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2008年2月11日 (月)

「Bridge to Terabithia」 Katherine Paterson

Bridge to Terabithia

bridge to terabithia

Katherine Paterson

Harper Collins (paperback)

1977

現在公開中の映画「テラビシアにかける橋」の原作本です。映画を見ようと思っているんですが、児童文学の名作ということで、原作の方も気になっていたのを先に読んでみることにしました。「児童文学」ってことだったので、勉強も兼ねて原書に挑戦です。

舞台はアメリカの田舎町。主人公Jessは4姉妹に挟まれて育った11歳の少年。姉妹たちにうんざりすることも多い中、妹のMay Bellだけは彼のことを慕ってくれている。Jessは学校で一番走るのが速くなることを目指して、日々トレーニングに励みつつ、一方では絵を描くのが大好きな少年だった。

ある日、隣の農場に風変わりな一家が引っ越してくる。一家の一人娘LeslieはJessと同じ歳で、やがて2人は親しくなり、家の近くの森の中に「Terabithia」という名の2人だけの秘密の世界を作り始めるのだが・・・。という物語。

もっと想像の世界Terabithiaがメインの物語だと思っていたんですが、意外にも、登場も遅いし、ストーリーもずっとそこをメインに展開するわけでもなかったです。むしろ、家族との関係、友人達との事件、いじめっ子との話など家や学校でのできごとを通して2人が成長していく姿を描く作品で、そこに、2人の秘密基地であるTerabithiaがからんでくる感じ。

ラスト、児童文学としてはかなり衝撃の展開が待っていて、その唐突すぎる展開におもわず、涙腺がゆるんでしまいました・・・。こんなの映画で見たらボロ泣き間違いなしですね。

1970年代の作品なんですが、1つ1つのエピソードが小学生の日常のなかの出来事として、時代を越えて共感できる内容になっているし、さりげなく深く考えさせるような内容もあ使っていて、1つ1つの扱いがちょっと中途半端な部分も感じられてましたが、全体的に読み応えのある作品だったと思います。

子供の頃、自分も結構、想像の世界で遊ぶことが多くて、家の周りの平凡な場所を舞台に、スパイごっこだの、王国ごっこだの、悪の魔王と戦うための大冒険だのを繰りひろげていた記憶があるし、秘密基地を作ったりしていたので、そんな当時のことを思い出して、ちょっと懐かしくなってしまいました。

Leslieがちょっと大人びた雰囲気で、Jessからするといつも一歩先を走ってる感じなんだけど、それが最後のほうでJessの苦悩の中に上手い具合で生かされていたように思います。

最後、JessとMay Bellの間に生まれた新しい絆も良い感じだったんですが、これからすぐに思春期を迎えてしまうJessの心にいつまでこの王国が残るのかって考えるとちょっと淋しいですよね。最初と最後だけ見ると、JessとLeslieの物語ではあるんだけど、それと同じくらいに、JessとMay Bellの物語でもあるんだなぁと思います。

そうそう、あの先生はさ、どうなんですかね。小学生と遊びに行くか!?っていう。

作者の方のプロフィールを見ると、日本にもすんでいたことがあるそうで、デビュー当時は日本を舞台にした作品も書いていたみたいですね。ちょっと気になります。

さて、映画は割と評判も良い様なので、どうのように映像化されているのかが楽しみです。でも、terabithiaは想像の国だから、変にCGで映像化とかしないほうが作品の精神にはあってるように思うんだよね・・・。その辺も含めて映画に注目。

<追記>

映画も見ました~
原作読んでもがっかりさせるようなことのない良い映画化だったので、
うっかり号泣してしまいました。

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