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2007年11月

2007年11月30日 (金)

「その名にちなんで」 ジュンパ・ラヒリ

その名にちなんで (新潮文庫 ラ 16-2)

その名にちなんで
(the namesake

ジュンパ・ラヒリ Jhumpa Lahiri

新潮文庫 2007.10.

新潮社のクレストシリーズは良作が多いことで有名ですが、その中でもとりわけ印象深かった「停電の夜に」と同じ作者による長編第1作目。原書が出たときから読みたくて、いっそのこと原書で読もうかと何度も思ったのですが、このたびようやく文庫化。そういえば、「停電の夜に」は文庫じゃないのを買ったのにね・・・。

どうやら12月に映画が公開になるようで、そちらも楽しみです。

インドからアメリカに移住してきた夫婦に生まれた1人の少年ゴーゴリーが物語の主人公。大学教員をしている父は若い頃、インドで列車事故に遭遇し、その際に、手にしていたゴーゴリーの短編集に深いを思い入れがあったのだ。

インドには、家族だけが用いる愛称と、公の場面で使う正式名があり、ゴーゴリーにも正式名としてニキルという名前が与えられた。アメリカに暮らしてもなお、インド文化、インド社会を大切にして暮らす両親と、アメリカに生まれ育ち両親の価値観を理解できないゴーゴリー。2つの名前を持つ青年が2つの文化の間に様々な葛藤を感じながら、成長していく様子を描く物語。

いやぁ、これ、面白かったですよ。

とりわけ自分には色々と感じる部分が多かったので、どぷりとはまってしまいました。

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2007年11月28日 (水)

映画「サン・ジャックへの道」

サン・ジャックへの道

Saint Jacques... La Mecque

2005年

フランス

劇場公開時から見たかったフランス映画。監督は「赤ちゃんに乾杯!」や「女はみんな生きている」のコリーヌ・セローで、フランス~スペインにある1500キロの巡礼の道を9人の主人公達が歩くというロード・ムービーです。

亡くなった母の遺言で、遺産を相続するためには兄弟で巡礼の旅をすることになった3人が主人公。高校で国語の教師をする現実主義者の堅物長女クララ、社長業のストレスで薬が手放せない長男のピエール、仕事もせずにフラフラと酒と女を楽しむ末っ子クロードの3兄弟は、遺産をもらうためにと嫌々旅に参加。3人が参加するウォーキングツアーには他にも、個性豊かなメンバーたちが参加していて、ガイドを合わせて9人でゴールを目指して巡礼の旅を続けるという物語。

3兄弟以外のキャラもそれぞれに魅力的で、親に言われて渋々参加した2人の女子高校生。思いを寄せる彼女が参加すると聞きつけて、従兄弟を誘って自分も参加したアラブ系男子高校生。その従兄弟は、巡礼の目的地がメッカだと信じて最愛の母からお金を借りて参加している難読症の少年。癌の治療を終えて旅に参加し、いつも頭に布を巻いている女性。そして、自分の仕事中に妻が浮気をしていることを知っているガイドの男。以上のメンバーが会話を重ねながら大自然の中を歩く。

これは、思ってた以上に面白かった!!日本で言えば、わけありの人々がみんなでお遍路をするような感じでしょうかね。

それぞれの過去は最低限にしか語られないで、旅を通して9人が成長していく様子を皮肉とユーモアをたっぷりからめて描いていて、ただ巡礼をするだけの話なんだけど、最後まで十分に楽しめました。宗教、人種なんていう問題に対してピリリとスパイスがきいてるんだけど、それを重くしないで、ユーモアにくるんでしまってるのも良い。

ちょっと欲を言えば、せっかくの綺麗であろう景色があまり堪能できなかったのが残念だったかなぁ。

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2007年11月22日 (木)

映画「Porco Rosso」

紅の豚

紅の豚

1992年

日本

(1995年 仏)

タイトルが何故、「Porco Rosso」なのか。それは、今回見たのがフランス語版だったから。友人宅でDVDで鑑賞することになったのですが、皆何度も見ているということで、今回はフランス語音声で楽しみました。

