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2008年5月

2008年5月30日 (金)

CD 「We Sing, We Dance, We Steal Things」 Jason Mraz

We Sing, We Dance, We Steal Things

ジェイソン・ムラーズは1stアルバム「Waiting for my rocket to come」が本当に衝撃的で、怒涛のごとく紡ぎだされる言葉の波と、ポップでキラキラしたアコースティックな音とが非常に心地よくて、発売から5年経った今でも普通によく聴いている1枚です。

ちなみに彼のアルバムで一番良いのは何気にライブ盤。本当に良い。

そして、先日、3年ぶりの待望の3rdアルバムが!

楽しみにして聞いてみたわけですが、なにやらいつもと様子が違う感じです。ジャケットの雰囲気もいつもと違うしね。

海岸でほんわかまったりと聴くのに最適なのは相変わらずなんですが、今作は、夜にしっとりと楽しむのにもぴったりな雰囲気の1枚でした。全体的にソウル色が強まったかな。あと、とにかくゆる~いです。

以下気に入った曲にコメント。

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2008年5月29日 (木)

映画「女帝 エンペラー」

女帝[エンペラー] コレクターズ・エディション(2枚組)

夜宴 The Banquet

2006年

中国・香港

少し前にハムレットの記事を書いたときに、気になっていると書いた作品です。ハムレットを原作に、中国の宮廷での復讐劇を描くということで、ちょっと期待。

ワン(チャン・ツィイー)は、後妻として王宮に嫁いだのだが、皇帝が崩御し、新しく即位した皇帝の弟リーの后となる。父の死に疑問を持つ皇太子ウールアンは、新帝として即位した叔父のリーが父を殺したのではないかと疑うのだが・・・。

というハムレットの物語をベースに、皇太子ウールアンと、前帝の死後に新帝の后となるワンが義理の母子であるという設定を加え、ウールアンとワンが互いにひかれあっている(要はガートルードとハムレットが実はひかれあってるってこと)というなかなか面白いアレンジが加えられています。

うーん、これはちょっと難しいですね。『ハムレット』を原作にした割には、もはやハムレット意外の設定が濃すぎて物語がちょっと別物になりかけてますし。

それでも物語自体は決してつまらなくはないと思うんですけど、変にもったいぶった感じの演出で、「大作っぽさ」を狙いすぎてるというか、豪華映像に凝りすぎてしまってるというか、演出の派手さと、「アート」的な雰囲気ばかりが印象に残ってしまって、物語がつかみづらくて、観ながらちょっと置いてけぼりを食らったような感じになってしまいました。

チャン・ツィイー演じる主人公の気持ちがどうもつかみづらかったんだよなぁ。

あと、割とアクションシーンが満載の作品で、やたらとワイヤーアクションを駆使するんですが、個人的にワイヤーアクションはそんなに好きではないので(動きが不自然すぎ&スピード感がない)、その辺もはまれなかった理由かもしれません。

でも、それぞれの場面の映像はこれでもかってくらい豪華絢爛なので、それを見ている分にはなかなか楽しいです。まぁ、2時間以上あるのでお腹いっぱいになるかもしれませんが。

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2008年5月27日 (火)

「RENT」 Jonathan Larson

Rent: The Complete Book and Lyrics of the Broadway Musical

RENT
the complete book and lyrics of the broadway musical
(脚本)


Jonathan Larson

2008

ミュージカル「RENT」の脚本がペーパーバックで発売になりました。

映画をきっかけに徐々にはまってしまい、昨年の来日公演に至って自分の中で大ブレイクした作品なので、これも迷うことなく購入です。

ブロードウェーの舞台が当初5月に終了するということでしたので、それにあわせての発売ということだと思うのですが、流布しやすいペーパーバックという形で完全な脚本が発売になるというのは、この舞台の上演に一区切りがつくということを如実に表しているように思います。

あーあ、1回NYで見たかったなー。

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2008年5月25日 (日)

