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2007年7月 1日 (日)

映画「ウィンター・ソング」

ウィンター・ソング

Perhaps Love
如果・愛

2005年

香港・マレーシア・中国

どうも、ミュージカル映画好きのANDREです。今回は、香港のミュージカル映画。アジアのミュージカルなんてほとんど見たことないのでかなり楽しみにして見てみました。

舞台はサーカスを舞台にしたミュージカル映画の撮影現場。ヒロインを演じる人気女優のソン(ジョウ・シュン)は監督のニエ(ジャッキー・チュン)と付き合っていたのだが、そこに、映画で共演する相手役として香港の大スター、リン(金城武)が現れる。実はリンとソンは10年前、2人がまだ売れない踊り子と監督志望の若者だったときに出会い恋に落ちていた。リンは10年間、彼女のことを思い続け、眠れない夜を過ごしていたのだが、映画での共演を機に、再び彼女に近づくのだが・・・。という物語。

作中で製作されているミュージカル映画が、サーカスの団長とその恋人である過去の記憶のない団員の少女シャオイーのもとに、かつてシャオイーの恋人であったという1人の男が現れるというストーリー。現実の物語とオーバーラップする劇中劇で歌われるミュージカルナンバーの数々が、リン、スン、ニエの3人の心情を語るように物語を彩っていくというちょっと凝った趣向の恋愛ミュージカル映画です。

とにかくキャストが豪華。日本でもおなじみの金城武をはじめとして、ヒロインのソンを演じるのは「中国の小さなお針子」で魅力たっぷりにお針子を演じたジャウ・シュン、そして、映画監督兼劇中映画の団長役で見事な歌声を聞かせてくれるのは、アジアを代表する歌手のジャッキー・チュン。さらに、3人の恋模様を見つめる天使という設定で登場するのはドラマ「チャングム」で人気の韓流スター、チ・ジニ。

さらにスタッフもすごい。ミュージカルシーンの彩豊かな美しい映像を撮影するのは「グリーンデスティニー」でアカデミー賞に輝くピ-ター・パウ。そして、ミュージカルシーンの振り付けを担当したのはロイド・ウェバーが新作ミュージカルの振付師として招いたというファラー・カーン。

そんなわけで、顔ぶれだけでやたらと豪華なんですが、さすがと言わんばかりのミュージカルシーンの美しさがとにかく印象的で素晴らしい作品でした。「ムーランルージュ」的な豪華絢爛な映像&言葉は分からないけど、とにかく美しい音楽の数々が本当に素晴らしかったです。そんなわけで大満足でしたよ、ミュージカルシーンは・・・。

映画の冒頭、シェイクスピアかよ!と突っ込みたくなるような天使の独白から始まって、いきなり度肝を抜かれるド派手ミュージカルシーンが始まり、何も知らずに見始めたら、何が何やらさっぱり分からないのではないかと思ってしまう作品なんですが、この冒頭のシーンはかなり好きですよ。キラキラ輝いてます!!

しかーし、気になったのは、メインのストーリー。3角関係の3人の物語なんだけれど、まず、10年間スンのことを思い続けているというリンが、往生際の悪い、ちょっと病的な感じさえする未練タラタラ男なのが、見ていて、何も共感できないんですよ。そして、2人の男の間で揺れ動く(?)ソンも、何を考えているのかがよく分からなくて、どうもつかみ所の無い女性。さらに監督のニエも、何を考えているのかがどうも伝わってこない。

メインの3人が熱演なのに、いまいちつかみどころがなくて、ひたすら雰囲気のある映像と、時折挿入される美しいミュージカルシーンだけで淡々と展開していくので、段々、メインのストーリーはいらないから、劇中劇のサーカス映画のほうが見たかったなぁと思ってしまったり・・・。

しかし、それでも、ミュージカルシーンの美しさは必見だし、本当に良かった!見終わっても、頭にずっと残ってる感じです。あと、最初と最後に活躍するチ・ジニが何気にかなり良い。

そんな感想です。

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コメント

始めまして、ブログ散歩中にここを見つけました
ウィンターソングレンタルで観賞。
金城武って久々だな~って感覚でレンタルしたら、
これがまた、新感覚で豪華な映画でしたね。
ミュージカルがストーリーの邪魔になっていないどころか
上手く演出されていてホントよかった~。
これは映画館で見るべきだった。
金城武も日本で活躍していた頃よりずっといい大人の俳優に
なっていたのでビックリ。←日本で大人気の時は苦手でした。
チ・ジニも監督役もよかった~歌は迫力!
ソンの心情は私もいまいちわからん。
最後に「また監督の映画にでるつもり・・・」みたいな台詞って
どうにでも解釈できるのはねらいなのかな。
でも、この映画は金城武が出ていても映画館ガラガラだったとか。
中国映画って日本ではどうも食わず嫌いっぽい感覚があるのかな

投稿: mayu | 2007年7月11日 (水) 12時30分

>mayuさん

レス、遅くなってしまってゴメンナサイ・・・。
コメントどうもありがとうございました!!

金城武、日本で流行ったのはちょっと前ってのと
中国系は韓流ブームに押されて影が薄くなってる感じですよね。
自分も、ミュージカルシーンは大きなスクリーンで見たかったなぁと
思いました。

ちなみにうちの近所のレンタル店には、
大量に仕入れてあるのに(20本くらいあった)
1本も貸し出されていないという状況・・・。

投稿: ANDRE | 2007年7月14日 (土) 01時13分

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