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2007年6月18日 (月)

映画「記憶の棘」

記憶の棘 オリジナル・バージョン

birth

2004年

アメリカ

公開時から気になっていたものの、もしかしたらトンデモ映画かもしれないという不安もあり、見ようかどうか迷っていた作品ですが思い切って見てみました。

主人公アン(ニコール・キッドマン)は10年前に夫ショーンを心臓発作で亡くした未亡人。夫の死の悲しみからようやく立ち直った彼女は恋人ジョゼフの長年にわたるプロポーズを受け入れる決心をする。ところがそんなある日、アンのもとに1人の少年が現れ、「僕はショーン、君の夫だ」と告げる。2人の思い出を語る少年の姿に、次第に少年が夫の生まれ変わりなのではと思い、彼にひかれていくアン。果たして、少年は亡き夫の生まれ変わりなのか、それとも・・・。という物語。

ストーリー的な部分はネタバレなしで感想を書くのが非常に困難な作品なんですが、心配していたようなトンデモ映画というわけでもなくて、全体的に暗い雰囲気の作品ではあるものの、そこそこに面白い作品でした。

この映画、なんと言っても嬉しいのは監督がジョナサン・グレイガーだってこと。彼の作ったジャミロクワイの「Virtual Insanity」のPVは本当に素晴らしい内容で、大好きな作品なので、彼が監督した長編映画ということで、結構期待していました。

まぁ、でも、PVと長編は違ったんだろうね。期待していたようなスタイリッシュな映像が炸裂した映画ではなかったです。でも、長回しが多かったり、アップが多かったり、結構特徴的な映像の撮り方が目立つ作品ではありました。とりわけ、ニコール・キッドマンのアップをひたすら長回しする演奏会場のシーンは印象的。

ニコール・キッドマン、髪が短いともはや誰なのかよく分からないですね。長髪イメージが強い女優さんです。でも、短髪でもとてもお美しい。むしろ、長髪のときとは印象の違う美しさですね。割ときついイメージの強い女優さんでしたが、今回のような繊細な役もしっかりと演じることができるんだなぁというのは意外でした。

<以下ネタバレしないと感想書けないので反転します>

結局、彼は生まれ変わりだったんですかね・・・。

解釈を観るものに委ねてるととることもできるけど、何だか、うまいことはぐらかされて、曖昧にされてしまったような印象がなくもない作品でしたね・・・。

10歳の少年が、父の仕事先についていって見ていた憧れの年上の女性に魅せられて、ついつい犯してしまった過ちという解釈も十分にありうる。愛人の登場などで話が大きくなってしまい、追い込まれてしまって、結局白状。少年の淡い初恋が起こした事件てことですね。

一方で、本当に少年が生まれ変わりだったってのもこの映画では否定しきれないようにしてあって、手紙を読んだくらいでは知りえないようなことも少年は知っていたりする。最後の手紙もこの解釈の方がロマンティックだよなぁと思います。

うーん、でも、僕はたとえ少年の狂言だったというという解釈をとった場合でも、彼が本当は夫の生まれ変わりで、自分にも気づかぬままにショーンの思いによってあの行動をとってしまったという解釈がいいなぁと思います。少年自身は自分が手紙を読んで、仕組んだいたずらだとしか思ってないけれど、実は生まれ変わりっていう。で、生まれ変わりだとしか説明ができないようなできごとの数々は、彼の深層心理にいる夫が起こした奇跡みたいな。

だって、そのほうが純愛ラブロマンスになって観た後の印象が良いじゃん!

単なるイタズラ映画だったら、「はぁ?」なだけですよ。お風呂のシーンも本当に悪趣味なだけですよ。

と思いました。

<ネタバレ終了>

ということで、様々な憶測を呼ぶ内容になっていて、そこの解釈の取り方で、この映画の印象や評価が大きく変わるような作品で、自分も、頑張って後味を良くする解釈を選ぼうとしていているので、結果的に、評価も低くはありません。ニコール・キッドマン綺麗だったし。

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