映画「スリーピー・ホロウ」
Sleepy Hollow 1999年 アメリカ |
バートン好きだというのに、これまで見ていなかった作品です。うん、とってもバートンでした。
時は18世紀末。NYに程近いスリーピー・ホロウの村で起きた不可解な連続殺人事件を解決するためにイカボッド捜査官(ジョニー・デップ)がNYから派遣される。この事件、夜な夜な村人が殺され、その首を切断されるというもので、伝説の首のない騎士によるものだとして村は大騒ぎとなっていた。イカボッドはそのような非科学的な騎士の存在を否定し、科学捜査を開始するのだが・・・。という物語。
原作のアーヴィングの小説を読んだことがあるんですが、この映画、かなりアレンジされてましたね。バートンらしいゴシックホラーの世界観をとても丁寧に演出している作品で、首が吹っ飛ぶシーンがやたらと多いものの、この世界観の美しさは流石だね。 内容はもうB級ホラーだし、寓話的ファンタジーになってるんですけど、これをここまでしっかりと見せてしまう力量に脱帽ですね。
最初は「科学捜査」ものかと思ってたんだけど、しっかりとホラーでしたねー。物語が微妙に立て込んでて、ちょっとしか出てこない人名がやたらと複数連呼されて核心に迫っていくので、じゃっかん置いていかれそうになったものの、最後は結構わかりやすくまとめてくれたので無事ついていくことができました。あと、ストーリー面だと、主人公の少年時代の記憶が微妙に活かしきれてないような印象も。
イカボッド氏の気絶キャラが個人的にはかなり好きですねー。こういう3枚目路線、もっとバカバカしい科学捜査とかしてくれても良かったかなぁとか思ってみたり。てかさ、少年を前に立たせて進むって・・・。ジョニー・デップ上手いな~と改めて思わせてくれる作品。海賊さんもいいけど、バートン作品に出てるときは、様々な魅力が引き出されているように思う。
そうそう、首のない騎士の首があるバージョン、何気に怖かったですね。クリストファー・ウォーケンが熱演でした。
あと、冒頭のカボチャのカカシ、ナイトメア・ビフォアクリスマスのデザインでしたね♪無駄にワクワクしちゃいました。サンキュー、バートン!全般的に美術が素晴らしいに尽きるね!
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