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2007年12月

2007年12月31日 (月)

07年いろいろ大賞(映画編)

いろいろ大賞映画部門。

今年は例年と比べると割りと映画館での鑑賞も多かった1年。見た本数は映画館&DVD併せて大体90弱。読書同様に年間100本はなかなか難しいですねぇ。

相変わらずヒット作品をあまり観てない自分でかなり偏りのあるランキングになってしまいました・・・。あと、一応順位をつけてみはしたものの、なんか非常に難しかったです。これぞという抜き出た1本がなかったんですよね。INDEXにつけてる★マークで、★3つ評価の作品が出なかった初めての年かもしれません。

自分の今年最大の映画ニュースは生ウィル・スミスからサインをもらえたことですね!!来年も良い試写会当たるといいなー。

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07年いろいろ大賞(音楽編)

07年のいろいろ大賞音楽部門です。

CDショップバイト時代はかなりの音楽情報に囲まれていたんですが、もうすっかり疎くなってしまい、世間で流行ってる曲とか全然分からなくなってしまいました。そんなわけで、最も独断と偏見に富んでいるランキングかもしれません。

あ、順位はあくまで目安ですからね。芸術作品に順位付けは本来するべきではないというのが自分の立場なので。

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2007年12月30日 (日)

07年いろいろ大賞(書籍編)

毎年恒例のいろいろ大賞の書籍部門です。

今年の読書は50冊強。ちょっといつもより少なめでした。かろうじて週1冊ペースを守った感じですね。

そんなこんなで1年間の書籍レビューをふりかえってみました。普段はあまりふれていないコミックのランキングもありますよー。

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07年いろいろ大賞(その他編)

今年も年末になりました。毎年恒例の色々大賞を今年もやります。第1弾は、今年これ以上の追加がない「その他部門」です。

映画、書籍、CDに関しては個別にいろいろ大賞を書きますが、それ以外の部門はコチラへ!

観劇、展覧会などに加えて、このブログでは通常取り扱いの無いテレビ部門なんかも用意してますよ。

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映画「その名にちなんで」

 その名にちなんで (特別編)

the namesake

2006年

アメリカ・インド

先日原作を読んだ「その名にちなんで」の映画版が先日から公開になったのを観にいきました。今年最後の映画館映画鑑賞です。(原作の感想はこちら

主なストーリーは原作通り。

アシマはアメリカの大学院に通うアショケと結婚し、インドからアメリカへとやってくる。慣れないアメリカでの暮らしに不安を感じるアシマだったが、やがて2人の間には長男が誕生する。インドでは公の名前と家庭使う愛称とがあり、生後すぐに正式な名前をつけるという習慣はなく、2人もインドの祖母に名づけを依頼していたのだが、アメリカでは生後すぐに名前を登録しなければならず、アショケは、息子に、自分の人生において、忘れることのできない大切な作家から、「ゴーゴリー」という名を息子に与える。

2人の間には娘も生まれ、幸せな日々を過ごすのだが、やがてアメリカで生まれ育った子供達との間に、様々なギャップが生じるようになっていく。成人したゴーゴリーは自分の名を嫌い、「ニキル」と改名し、友人達からは米国式に「ニック」と呼ばれ、新たな人生を歩もうと決心するのだが・・・。

原作では、主にゴーゴリーにスポットライトをあてつつ、他の登場人物たちも丁寧に描いていたのですが、今回の映画版では、恐らく監督のミーラー・ナイール(「モンスーン・ウェディング」の方ですね)が自身と重ね合わせて、アシマのほうに焦点をあてて映画化しているように感じました。

そのためか、特に原作前半部分がごっそりとカットされていたり、後半もゴーゴリーの出会う女性達の描き方がなんとなく中途半端だった一方で、原作にはないシーンを挿入してアシマの心を描いたりしてましたね。