「いつかパラソルの下で」 森絵都

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5) (角川文庫 も 16-5)

いつかパラソルの下で

森絵都

角川文庫 2008.4  

このところすっかりYA作家から一般作家へと転身を遂げた森絵都さんの長編小説。これまで読んだ作品が結構良かったので文庫化したらチェックするようにしています。

主人公の野々はパワーストーンを売る店でバイトをしながら、恋人の達郎と同棲生活をおくる25歳。厳格な父親の呪縛から逃れるため、20歳の頃に家を出て以来、実家に帰っていなかったのだが、父が亡くなり、その49日の法要を前に、実家に帰り、久々に家族が集う。そして、そこで、厳格だった父が不倫をしていたのではないかという疑惑が浮上する。

やがて、主人公同様に20歳で家を飛び出した兄と、最後まで両親と暮らした妹の3人は父の足跡を辿る旅に出るのだが・・・。という物語。

割と「性」の描写も登場するので、森作品のYAなイメージで読むといきなりちょっとビックリなんですが、テンポの良い語り口などはそのままでとても読みやすい作品でした。

この作品が描くのは、自らのコンプレックスと向かい合う主人公達なんですが、結局、主人公達の上にいた父親という存在が揺らぐときに、1人の人間としての父を知ることが、自分自身に向き合うきっかけになるという物語で、何かから逃げるのではなく、それと向かい合うことでちょっとした変化が起こるんだということを暖かく描いていました。

家族、恋人、そして、自分とどのように向き合うのかということをとても丁寧に、そして、一見ドロドロになりかねない登場人物たちの背景を割と爽やかに描いていて、森作品は相変わらず良いなぁと思いました。

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2008年5月23日 (金)

映画「ミスト」

The Mist [Original Motion Picture Soundtrack]
<画像はサントラから>

the mist

2007年

アメリカ

(劇場鑑賞)

久々の劇場鑑賞です。スティーヴン・キング原作でフランク・ダラボン監督という『ショーシャンク』、『グリーンマイル』コンビの新作。実はこの2本はあまり好きな映画ではないのですが、今回はモンスター映画に挑戦しているという点と、原作が面白かったのを覚えているという点で是非とも観たかった1本です。

激しい嵐が過ぎ去り、町中で被害が出た翌日、主人公デヴィッドは息子のビリーと2人で近所のスーパーへと買い物へ出かける。スーパーで買い物をしていると、そこに血まみれの男が現れ、自分の友人が霧の中で何者かに襲われたのだと言ってスーパーへとかけこんでくる。そして、たちまちスーパーは深い霧に覆われてしまう。

やがて、霧の中に何か恐ろしい生物がいるらしいことが発覚し、スーパーにいた人々は大パニックに。危険をかえりみずに外へ飛び出していく者がいるなか、聖書の言葉をひたすら繰り返す狂信的な女性と次第に彼女を慕うようになっていく人々など、閉ざされた空間の中で、人々の狂気は次第にエスカレートしていく・・・。という物語。

久々に凄い衝撃のある映画を観たなという印象の1本です。このドンヨリ感には「ダンサー・イン・ザ・ダーク」も「パンズ・ラビリンス」も負けるんじゃないでしょうか・・・。

モンスターもののパニック映画としては、クリーチャーの造形などに安っぽさがあり、B級テイストなんですが、この映画のツボはなんといっても、「人間」の描き方だと思います。2時間以上の間、中だるみになることなく緊張感が維持されたのは、「人間」の怖さを徹底して描いたいたからではないかと。

特に狂信的な女性を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンは必見。キング原作映画史において、『ミザリー』のキャシー・ベイツや、『シャイニング』のジャック・ニコルソンと並ぶ怪演だったと思います。