なんてたって、主役のポルコの声がジャン・レノですからね!ま、どうせならイタリア語版を収録して欲しいものですが。

そんなわけでざっとストーリーを。

舞台は20世紀前半の恐慌時代のアドリア海。主人公マルコは過去のとある事件をきっかけに魔法をかけ豚の姿となり、空賊との熾烈な戦いを繰り広げる賞金稼ぎをしていた。ある日、空賊たちは打倒マルコのためにアメリカ人パイロットのカーチスを雇う。昔馴染みのジーナ、飛空挺技師のピッコロとその孫娘フィオらの助けを得て、マルコはカーチスとの戦いに挑む。という物語。

まぁ、ストーリーは日本語でもフランス語でも同じです。

フランス語版、カーチスとか結構良い感じなんですが、全般的に女性陣のイメージが大分違います。日本語よりもかなり歳をとってる感じ。とりわけ我々の中で大不評だったのはフィオ。そもそものキャラが変わっちゃってるくらいに違和感が・・・。あと、最初に出てくるちびっ子たちが、子供っぽくないのもなぁ。

ジャン・レノはボソっと渋く決めるところはメチャメチャかっこいいんですが、時折、トーンが上がると、やっぱりイメージが違うんだよね。日本語の声優に慣れ親しみすぎたからなのかなぁ・・・。

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2007年11月19日 (月)

「フィンガーボウルの話のつづき」 吉田篤弘

フィンガーボウルの話のつづき (新潮文庫 よ 29-1)

フィンガーボウルの話のつづき

吉田篤弘

新潮文庫 2007.8. 

僕はクラフト・エヴィング商會の著作が大好きなんですが、その文章を担当している吉田篤弘氏の書いた連作短編。

全部で16話+あとがき代わりの1話が収録されていて、全体を通してビートルズのホワイトアルバムが小物として小気味よく使われている作品集。不思議な博物館とか、孤島のラジオ局とか、閑人
カフェとか、出てくるもののセンスがあまりにもツボすぎて、1話1話を大切に読みたい1冊でした。

各物語は、1人の小説家が狂言回し的に登場することで、上手い具合につながれていて、見方によっては全体で1つの長編ともとれるような不思議な構成になってるんですが、そこがまた吉田氏らしいところ。

この人の書く文って、優しさと温かさに溢れてるんだよね。どの話も読んでいてとても心地が良い。この世界観の構築と、そこに引き込む力にはいつも感心させられっぱなしです。

そんなわけで以下、気に入った作品にちょっとずつコメント。

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2007年11月16日 (金)

「うさぎとトランペット」中沢けい

うさぎとトランペット (新潮文庫 な 46-2)

うさぎとトランペット

中沢けい

新潮文庫 2007.6. 

同じ作者の「楽隊のうさぎ」(レビュー)を思わせるタイトルですが、同じ世界を舞台にした続編的作品。

主人公は耳がよくて、様々な音を聞き、感じることのできる小学5年生の少女、宇佐子。毎朝近所の公園から聞こえてくるトランペットの音にひかれた宇佐子は早朝に家をそっと抜け出して、公園まで散歩に行くようになる。同じ頃、同じクラスで皆に馴染めないでいる大人びた転校生のミキちゃんと親しくなり、クラリネットを習っているという彼女に連れられて、市民吹奏楽団の世界に足を踏み入れることになって・・・という物語。

「楽隊のうさぎ」と同じ世界の数年後が舞台で、「楽隊のうさぎ」の中学生達も、少し成長して登場してました。

「楽隊のうさぎ」は音楽を演奏する側が主人公だったけれど、この作品の主人公である宇佐子は、あくまで吹奏楽団の傍観者で、前作とはまた少し違った視点になってるのが面白かったです。主人公が耳の良い少女ということで、「音」の描写がより洗練されていたように感じました。

あと、相変わらず音楽経験者には嬉しい描写がたくさんなのも良い。

音楽ネタがメインというわけでもなくて、主人公を取り巻く様々な人間関係が非常に多角的に描かれていて、単なる音楽小説ではなくて、1人の少女とその周辺の人々の成長を丁寧に描いているのも良かったですね。