原作は長編なので、完全映画化というわけにはいかないでしょうが、割と物語の人物設定に重要な場面がカットされてたり、「祖母からもらう予定の名前」がどうなったのかが分からずじまいだったりと、映画だけで見た人にはとても不親切なのではないかと思う場面もちらほら。

原作モノではありながらも、そこに監督の思いやメッセージがぎゅっと詰め込まれているのが感じられて、原作を少し違った切り口で映像化しているという点では、とても良い映画化だったのではないでしょうか。でもやっぱり、カットの仕方が気になっちゃうんですよね。

ちなみに映画自体も前半がちょっと淡々としすぎている上に、説明不足感があってやや退屈な印象があったんですが、後半は同じように淡々とはしているものの、この作品の方向性が見えてきて、非常にはまりこんでしまいました。

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「東京奇譚集」 村上春樹

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)

東京奇譚集

村上春樹

新潮文庫 2007.11. 

村上春樹は親が好きだったので、我が家にはたくさんあるのですが、メジャーすぎてなかなか手が伸びない作家です。これまで読んだ作品も2冊くらいで全て短編集。数々の名作長編はまったく読んだことがなく、本当に「読書好き」なのか!?という感じなのですが、この作品は単行本のときからちょっと読みたかった1冊なので、早々に買って読んでしまいました。

ちょっと不思議な要素を含んだ物語が5作品収録されている短編集。

5作品とも面白かったんですが、その中でもとりわけ「ハナレイ・ベイ」という作品が非常に面白かったです。この作品を読めただけで、この本を読んだ価値があったと思えるくらいに、好きな作品です。

以下、各作品にちょこっとずつコメント。

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2007年12月28日 (金)

「やがてヒトに与えられた時が満ちて・・・」 池澤夏樹

やがてヒトに与えられた時が満ちて… (角川文庫 い 58-2)

やがてヒトに与えられた時が満ちて・・・

池澤夏樹 写真:普後均

角川文庫 2007.11. 

2冊連続で池澤夏樹になってしまいましたが、特に意図したわけではなく、偶然です。

表題作となっている中編に、「星空とメランコリア」と題された4編の連作短編を収録した1冊。どの作品も宇宙がテーマになっていて、近未来、宇宙に飛び出していく人類にとっての、「地球人」としてのアイデンティティを問いかけるような内容になっています。

「スティルライフ」のときにも、池澤氏の理系魂がちらほらと顔を出していましたが、今回は完全にSFです。しかしながら、深い。そして、かなり面白い!!

まさに今、遠い宇宙を旅している2人に思いを寄せたくなる素敵な1冊でした。

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2007年12月26日 (水)

映画「パリ、ジュテーム」

パリ、ジュテーム プレミアム・エディション

Paris, Je T'aime

2006年

仏・独・リティテンシュタイン・スイス

映画公開時から気になっていた1本です。豪華なオムニバス映画だということは知っていましたが、本当に豪華でした。

パリを舞台に、愛をテーマにした5分ほどの短編を18人の監督達が競作した作品。2時間弱の中に18話とかなり詰め込まれているんですが、どの作品も個性的で、なかなか楽しめる1本に仕上がっていました。あえて邦題をつけるなら「巴里恋愛図鑑」といったところでしょうか。

惜しむらくは、作品と作品の間がほとんどなく、次々と進んでいくので、各作品の余韻に浸る暇がなかった点。幸いにもDVDでの鑑賞だったので、一時停止とかできましたが、映画館だったら、なおさらもっと余韻に浸りたいと思ってしまうのではないでしょうか。

18話もあると、当然のごとく玉石混淆というか、好き嫌い入り混じるわけですが、この映画は、「玉」の率が高かったように思います。そんなわけで、以下18話全部にちょっとずつコメントを。

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2007年12月24日 (月)

映画「ボビー」

ボビー BOBBY 

Bobby

2006年

アメリカ

ロバート・ケネディ議員の暗殺事件を題材に、現場に居合わせた22人の市井の人々に焦点をあてて描く「グランドホテル形式」の作品。面白いという話をよくきくので、見てみました。

