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2007年6月30日 (土)

「ほげらばり」 小林聡美

ほげらばり メキシコ旅行記

小林聡美

幻冬舎文庫 1997.4

※書籍画像がありませんでした・・・。

なにか旅行記を読んでみたいなぁと思っていたところ、書店で目にした1冊。女優の小林聡美さんがメキシコに旅行した際に書いたエッセイです。

93年の11月~12月の16日間の間に、メキシコの中を6ヶ所ほど巡った様子が書かれているんですが、各所で、様々なハプニングに遭遇したり、全般的に「食」の運があまりよくなかったりする様子をテンポの良い文体で面白おかしく記した1冊。

「面白おかしく」というのがこの本の良いところであり、また、良くないところでもあるように思いました。とにかく全編を通してかなり笑える記述が多くて、絶妙な言葉や比喩の使いまわしが非常に面白いんですけど、では旅行記としてはどうなのかという疑問が残る1冊でもありました。16日間の旅行の間の、面白ハプニング集みたいになってしまってて、実際にメキシコの旅の様子があまり伝わってこない印象なんですね。確かに面白いんだけど、メキシコの空気をそこまで感じることはあまりできないのがちょっと残念でした。

でも、小林さんのほかのエッセイも読んでみたいなと思わせる1冊だったのは確か。女優としても結構好きなんですけど、その独特の視点がいいなぁと思える1冊でした。

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