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2007年10月31日 (水)

映画「メロディ・タイム」

melody time

1948

アメリカ

ディズニー アーリー・クラシックス・コレクション (完全予約生産)
下段左端がメロディ・タイム

昨年発売になったディズニー・アーリー・クラシックス・コレクション(上図)というBOXセットのなかに、唯一、現段階で単独で購入することのできない作品、「メロディ・タイム」が収録されていました。既に単独で持ってる作品もあるので、今さらこのセットを買うのはもったいないと思っていたところ、たまたまこのセットを購入した友人が近くにいまして、「メロディ・タイム」を貸して頂ける事になりました。どうもありがとです☆

第2次大戦後のディズニーは予算の関係からか短編を集めた作品を長編として劇場公開していた時期があるのですが、これもそんななかの1つ。劇場長編としては第10作目にあたります。

ジャズやら歌やらにのせて、7つの物語がアニメ(ときには実写も合成)で描かれるという構成になっている作品で、どの作品も素晴らしくクオリティが高いことに驚かされました。

以下、1つ1つの作品にコメントを。

① Once upon a wintertime 冬の出来事

冒頭からいきなりの傑作ですよ!アイススケートをする恋人たちの物語。

この作品、昨年の「ディズニー・アート展」にて僕が完全に惚れこんでしまったメアリー・ブレアのイラストですねー。キャラクターの造詣から、背景デザインまで、彼女の作品の魅力に溢れてます。

あと、スケートで滑った跡が模様を描いていく様子とか細かい演出もとても上手いです。完全に見入ってしまいました。やっぱディズニーすごいなーと素直に感心しちゃいます。

②Bumbnle boogie クマンバチのブギ

クラシックでおなじみの「熊蜂の飛行」をジャズアレンジした音楽にのせて、蜂のキャラクターが音とリズムの中を飛び回るという短い作品。

ジャズアレンジされた曲が普通に良い。そして、アニメーションのセンスも最高です。カッコイイ!数分しかない短さなんだけど、思わず巻き戻して2回続けて見ちゃいました。

③The lgend of Johnny appleseed リンゴ作りのジョニー

アメリカ開拓時代に実在したというジョン・チャップマンの生涯を描く作品。リンゴを育てることしかとりえのない一人の男が、各地にリンゴを植えながら西へと向かう話。

いやー、これまた良い。今回は絵や音楽の美しさというよりかは物語の面白さで見せてくる作品。あと、この話は歌が楽しい。

チップとデールの原型みたいなリスキャラも要チェックだね。

④Little toot 小さな引き船

小さなボートが父のような立派な船になることを夢みるお話。

なかなか破天荒な物語に笑わせてもらいました。これ、ツッコミどころ多くて面白いですよー。てかさ、あなたの罪はそのくらいで許されるものじゃないですから!

ボートのデザインがトーマス船版みたいな感じなんだけど、普通にかわいいのでグッズ展開とかできそうですね。

⑤Trees 丘の上の1本の木

木を描く短めの作品。全体の中ではちょっと地味で退屈な作品かもね。

ちょっとリアル路線の動物の絵がやや怖いんですが、最後の持っていきかたが上手いですねー。なるほどね、そうきたかと。

⑥Blame it on the Samba サンバは楽し

ドナルドダックがホセ・キャリオカとパンチートと3人で盛り上がる映画「3人の騎士」がありましたが、それを引き継いだ短編。実写のオルガン奏者の女性の演奏に合わせてドナルドたちがサンバに合わせて踊りまくるという内容です。

純粋に楽しいね。実写との合成でドナルドたちのサイズが発覚。彼ら、あんなに小さかったんだね。

⑦Roy Rogers and the sons of the pioneer ~ Pecos Bill 青い月影

西部劇ファッションに身を包んだ男たちが焚き火を囲んで子供達と歌う実写映像から始まり、やがて、テキサスを舞台にしたビルという男の物語が語れる。

いやー、これもね、物語の展開がすごい。とりあえずテキサスの様々な地理的な名所が登場して、何故がそれができたのか?てのをビルの活躍にのせて歌っていくんだけど、その活躍がとんでもないんだよね。メキシコ湾の場面がお気に入りです。

やがて、ビルが1人の女性と出会うんですが、彼女の名前がスルーフットスー。そう、TDLにあるレストランでおなじみのキャラですよ。まさかメロディタイムが出所だったとは・・・。マニアックすぎ。ちなみに彼女の場面のラストもとにかくスゴイ!のひとことです。

最終話ってだけあって、他よりもちょっと長めなんだけど、この話はストーリーの発想がとにかく面白かったですねー。

「trees」と「Blame it on the Samba」の部分がやや中だるみなんですが、全体を通して、やや教育的ではあるけれど、単独で気が向いたら見てみたいなぁと思わせる短編が多くて、非常に満足度の高い作品でした。初期ディズニーってやっぱすごいよなぁ。アニメの表現力なんかは、昨今の作品よりもこの頃の方が繊細さがあって「芸術性」が感じられる気がします。

BOXでリリースしたんだから、そろそろ単独で発売してくれないですかねぇ。

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コメント

私、この間メアリー・ブレア展に行きました。
そのとき、「冬の出来事」のコンセプト・アートを見てきました!!
まだ、映画のほうは見れていないので、いつか見てみようと思います。

投稿: なつみ | 2009年8月29日 (土) 09時51分

>なつみさん

レスが遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
コメントいただきましてどうもありがとうございます!

メアリー・ブレア展は、
9月に入って、夏休みが終わってから
ゆっくりと平日に観にいこうと思っています。

「冬の出来事」のコンセプトアートも展示されてるんですね!
ますます楽しみです!!

映画はDVDが非常に手に入りにくいですが、
とても綺麗な作品なので、是非是非
機会をみつけてどこかでご覧になられてください!

投稿: ANDRE | 2009年9月 1日 (火) 00時39分

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