舞台はベトナム戦争への反戦ムードが高まり、数ヶ月前にはキング牧師が暗殺され、混乱の時代にあった1968年6月。アメリカでは次期大統領選に湧いており、人種問題の解決や貧困対策、ベトナム戦争の拡大停止を掲げるロバート・ケネディ議員が有力候補となっていた。

物語はカリフォルニアのアンバサダーホテルにてケネディ議員を招いてのパーティが行われた1日、そのホテルに滞在していた客や従業員ら22人にスポットをあて、その夜訪れた悲劇の瞬間にいたるまでの人間ドラマを描く。

うーん、面白い作品ではあったんですが、1960年代のアメリカの状況に精通しているわけではないので、この作品がもつ本当の面白さは味わえずじまいなんだろうなぁという感じ。ただ、ラストのやたらとメッセージ性が強い場面は、1968年の問題が40年を経てもなお、解決されていないということを強く印象づけるもので、あざといなぁと思いつつ、うまいなぁと感心。

あと、なんといっても、キャストの豪華さ!そういう点では「グランドホテル形式」はこうでなくっちゃね!という感じの華やかな作品です。作品内でも言及がありましたが、この作品は、本当に「グランドホテル形式」なんですよね。ちなみに語源の「グランドホテル」という作品は1932年の作品でやや古いですが、とても面白くて僕はかなり好きな映画です。オススメ!!

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2007年12月22日 (土)

「バビロンに行きて歌え」池澤夏樹

書籍画像がありませんでした

バビロンに行きて歌え

池澤夏樹

新潮文庫 2007.11. 

池澤夏樹の作品はどれも味わい深くて、少しずつ全作品を制覇したいなぁと思わせる作家さんです。そんなわけで、代表作の1つと言われている作品を読んでみました。

中東の国でゲリラ兵として戦っていた19歳の青年が、国を出て船にのり、真夜中にとある港に下ろされる。彼はその街で組織の仲間から偽装パスポートをもらい、しばらく身を潜めることになったのだ。そこがどのような国なのかも知らず、言葉も全く分からない状態で見ず知らずの街トーキョーを彷徨う若き青年ターリク。

東京に暮らす人々が中東の異邦人と出会った人生の瞬間を描く12編を収録する連作短編集。ターリクは全編を通して登場する影の主人公的存在で、この作品が描くのは、老獣医、大使館員、OL、バンドマンなどターリクが出会う人々の人間ドラマ。

いやー、とても面白かったです。池澤夏樹の本はやっぱり良いなぁと改めて感じちゃいました。何が良いのかと聞かれると、その良さを説明するのが難しいんですが、淡々としているのに、なんだか心に響いてくるんですよね。あと、全編を通して「歌」がテーマになってるのも自分にはとても嬉しかった!

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2007年12月20日 (木)

来日公演ミュージカル「RENT」東京最終公演

Photo

RENT

来日公演@国際フォーラム

2007.12.19 夜

東京最終公演

どうもミュージカル好きだというのはおなじみだと思いますが、なんと人生で初めて同じ公演を会期中に2回見るということをしてしまいました。しかもお一人様ミュージカル鑑賞もはじめて。(1回目の感想はこちら

16日昼の公演を1階の6列目というなかなか舞台から近い席で見たのですが、どうしても2回目が見たくなってしまい、最終公演へ行ってしまったんです。ブレイクスルーがあるってのは2回目を見ようていう意欲をかきたてますね・・・。

ブレイクスルー目当てで、昼の回と夜の回に並んだものの、夜にいたっては、200人近い方が12席の最前列のために集り、超高倍率。でもってあえなく敗退。夜は早くから並んでたので、当日券買えちゃいました。ちなみに、決して暇ではなかったので、並びつつ勉強するというちょっと浮いた人物になってましたが・・・。一応院生なので。

