来日公演ミュージカル「ＲＥＮＴ」東京最終公演

RENT 来日公演＠国際フォーラム 2007.12.19　夜 東京最終公演

どうもミュージカル好きだというのはおなじみだと思いますが、なんと人生で初めて同じ公演を会期中に２回見るということをしてしまいました。しかもお一人様ミュージカル鑑賞もはじめて。（１回目の感想はこちら）

１６日昼の公演を１階の６列目というなかなか舞台から近い席で見たのですが、どうしても２回目が見たくなってしまい、最終公演へ行ってしまったんです。ブレイクスルーがあるってのは２回目を見ようていう意欲をかきたてますね・・・。

ブレイクスルー目当てで、昼の回と夜の回に並んだものの、夜にいたっては、２００人近い方が１２席の最前列のために集り、超高倍率。でもってあえなく敗退。夜は早くから並んでたので、当日券買えちゃいました。ちなみに、決して暇ではなかったので、並びつつ勉強するというちょっと浮いた人物になってましたが・・・。一応院生なので。

２階の最後尾でしたが、今回は舞台全体をゆっくりと見渡すことができてまたちょっと新鮮な感じ。前回はやや見上げる姿勢だったために見づらかった場面も今回はばっちりです！ライフサポートでさえ見下ろす感じ。でもライブ感が薄れてしまうのはやっぱり残念かなぁ。

そうそう、帰りに会場の外で、キャストの皆さんが出てきていて、パンフにサインもらっちゃいました！！一緒に写真も撮ったし、感想を直接伝えられたしで大満足です。

以下てきとうに戯言。

前回は昼の公演で、序盤は皆さん、調子があまり良くなさそうだったんですが、今回は最終日の夜公演ということで、前回よりも、キャスト陣に勢いがあったと思います。序盤から声もガンガン出てたし。「ニャニャニャ　ニャフー」もノリノリだったし。あと、ロジャーなんかは、前回よりも全然良かった気がします。て、なんか役者さんの演技や歌の比較とかしてもしょうがないんですけどね・・・。

エンジェルを演じてた方は、素の方がずーっと可愛らしい感じでしたよ。前回も思ったんだけど、彼はカーテンコールのときにかなりノリノリで楽しそうにしていて、観ている側までワクワクしちゃう感じが好きです。

モーリーンさんは、実際は本当に小柄で可愛らしい方で、舞台上でのあのワイルドさとパワーがこの体のどこから湧いてくるのだろうと思ってしまうくらいでした。

そうそう、コリンズ氏はさ、やっぱり歌は上手いんですが、声が高くて・・・。渋い低音がないと、全体のバランスが悪いですよねぇ。

あと、主要８人以外の脇役さんがたがやっぱりとても上手で、魅力的な方々ばかりだなぁというのも２回目を見て改めて思いましたねー。

今回は遠くから見れて、ロジャーが「One Song Glory」を歌うときに、バックに巨大な影が出るという演出がすごい良いなぁと思いました。前回は、ちょっと斜めの位置から見上げる感じだったので、この辺はあまりよく見られなかったのですよ。

そんなわけで、まだまだ言いたいことは尽きないのですが、まぁこんな感じで。

そうそう、この数週間はＲＥＮＴの曲を聴きまくったわけですが、そんな中でお気に入りの曲。舞台を観たら、お気に入りの曲が増えました。やはり舞台用に作ってる曲は舞台で見なければその良さは分かりませんよね。

・Out Tonight
もうね、ニャニャニャ　ニャフーにつきますよ。はい。今回見た舞台のミミも上手だったけど、この曲はサントラ版が一番好きです。この後、Another Dayに繋がる下りはもう素晴らしいよね。泣けます。

・Christmas Bells
この曲！！舞台を観てから一気にお気に入りになりました。もはや字幕泣かせの各自それぞれに大合唱な曲ですが、すごいよくできてるなぁと構成の上手さに感心しまくり。丁度クリスマスシーズンだしね。最後にモーリーンが入ってくるとこがカッコイイ！！この場面は今回、２階席から遠くでじっくり全体を見渡して見られたのも嬉しかったですね。前回は前過ぎて、ちょっと何がなにやらつかみづらかったです。

・LA Vie Bohem
映画を観たとき、この場面は正直ちょいと退屈でした。こういう場面ってやっぱり舞台では面白いけど映画だと面白さを出すのが難しいよね。ノリと勢いは生の迫力があってこそ。最後にみんなで台詞をいうときに、一緒に言いたくなっちゃいます。

・Halloween
マークが泣かせてくれます。第２幕に入ってからのマークはたまらなく切ないですよね。

あ、もちろん、その他、Will I?とか、Seasons of loveとかI'll cover youとかFinale Bは言わずもがなですよ。

＊　＊　＊

最終公演ということで、会場には熱心なファンの皆さんが集っていたらしく、カーテンコール後も会場で大合唱してました。ひっそりと歌詞を覚えてた自分もなんとなく一緒に歌っちゃったり。最終公演は舞台の役者さんも、会場のお客さんも一種独特の高揚感があって、面白いですよね。

２４日に観られる大阪の方々は羨ましい限りですね。恐らくまた、違った高揚感とノリのあるステージになるんだろうね。

帰り際に駅に向かって歩いてたらキャストさんたちに遭遇できたのも今回は嬉しかったですねー。ミミに「I should tell you, I love you!」って言っちゃいました☆モーリーンとは一緒にムームー言った上にラブラブツーショットも♪キャストの皆さんがとーっても良い人たちで、こちらの話もよくきいてくれるし、とても丁寧だしで最後に好感度がさらにググッとアップしちゃいました。

＊　＊　＊

前回観に行く前も、サントラ＆ＤＶＤで相当予習してもはや歌をほとんど一緒に歌えるようになってたんですが、今回はその後さらに聞き込んでたので、前回に続いて、歌は一緒に口を動かしながら観ちゃいました。てか、夜の部の公演のために外に並んでたときに、会場から聞こえてた昼の部の音にあわせても歌ってた自分・・・。（←てか、あんた何時間前から並んでたんだ！っていう感じですが。）

さらに、今回はＤＶＤの特典映像のミュージカルが完成するまでのドキュメンタリーを見てからきたので、ジョナサン・ラーソン氏の思いを感じながらの鑑賞でした。このドキュメンタリー、観るの３回目くらいなんですが、何度観ても号泣です。ヤバイです。あまりに泣けるので、軽い気持ちで観ることができません。

そのため、ミュージカルのいたるところに泣きポイントが・・・。前回はそんなことなかったのに、今回は「La Vie Boheme」がかなりぐっときてしまいました。あと、「One Song Glory」なんかも、序盤の序盤なのに歌詞がやばい・・・。そして前回同様に、「What You Own」でウルウルしてしまった自分です。

前回も書きましたが、ジョナサン・ラーソンへの感謝の思いは尽きません。今度はＮＹで観られたらなぁと思います。しかし、きっとＮＹなんか行ったら、他に観たい作品が目白押しすぎて、「ＲＥＮＴ」は１回見てるからという理由で後回しになるんだろうな・・・