各人の言葉、行動の1つ1つがしっかりと意味を持っていて、各場面で観ている我々に色々と考えさせながら、その行動が引き起こす結末の「因果応報」が非常に上手く練られていたと思います。正義、信仰、狂気など色々なテーマを盛り込んで単なるパニック映画を超えて「人間」について深く考えさせる作品になっていて、観終わった後もずっと色々なことを考えてしまうという1本でした。

観終わった後に自分が何かを考えるきっかけを与えてくれるという点で、2時間ほどの時間でこれだけの問題提起をしてくれたことに感謝したくなるような作品。

そして、過去見てきた映画の中でも「衝撃のラスト」という言葉がこれほど合うものがあっただろうかと思ってしまうほどの衝撃のラストは、ただただ絶句。これはハリウッドのパニック映画史に残るラストではないかと。

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2008年5月21日 (水)

TV『2クール』 「つくし図書館」

2クール 第7回 お芝居「つくし図書館」

監督・脚本 萩上直子 
出演 小林聡美 もたいまさこ 光石研 吉岡秀隆

公式サイト (過去の放送を全て配信してくれてます。)

4月からひっそりと始まった番組ですが、毎回とても楽しみにしています。

小林聡美ともたいまさこの2人が毎回様々なことにチャレンジするという内容で、子守をしたり、店番をしたり。そして、たまに「かもめ食堂」&「めがね」ネタも登場するので見逃せないのです。

加瀬亮、光石研、市川実日子の3人をゲストに迎えて「めがね」の同窓会をしていたり(この回、かなり面白かった!)、「かもめ」&「めがね」のとても美味しそうな料理の数々を作っていたフードコーディネーターさんと一緒に「めがね」で振り付けをしていた舞踏団の人たちにお弁当を作ってあげたり。

出演者たちがみんな本当に自然体で、「かもめ」や「めがね」のゆったりまったりとした空気そのままの番組なのでとても気に入ってるのですが、先週の土曜の回はちょっと注目度の高い回でした。

「お芝居」がテーマで、「かもめ」&「めがね」の監督の萩上直子さんによるオリジナルドラマ「つくし図書館」。ゲストは光石研&吉岡秀隆。こんな番組をたいしてピーアールもせずに深夜にひっそりと放送しているのがなんともいえないですねぇ。

そんなわけで、映画レビューつながりで「つくし図書館」の感想を。

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2008年5月20日 (火)

「ぼくは王さま」 寺村輝夫

寺村輝夫のぼくは王さまはじめの全1冊 (寺村輝夫全童話)    寺村輝夫のぼくは王さま つづきの全1冊 (寺村輝夫全童話)

寺村輝夫氏による「ぼくは王さま」シリーズは小学校の低学年の頃に大好きだったシリーズで、図書室や教室に置いてあった本もいつも読んでたし、家で買ってもらった本もボロボロになるまで何度も読み返していました。

数年前、とある大型書店にて、ふと目に飛び込んできたのが「寺村全童話」と書かれた全集。全2冊に寺村氏の書いた王さまシリーズが全て収録されているというものなんですが、2冊買うと1万円以上するため、とても貧乏学生に衝動買いできる額ではありません。

それからしばらくして、「買おう!」と決めていざ書店へ行ってみると、なんと既に手に入らない状態になっていました。都内の書店という書店を巡ったのですが、どこにもないし、出版社にも在庫がないとのこと。

非常にがっかりしてたんですが、最近、ネット上で奇跡的に新品が入手可能な書店を発見。ちなみに、発見したのはアフィリエイトしているAさんではなくて、たまに記事をトラバしているBさん。でもって、自分が購入した1冊が最後だったらしくBさんでも現在は入手できない様子。

そんなわけで、5年越しくらいでようやく手に入れた2冊です。

まぁ、やっぱりというかなんというか、子供時代の思い出として多少美化されていた感は否めないのですが、それでもやっぱり面白いシリーズだなぁと思います。

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2008年5月19日 (月)

