映画「g:mt」
g:mt 1999年 イギリス |
ちょっと前にテレビで放送されたのを録画したものを見ました。いままで全然知らない作品だったんですが、イギリスの音楽を題材にした青春映画ということで、これはやっぱり見なきゃ!でしょ。
標準時の街、グリニッジの高校を卒業した仲良しグループ、それから数年が経過し、それぞれの道を歩んでいた。チャーリーは長年の夢だったプロのカメラマンとして働けるようになり、DJのリックス、トランペットのビーン、ベースのレイチェルの3人は父の遺産で裕福に暮らし、音楽業界にコネのあるサムの家をスタジオ代わりにプロデビューを目指していた。そんなある日、チャーリーが交通事故にあい、脊髄損傷の大怪我をしてしまう。そして、それを機に彼らの友情に少しずつ亀裂が入り始めるのだが・・・、という物語。
↑のDVD写真は明るくてノリがよさそうなイメージなんですが、このイメージで見ると、かなり予想を裏切られるのではないでしょうか。どっちかというと、かなり重い青春映画でした。でもロンドンがいっぱい楽しめたのでその点は満足。
ストーリーはともかく、作中に出てくるバンドの音楽が結構良い感じです。最初はトランペットをメインにしたインストの曲なんだけど、色々とごたごたがあって、ボーカルが入るようになって、そのときは、ボーカルなしのほうが良かったのでは・・・と感じたんですが、一瞬、トランペットとボーカルが掛け合うように歌う場面があって、そのシーンは最高でしたね。
自分がやりたい音楽を貫くか、それともどこかで妥協するかって感じの選択が出てくるんですが、この作品の登場人物たちの最終的な行く末が妙に現実的で、ちょっとやるせない気分になってしまいました。
高校時代は単に、夢を語り合いながら、ワイワイと楽しくやっていられたけど、社会に出てしばらくすると、当時のことは良い思い出に過ぎず、もっと現実と向かい合わなければいけないといったところでしょうか。
しかし、これは全く個人的なあれなんですが、自分、割と高校時代の友人とは今も変わらずワイワイやってるので、自分は恵まれてるのかなぁなんて思って見たり。多分、仕事が絡んで、方向性に食い違いが出てきたりすると、一気にすれ違いが激化するんだろうね。
カメラをプレゼントされたチャーリーが一瞬、ムッとするんだけど、その後、ちゃんと撮影できるようになるシーンが良かったです。
話戻りますが、ボーカルかトランペットかだったら、僕はトランペットのほうが良いと思ったので、この展開は辛かったです。でも売れるか売れないかだったら、多分ボーカルなんだろうなぁ。
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