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2007年6月25日 (月)

映画「ドット・ジ・アイ」

ドット・ジ・アイ

dot the i

2003年

英・西

公開時に見たいなぁと思いチェックしていたものの、すっかり忘れていた作品です。ミステリアスなラブストーリーでした。

主人公はスペインからロンドンにやってきた女性カルメン(ナタリア・ヴェルベケ)。暗い過去を背負う彼女であったが、ある日、ロンドンで出会った富豪の恋人バーナビー(ジェームズ・ダーシー)から、プロポーズを受ける。ある夜、フレンチレストランで友人と食事をしていたカルメンは、結婚式の前に花嫁が花婿以外の男と独身最後のキスを交わすというフランスの慣習にならい、レストランの客の1人とキスをすることになるが、思いがけず濃厚で情熱的なキスを受けたカルメンは、走ってその場を去ってしまう。しかし、その翌日、キスを交わした男キット(ガエル・ガルシア・ベルナル)が彼女の職場を訪ねてきて・・・。結婚を目前にした主人公が、三角関係の罠にはまった末にむかえる衝撃の結末とは。

「dot the i」は、アルファベットの「i」という文字を完成させる最後の点(ドット)のこと。その点が打たれるまで「t」と「i」が区別できないように、この映画も、最後の最後まで、いつどこで、どのように物語が終わりを迎えるのかが全く予想できない波乱の展開となっています。

物語の3分の2くらいまで、どのような結末を迎えるのか、そもそも、単なる三角関係映画なのかどうかでさえはっきりしなくて、どうなるのかなぁと思って見ていたところ、後半は怒涛の急展開の嵐で、なかなか楽しめる作品でした。

愛人(?)役のガルシア・ガエル・ベルナル君は売れてますね~。ラテン男の魅力たっぷりでした。対する、婚約者役のジェームズ・ダーシーは、イギリス紳士っぷり&イギリス英語が良いですね~。そして、主人公カルメンのこれまたラテンの魅力溢れる美しさ。憂いのある表情がかなり素敵でした。メインの3人がそれぞれに魅力的なので、割と暗いシーンが多い画面も、結構華やかな作品ですよね。この3人の魅力が見事に引き出された作品だったと思います。

いわゆる「意外な結末」もので、二転三転と展開していく映画なんですが、自分は最初の真相部分では「やられた!!」(もしくは「ずるくないかい??」)となったものの、その後、不必要に先の展開を読みすぎてしまったので、ラストに至っては、なんだ、ここで終わるのかぁ。となってしまって、最後はちょっとテンションが下がってしまいました・・・。最初のどんでん返しが反則技的だったので、もうラストはどうにでもできそうな勢いがありましたよね。

まぁ、でも、考えられる様々な展開の中では、割とすっきりできるラストだったので、鑑賞後の後味が悪くなかったのは良かったなぁと思います。

なんか、最後まで見るとストーリー展開の奇抜さに全ての印象を持っていかれてしまうんだけれど、使われてる音楽が結構自分好み(てかCD持ってるのがチラホラ)だったり、低予算な感じがしつつも、映像も凝ってたりで、全体的な評価もそんなに悪くはない作品。

やっぱ惜しむべきは最初のどんでん返しの割りにラストがつまらなかったことかなぁ。あと、ロンドンが舞台なのに、ロンドンっぽさがあまり感じられなかったのもイギリス好きとしては残念でした。

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コメント

こんにちは。ちょっとご無沙汰してて、この記事を拝見しそびてました。
最近、雑用ばかりで自分の時間がどこかへ飛んで行ってしまってます。

ほんとに…ANDREさんもロンドンの描写について書かれてたんですね。
ロンドンだと気付くまでに時間がかかってしまいました。

ミステリー小説が好きだから、騙されるまい、と思って観ていて、
いいところに気付いたりするわりに、
肝心なところからすっかり騙されるのがいつものわたしのパターン。
やっぱり、こんな作品は、情報を見落とすまい、忘れるまい、と
身構えて観ている気がします。(騙されるくせにね)

投稿: 悠雅 | 2007年7月15日 (日) 11時34分

>悠雅さん

コメントどうもありがとうございます!!

本当にロンドンが舞台ってのは名ばかりな印象の作品でしたね・・・。
最初にこの映画が見たいと思った理由が
ロンドンという舞台設定だっただけにちょっと肩透かしをくらった気分でしたが
結構楽しめる内容だったので最終的には満足です。

この手の映画は考えて見すぎちゃって最終的な感想が
「あぁ、やられた~」とか
「そんなのずるいよー」とか
「あぁ、やっぱりそうか」とか
になってしまいがちなんですけど
他にも見所の多い作品だったので良かったです。
なんだかんだで自分も騙されちゃうんですけどね・・・。

投稿: ANDRE | 2007年7月15日 (日) 23時30分

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