2階の最後尾でしたが、今回は舞台全体をゆっくりと見渡すことができてまたちょっと新鮮な感じ。前回はやや見上げる姿勢だったために見づらかった場面も今回はばっちりです!ライフサポートでさえ見下ろす感じ。でもライブ感が薄れてしまうのはやっぱり残念かなぁ。

そうそう、帰りに会場の外で、キャストの皆さんが出てきていて、パンフにサインもらっちゃいました!!一緒に写真も撮ったし、感想を直接伝えられたしで大満足です。

以下てきとうに戯言。

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2007年12月17日 (月)

ミュージカル来日公演「RENT」

Rent

RENT

来日公演@国際フォーラム

2007.12.16

映画化もされたブロードウェー・ミュージカル「RENT」のツアーキャストが来日。12月というまさに「RENT」の季節の来日公演は非常に嬉しい!ということで、早々に先行予約をしてチケットを入手して、本日昼の公演を観に行ってきました。

20世紀も終わりに近づきつつあるNYが舞台。映像作家を志すマークは自分の仲間たちの生活を8ミリで撮影し、ドキュメンタリーを撮影しはじめる。歌手志望、ダンサー、ドラッグクイーン、カリスマアーティスト、大学教授、弁護士らの若き仲間たちが、恋愛に悩み、HIVに苦しむ中で、懸命に「今を生きる」姿を描く。原作はプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」で、基本のストーリーもほとんど同じ。

主要人物は8名。以下順番は適当。

マーク:狂言回し的存在の映像作家。最近、彼女だったモーリーンと別れた。
ロジャー:恋人を亡くし塞ぎ気味だったがミミと出会い立ち直っていく歌手志望の青年。
コリンズ:上記2人の親友であるHIV陽性の大学教授。
エンジェル:コリンズが街で出会ったドラッグクイーン。やがてコリンズと恋仲に。
ミミ:ドラッグがやめられないダンサー。ロジャーと恋に落ちる。
モーリーン:仲間たちのカリスマ的存在のアーティスト。
ジョアンヌ:モーリーンの新恋人(♀)の弁護士。
ベニー:かつては皆の仲間だったが、金持ちと結婚し今は皆から家賃を取り立てる立場。

うん、今回の舞台、かなり良かったです!!全米ツアー中からこのキャストはかなり良いとの噂は読んでいたんですが、噂に違わず本当に良かった!1階6列目と、舞台から近かったのも良かった!

映画では地味だったベニーが個人的にはかなり良かった!あとはミミ。前半はちょっと微妙だったけど、後半は調子が出てきた感じでかなり上手かったです。そしてそして、なんといっても特筆すべきは脇のアンサンブル陣がかなり良かったこと!歌も踊りもものすんごく良かった!

あと、曲がロック調の作品なので、生の舞台のライブ感が本当に素晴らしかったですねー。今日の舞台はお客さんのノリもよくて、主要キャストが登場すれば拍手喝采で迎えるし、曲が終われば拍手&歓声、ノリの良い曲では手拍子があったり、「ムームー」叫んだりと、来日ミュージカルは色々と観てきましたが、こういう盛り上がりは珍しい!

ラストのカーテンコールはスタンディングオベーションで、さらに、キャスト勢ぞろいの中「seasons of love」が!!手拍子&体を動かして客席もノリノリ。僕も歌詞覚えてたので、声を出さないように頑張りつつ一緒に超熱唱。そして、マークと目が合ってしまい、彼は僕の熱唱っぷりに一瞬ビクッとしていた・・・。最高!!てか、自分も舞台で歌いたい!