映画「キサラギ」

キサラギ スタンダード・エディション

キサラギ

2006年

日本

あまり興味なかった作品なんですが、これは面白いという評判をよく耳にして、レンタル店でもずっと貸し出し中続きだったので、ちょいと気になって観てみました。

"D級"アイドルの如月ミキが謎の焼身自殺を遂げてから1年、ネット上のファンサイトの掲示板で知り合った5人が一周忌ということで、集って語り合おうとオフ会を企画。管理人の家元(小栗旬)、オフ会を提案したオダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、福島から6時間かけてやってきた安男(塚地武雄)、テンションの高い雑貨店店員のスネーク(小出恵介)、そして、無職のおっさん(香川照之)の5人は、アイドルの思い出を語っていたのだが、そこで、オダが彼女の死因は自殺ではなく、殺人なのだと語り始めて・・・。

えっと、こういう評価の高い作品のときにこういう感想を書くのはちょっと気がひけるのですが、これってそんなに面白いですか?決してつまらなくはないし、むしろ面白いほうだとは思うんですが、そんなに大絶賛するほどの面白さは感じられず。

物語の展開は「12人の怒れる男」スタイルで密室での会話劇の中で、二転三転どころか、ひたすら逆転の連続で、確かによくできていて、飽きさせずにテンポ良く進むし、ネタも多いし、くだらない伏線の数々も、「えー、また!?」と思わせて、次の展開を期待させる持っていきかたも面白かったと思います。

しかし、物語が展開しはじめた冒頭25分くらいでかなり先のネタまで分かってしまって、さらに物語が進むほどに、ラストまで完全に先読みできてしまったせいか、どこまでが「ネタ」でどこまでが本気なのかがどうもつかみきれないまま終わってしまったのです。

細かいネタは面白いんだけど、どっちかというと、映画というよりも舞台で観たいなと思わせるものが多いし、熱演の役者さんたちは、皆さん良いんだけど、演技が舞台っぽすぎる感じがして見ていてちょっとうるさい。特に小出君演じるスネークが終始うるさいのが気になって仕方なかったです。

アイドルオタクたちの妙な連帯感が生むラストの妙に感動的なCG連発のシーンも、ちょっと冷めてしまったためになかなか乗れず。

この手の映画は1回冷めちゃうと難しいです。

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2008年5月16日 (金)

「The Pirates! in an adventure with scientists」 Gideon Deffoe

The Pirates! In an Adventure with Scientists (Phoenix)

the pirates! in an adventure with scientists
(未邦訳)


Gideon Deffoe ギデオン・デフォー

2004

今年のはじめに大きめの書店で洋書フェアがやってたので、日本にまだ紹介されていなさそうな作品でもあったら読んでみようかと思って発掘した1冊。

英国ではすでにシリーズが3冊発売されていて、「ウォレスとグルミット」でおなじみのアードマンスタジオによって映画化も決定している人気作品のようです。自分で検索した限りでは、この作品&作者をネットで日本初紹介するレビューかもです。

舞台は19世紀。船長をはじめとする海賊達はとにかくハムが大好物。そんな彼らは航海の途中でビーグル号に乗船して調査していた科学者のダーウィンとフィッツロイに出会い、やがて彼らと共にロンドンへと向かうことに。ダーウィンは旅で発見した人間並みの能力を持つ驚異の「マン」パンジー、ミスター・ボボを学会にて紹介しようとするのだが、そんな彼らの元に悪徳司教の魔の手が・・・。

海やロンドンを舞台にとぼけた海賊達が大活躍の爆笑必至の冒険活劇コメディです。

この作品、徹底して児童書を模した作りになっているんですが、使われてる単語も小難しいのを選んでいてターゲットはどう考えても大人。海賊ものの「あるある」ネタを随所に散りばめつつ、ブラックジョークを連発し、19世紀という時代設定なのに、「ジェシカおばさんの事件簿」のテーマを奏でるアコーディオン弾きなどやりたい放題の小ネタの数々が非常に面白いです。