ただ、「楽隊のうさぎ」のときにも感じた、この作者独特の文体はやっぱりちょっと苦手。

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2007年11月14日 (水)

映画「shopgirl 恋の商品価値」

Shopgirl/恋の商品価値

shopgirl

2005年

アメリカ

芸達者なコメディアン、スティーヴ・マーティンが監督脚本を務めた作品ということで、ちょっと期待してみてみた作品。もっとコメディなのかと思ったんですがかなりシリアスな恋愛ドラマでした。

高級デパートの手袋売り場で働くミラベル(クレア・ディンズ)は、ある日、コインランドリーで出会ったアーティスト志望のアンプ製作会社の青年ジェレミー(ジェイソン・シュワルツマン)と軽くつきあってみたのだが、どうもしっくりこない感じ。そんな折、彼女のもとに大富豪の老紳士レイ(スティーヴ・マーティン)が現れ、恋人になって欲しいとプレゼントを贈り、ミラベルもレイにひかれていくのだが・・・。ミラベルを慕いつつも数ドルのお金さえ持っていない貧しいジェレミーと、あくまで自由な関係でいようと告げる大富豪のレイ。2人の間で揺れ動くミラベルの心境を描く作品。

いきなりですが、気になったので。クレア・ディンズが大人になってた・・・。「若草物語」とか「ロミジュリ」のときはかわいいかったのにねぇ。最近あまり第一線で活躍してないなぁという印象はあったんですが・・・。

この作品、なんかね、誰も幸せにならない恋を描いている作品で、登場人物が皆、終始思い悩んで、淋しくて孤独で充たされないという切ない作品でした。映像と音楽も非常に大人向けで落ち着いていて、決して明るい恋愛ドラマではないし、終始淋しい感じなので、アメリカの恋愛ドラマとしてはちょっと異色な印象。スティーヴ・マーティン、こういうのやりたかったのかぁ。

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2007年11月13日 (火)

映画「エイミー」

エイミー

Amy

1998年

オーストラリア

傷ついた少女が再生するという物語なんですが、一風変わった設定で楽しませてくれる1本でした。

主人公のエイミーは大好きだったロックスターだった父を亡くして以来、耳が聞こえなくなり、言葉もしゃべることができなくなってしまった8歳の少女。娘を学校へ通わせずに、彼女の症状が治るのを待っている母のもとを福祉局の職員が訪れ、エイミーを施設に入れると告げたため、母はエイミーを連れてメルボルン郊外へと逃げるようやってきた。

新居のあるマーサ・ストリートには貧しいながらも個性的な人々が暮らし、母娘は次第に町の人々とも打ち解けていく。そんなある日、向いの家に暮らし、いつもギターで下手な歌を歌っている無職のミュージシャン青年ロバートはエイミーの隠された秘密に気づく。彼女の耳には「歌」だけが届いていたのだ・・・。という物語。

隠れた名作とはこういうのを言うんだろうね。これはね、もう出てくる人々がとにかく良い。下町人情劇場という感じで熱い。エイミーが聞こえないし話せないという設定から、彼女がいかにそれを克服するのかという感動の物語になるのは分かってしまうのですが、クスリと笑ってしまうような場面もチラホラとあり、見ていてとても心地の良い作品でした。

あと、「歌」で会話ができると分かるや、急にミュージカル調になるんですが、それがわざとらしくないのも良かった!

