映画「パーフェクト・ストレンジャー」
perfect stranger 2007年 アメリカ |
劇場公開時に、衝撃の結末ということで宣伝していてちょっと気になっていた作品。ハル・ベリーとブルース・ウィルスの共演ということも非常に魅力的なので、楽しみにして観てみました。
新聞記者のロウィーナは、幼馴染のグレースから、ネット上で知り合った広告業界の大物ハリソン・ヒルと不倫するも捨てられたことを聞き、その数日後、グレースが変死体となって発見される。彼女の死の真相を突き止めようと、友人のマイルズとともに、調査を始めたロウィーナはハリソンに近づこうと、彼の会社に潜入するのだが・・・。果たしてグレースの死に隠された驚愕の真相とは!?という物語。
ハル・ベリーという女優さんは本当にいつ見ても美しいですね。見るたびに、きれいだなぁと見とれてしまいます。あと、今回のブルース・ウィルスは、不死身男ではなく、女好きの会社社長という役どころでしたが、なんか、ちょっと気の毒な役回りでしたね。
うーん。この映画さ、意外な結末であることを宣伝しすぎたよね。意外な結末であることを知ってしまうと、そういう作品だと思って見ちゃうから、次々と畳み掛けるようにどんでん返しが続いても(そんなに続きもしないけど)、拍子抜けしてしまうというか。しかも作品としての面白さが乏しくて、ストーリーの謎がほとんど全てなだけに・・・。
なんとなく話を分かりづらくしていて、見ていて「?」と思うような部分もあるんですけど、「謎=分かりづらくしてごまかす」というのは、観ている側としてはちょっと辛いです。
オチは「お、なるほどね」って感じではあるけれど、どうせならもっともっと意外性のある驚きが欲しかったかなぁと思います。てか、このラストだとさ、単なる変態がたくさんいたような感じでちょっとなぁと思いますよ。思わせぶりな人たちは単におかしな人だっただけってのは、どうなんでしょうか。
あと、ラストの余韻があまり良くなくて、見終わった後に、どんよりしちゃったのも作品のイメージを悪くしちゃったように思います。オチ自体は悪くないと思うんだけど、オチの後をどうするかがあまり好きじゃなかったかなぁ。
個人的にはもうちょっと冒頭の場面がキーなのかとも思ったんですけどね・・・。
と辛口批評なんですが、ハル・ベリーがやたらと熱演なのは見ごたえがあったし、他のキャストも友人マイルズ役のジョヴァンニ・リビシなんかもかなりの好演だっただけに、色々と悪い部分が逆に際立ってしまったように思いました。
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