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2007年11月13日 (火)

映画「エイミー」

エイミー

Amy

1998年

オーストラリア

傷ついた少女が再生するという物語なんですが、一風変わった設定で楽しませてくれる1本でした。

主人公のエイミーは大好きだったロックスターだった父を亡くして以来、耳が聞こえなくなり、言葉もしゃべることができなくなってしまった8歳の少女。娘を学校へ通わせずに、彼女の症状が治るのを待っている母のもとを福祉局の職員が訪れ、エイミーを施設に入れると告げたため、母はエイミーを連れてメルボルン郊外へと逃げるようやってきた。

新居のあるマーサ・ストリートには貧しいながらも個性的な人々が暮らし、母娘は次第に町の人々とも打ち解けていく。そんなある日、向いの家に暮らし、いつもギターで下手な歌を歌っている無職のミュージシャン青年ロバートはエイミーの隠された秘密に気づく。彼女の耳には「歌」だけが届いていたのだ・・・。という物語。

隠れた名作とはこういうのを言うんだろうね。これはね、もう出てくる人々がとにかく良い。下町人情劇場という感じで熱い。エイミーが聞こえないし話せないという設定から、彼女がいかにそれを克服するのかという感動の物語になるのは分かってしまうのですが、クスリと笑ってしまうような場面もチラホラとあり、見ていてとても心地の良い作品でした。

あと、「歌」で会話ができると分かるや、急にミュージカル調になるんですが、それがわざとらしくないのも良かった!

全体にお金をかけて作ったハリウッド作品のような高級感がなくて、演出とか編集とかがレトロな感じの映画なんですが、大作には出せない温かみに溢れた作品で、とても心地の良い作品でした。観た後もずっと心の中に温かさが残る映画って実は珍しいんじゃないかと思いますが、これは間違いなくそんな1本。

もうね、とにかくキャラクターがどれも良いんですよ。いつも水をまいてるだけの近所のおばちゃんでさえ愛しいキャラなんだもん。勉強は一切しない近所の悪ガキとその両親もみんなみんな愛すべき登場人物でした。

あと、歌でコミュニケーションをとるというのが、ファンタジーすら感じさせる設定なんですが、捜査隊の下りなんかはちょっとやりすぎ感はあったものの、皆がエイミーのためだけに歌を歌うというのがまた良いよね。あと、エイミーの歌も良かった!!演じるアラーナ・ディ・ローマのキャスティングはもう彼女以外はありえないと思わせるくらいです。

福祉局の人たち、決して悪人じゃないのに、この作品の中では、ものすごく悪い役まわりだったのがちょっと気の毒かなぁ。

そうそう、何気にエイミーの父親のライブシーンの曲とかも良い曲だったよね。「歌」がテーマになってるだけあって、音楽も良かった!サントラ、気になります。

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