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2007年11月10日 (土)

映画「秒速5センチメートル」

秒速5センチメートル 通常版

秒速5センチメートル

2007年

日本

劇場で公開されてたときに良い評判をチラホラと耳にしたアニメ作品。63分という短い中に3話が収録された連作短編アニメとなっています。

全3話なんですが、どれも共通する登場人物が出てきます。

遠野貴樹は小学校の頃、体が弱く、いつも図書室で過ごしていた。そこで、転校生の明里と知り合い、2人はいつも一緒に過ごすようになる。ところが、中学に上がる直前に、明里が転校。そんな中学生になった2人を描くのが第1話。遠野貴樹の高校時代、彼に思いを寄せる少女、花苗の青春を描く第2話。そして、大学を出て社会人となった遠野を描く第3話。

どれも、ぎゅっと切ない思いを描くんですが、この作品の、アニメーションの美しさは本当に目を見張るものがあります。これまで目にしたアニメの中でも最高級の映像の美しさ。光の表現が本当に上手いです。

映像は本当に本当に文句のつけようがないくらいに素晴らしかったですよ。映像は。

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2007年11月 9日 (金)

「自由の牢獄」 ミヒャエル・エンデ

自由の牢獄 (岩波現代文庫―文芸)

自由の牢獄
(das gefangnis der freiheit

ミヒャエル・エンデ Michael Ende

岩波現代文庫 2007.9

エンデの短編集です。このたび、以前から気になっていた「自由の牢獄」が文庫化ということで、早速読んでみました。

収録されているのは全部で8作品。どれも決して難しくない文体で書かれた大人向けのファンタジーで、本当に素晴らしい内容でした。クオリティ高すぎ。全体に「旅」を扱った作品が多かったのが印象的です。

そんなわけで、作品ごとにちょっとずつコメント。

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2007年11月 6日 (火)

映画「アメリカン・ピーチパイ」

アメリカン・ピーチパイ

she's the man

2006年

アメリカ

「ヘアスプレー」(レビュー)でキュートなペニーを演じるアマンダ・バインズの主演作。とても微妙な邦題がついてる未公開作ですが、とある理由で昨年の全米公開時からずーーっと観たくてしかたなかった作品。日本未公開な上にDVDリリースの兆しさえなかったので、今回ようやくリリースされて本当に嬉しい1本です。

主人公のオリヴィアはサッカー大好きな女子高生。ところが学校の女子サッカー部が廃部になり、男子サッカー部への編入は拒否されてしまう。そこで、双子の兄セバスチャンがバンドに夢中で、転校以来一度も学校へ行かずにずっとサボっているのをいいことに、彼の通うイリリア高校に男装して潜入し、そこのサッカー部に入部することに。

うまく男装してセバスチャンになりすまし、イリリア高校にやってきたオリヴィアはやがてルームメイトであり、サッカー部仲間のデューク・オーシーノと親しくなり、彼に思いを寄せるようになる。ところが、デュークは学校のアイドルで現在失恋のショック中のオリヴィアに片思いをしていて、男装したヴァイオラに2人の仲を取持って欲しいと頼んできて・・・。果てさて、不思議な恋の3角関係の行方は?そして、ヴァイオラはサッカー部で活躍することができるのか?という物語。

僕がこの映画を観たくて仕方なかった理由、分かる人は太字部分で既にピンときたはず。そう、これ、オープニングのクレジットに「inspired by "Twelfth Night" by William Shakespear」 の文字が出ることからも分かるように、シェイクスピアの「十二夜」を翻案した作品なんです。「十二夜」の熱狂的ファンといっても過言ではない自分にとって見逃すことのできない1本なわけです。

この映画、面白いよ!この手の映画としては久々に凄く面白い。ティーン向けの下らないアイドル映画とか思う人もいるかもしれないけど、それは大きな誤解。全編に亘ってシェイクスピアへのオマージュに溢れてるし、テンポの良い脚本はコメディ満載なのに緩急のつけ方が上手いし、非常に明るく爽やかな作品で気持ちが良い。

アメリカではそこそこにヒットしたのに日本未公開だった上に、こんな、パクリっぽい微妙な邦題を与えられて、非常にもったいない作品だと思います。てか、この邦題は普通になしだろ。大体「ピーチパイ」って何ですか?っていう。あぁ、このタイトルと表紙デザインのせいで、完全に観る人を限定してるのが本当にもったいない。「ピーチ」の「ピ」の丸を桃にしたりしなくて良いので、もっと気の利いた邦題を考えて欲しいところです。

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2007年11月 4日 (日)