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2007年12月15日 (土)

映画「コンフェッティ 仰天!結婚コンテスト」

コンフェッティ/仰天!結婚コンテスト

confetti

2006年

イギリス

なにやら全く話題にも上がっていない未公開のイギリス映画ですが、彼が出ているコメディはいつも面白いマーティン・フリーマンが出演しているということで、観てみました。これはかなり面白いですよー。英国流コメディが好きな人だったら絶対にはまります。

結婚雑誌「コンフェッティ」は毎年花嫁コンテストを開催していたが、マンネリ化してきたので、社運をかけて、「オリジナル結婚式コンテスト」を開催することに。オーディションで選ばれた3組のカップルが賞品となる新居をかけてそれぞれ奇抜なアイデアの結婚式を作り上げる。映画は企画段階から、オーディション、準備とコンテストの様子を、インタビューを交えつつ追っていく擬似ドキュメンタリー形式になっている。

1組目は2人揃ってテニスプレイヤーのテニス結婚式。しかしこのカップルは花嫁がラテン系のテニスコーチとなにやら親密な様子で新郎は嫉妬しまくり。やたらと「フェア」であることを強調する。

2組目は週末ごとに仲間たちが集るキャンプ場に行き、全裸で過ごすナチュリストカップルによる自然派結婚式。とにかく全裸の美しさを強調する2人だが、雑誌編集長の意向で、さすがに全裸は雑誌に載せられないということで早くも衝突が・・・。

3組目はミュージカル結婚式。とにかくミュージカル好きな2人だが、実は歌も踊りも・・・。しかもマスオさん状態の新郎と新婦家族との関係もなにやらギクシャク。

この3組の結婚式を演出するのはベテランプランナーのゲイカップル2人組。同じ日に行われる3組の結婚式を全て担当することになり、各カップルの意見、雑誌社の意向に板ばさみになりてんやわんやの大騒ぎ。果たして、優勝はどのカップルの手に?という作品。

完全なドキュメンタリー形式をとっている点と、マーティン・フリーマンが出演している点で、これはもう「the office」結婚式版か!?という感じなんですが、あちらよりもずっとずっと映画的な作品でした。(「the office」の感想はこちら

この手のコメディは一度笑いどころをつかんでしまうと、もう最初から最後まで終始ニヤニヤが止まらず含み笑いの連続。個人的にはとても好きなタイプの英国コメディでした。ブラックさ度合いも程よい感じ。

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映画「アイ・アム・レジェンド」

Aa

I am legend

2007年

アメリカ

@ジャパンプレミア試写会

※この記事は12月5日にアップしたものに、新たな感想を付け加えて改めてアップしたものです。

プロモーションをばしばしかけていて、この冬の話題作の1つである「アイ・アム・レジェンド」のジャパン・プレミアに当たったので見に行って来ました。ちなみに、レッドカーペットイベントも当たりまして、生ウィル・スミスからサインまで頂いちゃいました♪舞台挨拶では生ラップも聞けてサービス精神旺盛なウィル・スミスのおかげでたっぷり楽しませていただきました。

ちなみに今回の試写会、我々は一般人でこの作品を観る世界で一番最初の観客なんだそうです。まさにプレミア☆この記事、一度アップしてたのですが、ややネタバレ的な感想を含む詳細な感想は公開後に改めてアップするということで、今回改めて詳しい感想を付け加えています。何せ、世界最速試写だったし。てことは、世界最速レビューだった!?

ストーリーは何度か映画化もされているリチャード・マシスンの「地球最後の男」が原作。

地球上に広がったウィルスで人類のほとんどが死滅。たまたま抗体を持っていた軍で研究をしていた科学者ロバート(ウィル・スミス)は愛犬と2人、誰も住まなくなったNYの町で暮らしていた。他の生存者を求めて、ラジオ電波から呼びかけをし、孤独な日々をおくるロバートだったが、彼は毎日とある敵たちと戦い、1人研究を重ねていた・・・。地球最後の男となったロバートに未来はあるのか!?という物語。

監督は、「コンスタンティン」のフランシス・ローレンス、脚本には「依頼人」などを手がけ、「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞を受賞したアキヴァ・ゴールズマンが名を連ねています。ちなみに、今日、監督&脚本のお2人にも数十センチの距離で会っちゃいました。

