舞台「夏の夜の夢」@ITCL
「A midsummer night's dream」
International Theater Company London
2007.5.14
高校時代の友人に誘われて、演劇の公演を見てきました。
イギリスから来日して、全国を巡回する劇団によるシェイクスピアの「夏の夜の夢」。自分が見たのは日本公演初日で早稲田大学の講堂にて行われた公演。初早稲田なので、大学そのものもワクワクしながらぐるぐると見てしまいました。
以前、RSCの「夏の夜の夢」の来日公演(レビュー)を見に行った際に、かなり予習をしたので、今回も字幕なしではあったものの、そこそこ理解して楽しめました。
今回の舞台は特筆すべき点があって、なんと出演キャストが全部で6名。「夏の夜の夢」は台詞のある役だけでも15名以上は登場するので、普通に考えたら全然人数が足りません。今回の舞台、全ての役者さんが2役、3役をこなしていたんです。
この劇は、①王様・王女と恋人達、②妖精たちの世界、③職人達による劇の練習と大体3つのパートに分かれていて、役者さんたちも、①~③でそれぞれに役をこなしていました。それぞれが大体独立したパートとはいえ、入り混じる場面も結構あって、見ているほうは、同じ人が1人でやってる2つの役が同時に出てくる場面が近づくと、果てして、どうのようになるのかとハラハラしたりしたんですけど、そこはもう、とても上手く、カバーしていて、なかなか面白い演出でした。全体的に、とてもきれいにまとめていて、2役、3役しているのが全く気にならなかったのも良かったです。
RSCの公演と比べてしまうと、小劇場的なノリの舞台で、洗練された芸術性などはやはり及ばない感じもするんですけど、シェイクスピアの劇自体がそもそも町の劇場で演じられていて、庶民も楽しんでいたことを考えると、このような舞台の楽しみ方も本来の作品の良さを引き出しているのかなぁとか思ってみたり。
シェイクスピア作品を観るといつも思ってしまうんだけど、400年前の脚本が現在のしかも、ユーラシア大陸をはさんで、反対側にある島国の我々を楽しませることができるというのは本当に素晴らしいなぁと思ってしまいます。やっぱりシェイクスピアは面白い!!
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