しかも巻末には、海外の児童書によく見られる、「学習ガイド」みたいのがついていて、設問が用意されてるんですが、これまた無茶苦茶な質問の数々。

さらに、巻末には「海賊ファンクラブに入ろう!」みたいな記述と共に、「シリーズ大好評発売中」と言わんばかりに100冊ほどのタイトルリストが。ちなみに、この本はシリーズ第1作目な上に、現在までに実際に発売されてるのは3冊だけです。タイトルリストも細かいんだけど、1つ1つ見てみると、結構面白い!

そんなわけで遊び心いっぱいの構成なんですが、ストーリーのほうも、ハラハラドキドキさせる活劇が用意されていて、それなのに、ひたすらボケまくりな海賊たちが良い味だしてます。

未邦訳はもったいない!!!!!普通に売れると思うんですけどね。米アマゾンでは31人がレビューしてて★が4.5なので、かなりの人気作だということがここからもうかがわれます。

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2008年5月14日 (水)

映画「ダーウィン・アワード」

ダーウィン・アワード

the darwin award

2006年

アメリカ

馬鹿な死に方をした人に贈られるという実在の賞、ダーウィン・アワードを題材にしたコメディということで、これはなかなか期待できるのではないかと思っていた作品です。

刑事のマイケル・バロウズ(ジョセフ・ファインズ)は、天才的なプロファイリング能力を持っていたが、血を見ると失神してしまう体質故に、犯人を捕り逃してしまい、辞職に追い込まれてしまう。新しい仕事を探していた彼は、愚かな死に方をした人に毎年与えられているダーウィン賞に関して大発見をし、保険会社に自らを売り込みに行く。

彼は、ダーウィン賞的な、馬鹿げた行為による自業自得な過失によって引き起こされた事件に対して支払われている保険金が莫大な額であることに気づき、自分の説を証明するために、保険調査員のシリ(ウィノナ・ライダー)と共に、「ダーウィン賞的」な疑いのある案件に関して、その事件の背景を調査しはじめるのだが・・・。2人がバカバカしい自県の数々の謎を解いていく様子を、主人公に密着撮影しているドキュメンタリーカメラマンの視点から描く作品。

ガラスの強度を実験するためにガラスに突っ込んで死んだ男やら、とにかく驚きのエピソード満載の作品で、ブラックユーモアたっぷりに笑わせてくれる1本。

95分という長さながら、物語は主人公2人が様々な事件現場に赴いて、その事件が起きた背景をプロファイリングしていくという構成になっていて、このつくりだったら連続ドラマにして1話完結型に毎回事件を扱うというほうが面白いんじゃないかなぁと感じます。小ネタの多さとなんとなくゆるい感じもあるので、米版時効警察みたいな感じでシリーズ化できそうな気もするんですよね。

なので、映画として見たときに、10分ほどで完結するエピソードが連続するため、ちょっとまとまりのない印象です。でもって、ラスト、なんだか分からない急展開。別にダーウィン賞云々の流れがすっぽり抜けてしまってても全く問題ない感じで、その点がちょっと残念。あと、ドキュメンタリーていう設定もあってもなくても良いような感じでしたよね・・・。

ただ、ネタは結構面白いエピソードが多くて、笑いどころも多いし、ジョセフ・ファインズがこういうB級テイストのアメリカンコメディで熱演している姿もそうそう見られないので、見所は多いです。風呂場とか。

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2008年5月13日 (火)

来日舞台 「HAMLET」 ITCL (映画ガイド付)

Okuma

来日公演 「HAMLET」 ハムレット

International Theater Company London

@早稲田大学大隈講堂

公式サイト

(記事の最後に「ハムレット」映画ガイドつけました)

毎年この時期に来日してシェイクスピアを公演しながら全国を回るイギリスの劇団ITCLが今年も来日公演をするというので、昨年の「夏の夜の夢」に続いて今年も観にいってきました。