で、感想ですが。うーむ、難しい。

実は僕、この原作を昔読んだことがあって、さらにそれを翻案している藤子F不二雄氏の「流血鬼」という短編漫画もかなり愛読していました。で、この原作の「オチ」は、僕の知ってるオチがスゴイ物語の中でも群を抜いて素晴らしいものだと思っているんですが、今回の映画化では・・・。

しかしね、実はラストにいたる前の部分は、原作を知っていると、非常に細かいところまで伏線が貼ってあるように見えまして、この映画化は実はかなり上手いんじゃないの!?なんて思っちゃったんですが・・・。

まぁ、うん、きっと、ラストはかなり賛否両論になるんだろうなぁとは思うけど、ウィル・スミスの1時間ほどに及ぶ1人芝居の素晴らしさ、緊張感と迫力のすごさ、最後はどうなるの?というドキドキ感、そして、ドキリとさせられる怖いシーンの数々は本当に素晴らしくて、家で見るよりかは断然映画館で見たほうが楽しめる作品ではあると思います。

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2007年12月13日 (木)

「100回泣くこと」 中村航

100回泣くこと (小学館文庫 な 6-1)

100回泣くこと

中村航

小学館文庫 2007.11. 

どのような作品なのかとか全く予備知識もなく、ただ中村航の作品だからということで読んだのですが、なんか、ちょっと予期せぬ展開にビックリしちゃいました。今流行の純愛ものを中村氏が書いたら・・・という感じですね。

あるとき主人公の藤井は実家で飼っている愛犬ブックが体調を崩し、そろそろ危険かもしれないという連絡を受け、実家に戻ることになった。バイクの音が好きだったブックのために、バイクで帰ってみてはどうかと付き合ってる彼女の佳美から言われ、実家に戻る前に、2人は一緒にバイクの修理をする。そして、そのとき、藤井は何気なくポロポーズをした。あたたかく幸せな日々を過ごす2人だったが・・・。という物語。

「結婚の練習」とかいうあたりで「?」とは思ったけれど、その後、後半の展開が完全にセカチュー的だったので、一瞬躊躇してしまったんですが、中村氏はやっぱり上手いです。あざとくない。良い言葉やエピソードがなんでもないようにさらりと登場して、全然おしつけがましくない。

普段なら読まないようなジャンルの作品だったけれど、やっぱりこの作家は結構好きだなと改めて実感させてくれるあたりさすがだなぁと思います。

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映画「サンシャイン2057」

サンシャイン2057

sunshine

2007年

イギリス

スタイリッシュでカッコイイ作品を作るダニー・ボイル監督が挑んだSF宇宙モノということで、公開時から気になっていた作品です。キャストもなかなか豪華。

太陽エネルギーが弱まった近未来、ペイロードと呼ばれる装置を太陽に投下することで、この危機を乗越えようと人類はイカロス1号を太陽へと送った。しかし、イカロス1号は途中で消息をたち、イカロス2号がその任務を遂行するために宇宙へと送られた。

イカロス2号は船長のカネダ(真田広之)を筆頭に物理学者のキャパ(キリアン・マーフィー)、船内で植物を育てる生物学者のコラゾン(ミシェル・ヨー)ら各分野から選りすぐられた8人が乗船し、やがて、地球との交信ができなくなるゾーンへと突入した。長旅の影響もあり、肉体的、精神的に追い込まれていたクルーたちだったが、そんな折、7年前に消息を絶っていたイカロス1号の遭難信号を発見する。危険な船外任務、船内空気の減少など様々な困難にあいながら宇宙を進むイカロス2号の行方とは!?

