットリした作品で、好き嫌いの分かれるところだと思います。ちなみに僕は苦手。
バリ島で訪れた場所もチラホラ出てくるので、そういうところは、そこの風景を懐かしみながら楽しんじゃいました。
あー、また行きたいなー。
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