早稲田大学での公演は字幕がつかないのですが、その代わりに入場料が無料なんですね。そんなわけで、しっかりと予習をして初大隈講堂でした。余談ですが、早稲田は大学の町っぽい感じがして、自分の学校の周りとは大違いだなといつも思います。

で「ハムレット」。ストーリーはおなじみですが簡単にあらすじを。

舞台はデンマーク。若き王子ハムレットは実父である前王が亡くなり、それからほどなくして母が新王に即位した叔父と結婚したことにショックを受けていた。そんなあるとき、ハムレットは父親の亡霊に出会い、父の死は叔父による策略であったことを知り、復讐を誓う。ハムレットは気のふれたふりをしながら復讐の機会を伺うが、物語は大きな悲劇へと展開していく。

この劇団の舞台は前回もそうだったんですが、役者の数が最小限で、どの役者も1人で2役、3役を平気でこなすのですが、今回はさらに、BGMを舞台上で役者自身が交代で楽器を弾いたり、アカペラコーラスをしながら担当していて、非常にシンプルな舞台装置とあわせて、役者さんたちの活躍っぷりもかなりの見ごたえがありました。

ストーリーのほうが割とカットされていて、まるで登場しない人物もいたんですが、全体的にシンプルでアットホームな感じが心地よい舞台でした。

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2008年5月11日 (日)

「芝生の復讐」 リチャード・ブローティガン

<書籍画像ありませんでした>

芝生の復讐
(revenge of the lawn)

リチャード・ブローティガン 
Richard Brautigan

藤本和子訳

新潮文庫 2008.03

ブローティガンを読むのは「鱒釣り」に次いで2冊目。実は苦手な作家ですが、熱狂的なファンも多い作家なので、文庫が出たのを機に改めてチャレンジ。

子供時代の記憶から作家として活躍する現在まで、62の短編が紡ぎだす、アメリカの風景スケッチ。

ブローティガンの短編は、とにかく、散文なんだけれど、それは明らかに「詩」のイメージを持っているため、もうちょっと感覚で感じなければいけないんだろうなとは思うのですが、やはりどうも入り込めないのです。比喩の面白さや、描写の面白さは確かにあるんですけどね・・・

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映画「それでも生きる子供たちへ」

それでも生きる子供たちへ

all the invisible children

2005年

イタリア・フランス

「子供たち」をテーマにしたオムニバス映画ということで、公開時から気になっていた1本。

世界の様々な国を舞台に、厳しい環境の中で生きる子供たちの姿を描く7本の短編を集めたオムニバス作品。邦題に「それでも生きる」とあるように、逆境にめげずに力強く生きていく子供たちを描くのが1つのテーマになっています。

こんなことは見る前から分かっていたけれど、自分の暮らしている環境とあまりにかけ離れた世界に生きる子供たちの姿はやっぱり衝撃的で強く心に残ります。7つの作品はどれも個性豊かでそれぞれに映画としてよくできていて見ごたえのあるオムニバス映画でした。

そんなわけで1話ずつ感想を。

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2008年5月 9日 (金)

2008年4月に聞いたCDから

そんなわけでいつも通りに4月に聞いたCDから。

今月の作品は・・・

邦楽

・「GAME」 Perfume

・「Shock on the Piano」 SUEMITSU & THE SUEMITH

洋楽

・「Pretty. Odd」 Panic at the Disco (US)

・「The Colourful Life」 Cajun Dance Party (UK)

・「DYLAN - Collector's Edition- 」  Bob Dylan (US)

そんなわけで1枚ずつ簡単に感想を。

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2008年5月 8日 (木)

映画 「アヒルと鴨のコインロッカー」

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

2006年

日本

原作小説を読んだときに(レビュー)、これは映画化なんて絶対に不可能だ!と書いた作品ですが、割と映画の評判が良いので、果たしてどのように映画化しているのか、どうせなら、厳しく辛口コメントでもしてしまおうかくらいに思って見てみました。