なんか、思ってたのとちょっと感じが違いました。

はじめは、普通の宇宙SFものかなと思わせつつ、やがて、宇宙船を舞台にした迫真の人間ドラマという方向に向かうかと思いきや終盤でまさかの大逆転。ジャンルがはっきりとしないなか、一番向かって欲しくない方向に行ってしまい、ちょっと肩透かしを食らってしまった印象です。中盤は結構好きな感じだったんですけどねぇ。

あとちょっと思ったんですが、サブリミナルって映画で使っちゃダメなんじゃなかったでしったっけ?あれくらいはサブリミナルに入らないんでしょうか。

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2007年12月 4日 (火)

「介護入門」モブノリオ

介護入門 (文春文庫 も 21-1)

介護入門

モブノリオ

文春文庫 2007.9. 

芥川賞受賞作は文庫化したらなるべく読むようにしているんですが、どうにもアクの強そうな作品なので、しばらく積読になっていた1冊です。

表題作を含め全部で3作品が収録されていますが、やはりメインは芥川賞作品である表題作。

会社を辞め、仕事もせずに実家で暮らし、大麻と音楽に思いを馳せつつ寝たきりの祖母の介護をする30手前の青年の現代社会、マスコミ、介護士たち、親戚、そして自身への辛辣なぼやきを、「YO朋輩!」とラップ調のビートにのせて描く作品。

なんかぱっとした見た目はラップ調文学みたいな感じで斬新な雰囲気があってそこにばかり目がいってしまうけど、実際に読んでみると、なんだか普通に純文学でした。「芥川賞」も素直に納得。

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2007年12月 3日 (月)

映画「きみに読む物語」

きみに読む物語 スタンダード・エディション

the notebook

2004年

アメリカ

数年前に何かと話題作になっていましたが、なんか特に理由もなくあまり面白くなさそうだなぁと思っていた作品なんですが、地元レンタル店は未だに恋愛映画TOP1でいつも貸し出し中状態だったのでやや気にはなっていて、ちょうどテレビで放映したので、それを録画していたものを見ました。

物語はとある病院から始まる。入院療養中の上品な老女アリーのもとを、読書のボランティアをしている老男性デュークが訪れ、彼女に1冊の本に書かれた物語を読んで聞かせる。

その物語の舞台は2次大戦前のアメリカ南部。材木工場で働く青年ノアは避暑で町にきていた富豪の娘アリーに一目惚れして猛アタックを繰り返す。なんとかデートにこぎつけ、2人は惹かれあっていくのだが、身分の異なる男との恋にアリーの両親は大反対し、やがて2人は引き離されてしまうが・・・。という物語。

いやぁ、完璧な食わず嫌いでした。この映画、どうしてなかなか面白いじゃないですか!妙なプロモーションがかえって胡散臭さを出していて、この映画が名作だということが霞んでしまってたような気がするのは僕だけ?

一昔前の映画のような雰囲気だし、展開にそれほど意外性はないのに、なぜか知らないけれど、2時間以上という長時間完全に引き込まれてしまう不思議な魅力のある作品でした。

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2007年12月 2日 (日)

「遠別少年 13のストーリーズ」 坂川栄治

遠別少年 13のストーリーズ (光文社文庫)

遠別少年 13のストーリーズ

坂川栄治

光文社文庫 2007.11. 

書店にて、湯本香樹実さんのコメントのついた帯にひかれて購入した1冊。作者は主に本の装丁で活躍されていて、「ソフィーの世界」や「キャッチャー・イン・ザ・ライ」などの装丁そのものも印象深いベストセラーを手がけた坂川氏。

作者が自分の少年時代を振り返りながら北海道の北部にある遠別という小さな町で過ごした日々を描く13の短編を収録した連作短編集。

短編小説集ではあるけど、極めてエッセイに近い、でも文学的な文体を意識した作品集でした。国語の教科書に載ってそうな感じの作品がたくさんあったのが印象的。

解説で湯本さんも書いているんだけれど、読んでいると、イメージが頭に次から次に湧いてくる不思議な作品。決して文章が上手いとはいえなんだけれど、作者の坂川氏が自分の思い出を丁寧に丁寧に語っていて、親戚の人から聞く昔話にワクワクしてしまうような雰囲気のある1冊でした。

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