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2007年12月17日 (月)

ミュージカル来日公演「RENT」

Rent

RENT

来日公演@国際フォーラム

2007.12.16

映画化もされたブロードウェー・ミュージカル「RENT」のツアーキャストが来日。12月というまさに「RENT」の季節の来日公演は非常に嬉しい!ということで、早々に先行予約をしてチケットを入手して、本日昼の公演を観に行ってきました。

20世紀も終わりに近づきつつあるNYが舞台。映像作家を志すマークは自分の仲間たちの生活を8ミリで撮影し、ドキュメンタリーを撮影しはじめる。歌手志望、ダンサー、ドラッグクイーン、カリスマアーティスト、大学教授、弁護士らの若き仲間たちが、恋愛に悩み、HIVに苦しむ中で、懸命に「今を生きる」姿を描く。原作はプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」で、基本のストーリーもほとんど同じ。

主要人物は8名。以下順番は適当。

マーク:狂言回し的存在の映像作家。最近、彼女だったモーリーンと別れた。
ロジャー:恋人を亡くし塞ぎ気味だったがミミと出会い立ち直っていく歌手志望の青年。
コリンズ:上記2人の親友であるHIV陽性の大学教授。
エンジェル:コリンズが街で出会ったドラッグクイーン。やがてコリンズと恋仲に。
ミミ:ドラッグがやめられないダンサー。ロジャーと恋に落ちる。
モーリーン:仲間たちのカリスマ的存在のアーティスト。
ジョアンヌ:モーリーンの新恋人(♀)の弁護士。
ベニー:かつては皆の仲間だったが、金持ちと結婚し今は皆から家賃を取り立てる立場。

うん、今回の舞台、かなり良かったです!!全米ツアー中からこのキャストはかなり良いとの噂は読んでいたんですが、噂に違わず本当に良かった!1階6列目と、舞台から近かったのも良かった!

映画では地味だったベニーが個人的にはかなり良かった!あとはミミ。前半はちょっと微妙だったけど、後半は調子が出てきた感じでかなり上手かったです。そしてそして、なんといっても特筆すべきは脇のアンサンブル陣がかなり良かったこと!歌も踊りもものすんごく良かった!

あと、曲がロック調の作品なので、生の舞台のライブ感が本当に素晴らしかったですねー。今日の舞台はお客さんのノリもよくて、主要キャストが登場すれば拍手喝采で迎えるし、曲が終われば拍手&歓声、ノリの良い曲では手拍子があったり、「ムームー」叫んだりと、来日ミュージカルは色々と観てきましたが、こういう盛り上がりは珍しい!

ラストのカーテンコールはスタンディングオベーションで、さらに、キャスト勢ぞろいの中「seasons of love」が!!手拍子&体を動かして客席もノリノリ。僕も歌詞覚えてたので、声を出さないように頑張りつつ一緒に超熱唱。そして、マークと目が合ってしまい、彼は僕の熱唱っぷりに一瞬ビクッとしていた・・・。最高!!てか、自分も舞台で歌いたい!

ここからはちょっとマニアックに感想を。

■キャストの話

ロジャーのHeinz Winckler、南アフリカでは大人気のアイドルだそうですが、なるほど、そんな感じ。でも歌い方も妙に海外のアイドル的でしたよね・・・。悪くないんだけど、ちょっと甘すぎる感じかなぁ。

コリンズのAnwar f Robinson。オーディション番組「アメリカンアイドル」で歌唱力を高く評価された方。同じ番組からは映画「ドリームガールズ」でアカデミー賞を受賞したジェニファ・ハドソンも出てますよね。

しかし、この人が個人的にはちょっと不満。歌は確かに上手い。だけどね、外見もそうなんだけど、スティーヴィー・ワンダー的な歌い方をする人なんですよね。高音の伸びが良いんです。しかしながら、コリンズの魅力は渋い低音にあると思うんですよ。彼が高い声で歌ってしまうと、男キャストの中で低音が響く人がいなくなってしまう。この不満が頂点に達したのは「I'll cover you」(2回目)。最後の妙な熱唱が自分のイメージと全然違ったよー。

他のキャスト陣も最低限のレベルは十分にクリアしていて、見ごたえのある舞台でしたが、上述してるように今回はアンサンブル陣のレベルが高かったなぁと。

そうそう、今日のキャスト、皆さん若い!!年下ばかりだ!