映画「ホリデイ」

ホリデイ

the holiday

2006年

アメリカ

映画館でやってるときというか、昨年の全米公開時からずっと観たかった作品です。やっと観ることができました。

ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)はつかず離れずだった「恋人」のジャスパーが、別の女性と婚約したことを知り、郊外の田舎町にある自宅で1人泣いていた。と、そこに、LAから1通のメールが。

LAで映画予告編の製作会社を経営しているアマンダ(キャメロン・ディアス)は、ある日、恋人の浮気を知り、大喧嘩の末、自宅から彼を追い出してしまう。しばらく休暇をとり静養しようと決めたアマンダはネットで手ごろなバカンスを検索。やがて、期間限定で自宅を交換するホーム・エクスチェンジのサイトで、ロンドン郊外にある可愛らしい家を発見し、その家の主にメールを送る。

こうして、アイリスとアマンダはそれぞれ、見知らぬ土地で1人クリスマスを過ごそうと2週間限定で自宅を交換することに。LAで憧れのセレブライフを謳歌するアイリスはそこで、作曲家のマイルズ(ジャック・ブラック)や1人の老人と出会い、イギリスの田舎町で孤独な夜を過ごしていたアマンダはアイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)と出会う。ロンドンとLAを舞台に2人の女性のクリスマス休暇を描く作品。

なんかもっとラブコメを期待してたんですが、割としっとりしてました。2時間以上の作品で恋愛映画としては長いんですが、それは2人の主人公の2つの話が平行して描かれるから。イギリス好きな自分ですが、個人的には、この映画では、イギリスパートをなくして、LAにやってくるアイリス編だけで1本の映画にしても良かったかなぁなんて思ってみたり。

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2007年11月 2日 (金)

ブログ開設2周年

11月2日はこのブログの開設記念日です。

2005年にはじめて、もう2年。早いなぁ。

いつも読んでくださっている常連の皆さん、たまにのぞいてくれるやや常連の皆さん、どこからか流れ着いてたまたまたどり着いた皆さん、このブログを読んでくださってる全ての皆さんに感謝しています。

TBやコメントを下さった皆様にも大大大大感謝です。コメントやTBがつくと俄然やる気が出ますので、今後ともよろしくお願いします。て、TBやコメントをしようと思わせる記事を書かなくてはいけないのはこっちなんですが・・・。

そんなわけで、やたらと話が長くなってしまうのは、プライベートでの会話でも全く同じなんですが、3年目もマイペースに更新していきますので、よろしくお願いします。

以下、ブログ2年目をちょっと振り返ってみます。

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映画「愛されるために、ここにいる」

愛されるために、ここにいる

je ne suis pa la pour etre aime

2005年

フランス

秋にぴったりなちょっとしっとりとしたフランス映画を観てみようかということで、レンタルしてきました。

主人公ジャン=クロードは裁判所からの下請けで借金などの取立てをする司法執行官をしている50歳のバツイチ男。仕事でのストレスがたまり、自分の事務所に務めることになった息子とはギクシャクした関係が続き、毎週訪ねている施設にいる父親の気難しさに辟易していたある日、病院で何か軽い運動をすることを勧められ、事務所の窓から見え、ちょっと気になっていたタンゴ教室へ通うことになる。

一方、フランソワーズは近くに控えた自分の結婚式で踊るためにタンゴ教室へと来ていたのだが、一緒に来るはずの婚約者が仕事に追われていたため、一人で教室に参加していた。こうして、ジャン=クロードとフランソワーズの2人はタンゴ教室で出会い・・・。という物語。

ちょっと堅物な主人公がストレスのたまる生活の中で、ダンス教室に通い始めるなんていうと、嫌でも、「Shall we ~」が連想されてしまうのですが、もっともっとフレンチな感じの味わい深い作品でした。

いやー、これ、かなりいいよ。テーマとしては、「自分の本心」と「他人の気持ち」って感じなんだけど、もうね、全てのシーン、会話、登場人物に無駄がなくて、しっとりと大人の物語を描いてるんだよね。ちょっとした表情や2人が踊るタンゴだけで全てが語られる。そんな映画でした。うん、本当に良い映画だったぁ。

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