物語は小説と同じです。

仙台の大学に進学することになり、1人暮らしをするアパートに引っ越してきた椎名は、隣の部屋に住む河崎という男に声をかけられ、なんだか分からないままに、河崎と一緒に本屋強盗をすることになってしまう。河崎のターゲットは広辞苑1冊。突如、謎の事件に巻き込まれてしまった大学生の姿を描く。

いやはや、これがね、なんとね、本を読んだときには絶対に絶対に映像化不可能だと思っていたトリックを見事なまでに完全再現!たまげました。やはり原作通りに進めることは不可能なんですけど、「映画」という媒体で使われる手法をうまく利用してました。

しかもそれだけじゃなくて、映画として見て普通に面白い!見終わった後はディランのCDかけて、一緒に歌ってました。

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2008年5月 5日 (月)

映画「イタリア的、恋愛マニュアル」

イタリア的、恋愛マニュアル

manuale d'amore

2005年

イタリア

イタリアで大ヒットし、続編も製作されたという恋愛オムニバス。公開時から気になっていた1本です。

イタリアを舞台に、「出会い」「危機」「不倫」「別れ」という恋愛における様々な局面をテーマにした4つの物語が描かれる作品で、4話が上手い具合につながっていて流れるように展開していくのがなかなか面白かったです。

これは予想以上に楽しめる作品でした。変にちゃらちゃらしてなくて、やたらと生活感を感じさせる登場人物たちが、あれやこれやと恋に思い悩むんですが、なんとなくもやもやしたまま終わる物語もあるところが、なかなかリアルです。

クスリと笑わせる場面も多くて、ラストは非常に爽やかな美しい映像で終わるので、見終わった後も気分爽快です。深い作品ではないけれど、ちょっと気軽に楽しむにはもってこいの1本だと思います。

以下1話ずつちょっとコメント。

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2008年5月 3日 (土)

映画「天国の青い蝶」

天国の青い蝶

the blue butterfly

2004年

カナダ・イギリス

南米に生息するモルフォ蝶といえばその青く輝く羽で有名ですが、それを題材にした作品ということで以前からちょっと気になっていた作品。ただ「感動押し売り」系なイメージがあったため、ちょっと躊躇していたのを少し前にTV放映したので録画しておいたものを観ました。

主人公は脳に腫瘍があり、余命が半年も満たないという10歳のピート少年。ある日、昆虫が大好きな彼は憧れの昆虫学者であるアランのもとを訪ね、アランがこの世の神秘を教えてくれると表現している南米に生息する青いモルフォ蝶を観にいきたいので、協力して欲しいと頼む。

はじめは躊躇していたアランもやがて彼の熱意におされ、ピートは母親とアランと3人で南米コスタリカの熱帯雨林へと旅立つ。果たして彼らは青い蝶に出会うことができるのか・・・。という事実に基づいた物語。

いやはや、冒頭3分だけでちょっとウルっときてしまいましたよ。しかしながら、その後、どんだけ感動させるんだろうと思って見ていたところ、感動ポイントはむしろ冒頭だけだったので、ちょっと予想外。

このあらすじだけで「感動作」だってのがひしひしと感じられるんですが、これが意外や意外。この作品、あえて感動路線にならないように、一生懸命になっています。むしろ、それが伝わってきてしまうのがちょっと問題なくらいです。

そんなわけで実話ベースということを生かし、過剰な感動演出がほとんどないまま淡々と描かれる作品なんですが、南米の熱帯雨林の自然の美しさが非常によく映し出されていて、淡々としたストーリーの一方で、こちらの自然美はこれでもかってくらいに美しいです。なんかもう昆虫ドキュメンタリの傑作「ミクロコスモス」を見てるような感じ。キリギリスの目って点なんですよね。

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