■歌の話

この作品は好きな歌がたくさんあって、今回、映画DVDを英語字幕表示でカラオケ状態にしたものを何度も見て、サントラを聞きまくったので、観ながらところどころ一緒に口ずさんじゃいましたよ。しかし、僕の隣にいたお一人様で来た方は、最初から最後までずーっと口ずさんでらっしゃいました。

「seasons of love」はもはや言わずもがなだけど、本当に名曲。映画版のオープニングはミュージカル映画史に残る名場面だと思ってます。今日の舞台も見事なソロ歌唱にメロメロ。カーテンコールは特別アレンジでソロが増えてた!

映画だと、「La Vie Boheme」のシーンが個人的にはちょっと中だるみなんですが、舞台だとこのシーンが本当に良かった!ライブ感のある舞台との相性は抜群!

あとは、この作品のテーマにもなってるライフサポート関連の曲は本当にどれも素晴らしいと思います。

あと個人的に好きなのは「Out Tonight」。この曲の中で、「ニャニャニャ ニャフー」って歌うところがかなり好きなんですが、今日のミミさん、前半はあまり調子がよろしくなかったようで、この辺がサラリと流されてしまったのがちょっと残念。サントラ版のオリジナルのミミはここが本当にノリノリで良いよね。

映画ではカットされてしまったエンジェルの最後の曲はエンジェルが本当に良かったと思います。スゲーと思いました。でも、僕は映画版の「without you」のシーンは演出含めかなり好きなので、どっちのパターンもありだなぁと。

関係ないネタですが、「time flies」って歌詞のとこで、昔学校の英語の授業で習った、「time flies liken an arrow」に可能な解釈がたくさんあって、その中の1つに「タイム蝿は矢が好き」というのがあるってのを思い出してしまって、頭の中には「タイム蝿」が飛んでました・・・。

■ストーリーとか

今回オリジナル演出だということでしたが、映画よりもずっとずっと色々なことが分かりやすい演出でしたね。ロジャー×ミミ、コリンズ×エンジェル、モーリーン×ジョアンヌの各ペアが上手く対比されて描かれていて、マークの孤独さもよく表されてました。この辺、映画版はちょっと弱いんですよね。

個人的には僕はマーク的役割になることが多いので、とても共感できるキャラです。

あと、映画版では出演シーンがカットされまくり、最終的に存在意義がはっきりしなくなっていたベニーも舞台版だとやっぱりちゃんとした主要キャストでしたね。映画はカットの仕方が謎。「goodbye love」のカットなんかストーリーがつながらなくなってる。

そして、映画版はやっぱりさ、ボツになったのラストの方が良いよねー。と今日の舞台を観て改めて思ったよー。あのポッカリ感が泣けます。

簡易な舞台装置をうまく使って、舞台装置の転換をすることなしに、奥行きたっぷりの舞台を広々と使って様々な空間を演出してたのも面白かったです。

そうそう、映写機が本物だったのに驚いちゃいました。そして感動。

■さいごに

この作品を作ったジョナサン・ラーソン氏は、作品が大ヒットになったことを知ることなく、初演前夜に急逝しています。映画DVDの特典ディスクに収録されているドキュメンタリーを見ると、この作品を涙なし観ることはできません。

今日、観ていてぐっとなったのは、マークとロジャーが「What you own」を歌うシーン。自分自身と見つめ合い、自分のやるべきことに気づいた2人が歌う歌です。その最後近くに

「20世紀の終わりに君が亡くなる時
 君は1人じゃない

  僕は1人じゃない」

という歌詞があるんですが、そこで胸がいっぱいになってしまいました。

このような素晴らしい作品を残したジョナサン・ラーソン氏に心からの感謝を述べたいと思います。Thank you, Jonathan Larson!

* * *

ところで、12月24日が舞台のこの作品、まさに24日に舞台で観られる関西の方々はかなり羨ましいです!!!

<追記>

でもって、興奮冷めやらなかった僕は、当日券で東京の千秋楽に行ってしまいました。
こちら

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