映画「ママの遺したラヴソング」
a love song for Bobby Long 2004年 米 |
スカーレット・ヨハンソンとジョン・トラヴォルタということで、ちょっと気になっていた作品です。爽やかな感動作を期待して観てみたのですが、果てさて・・・。
主人公パーシー(スカーレット・ヨハンソン)は幼い頃に祖母のもとに引き取られ、今はフロリダで恋人と同棲しながら暮らす18歳の少女。ある日、長い間音信不通だった母が亡くなったとの知らせを受け、彼女は母が暮らしていた町へと向かう。
遺産として引き継いだ家は、パーシーと母と親しかったという男性2人の3人に相続するよう遺書に記され、パーシーは、元大学教授だというボビー(ジョン・トラヴォルタ)と、彼の伝記を書いているという作家のローソン(ガブリエル・マクト)の3人でその家に暮らし始めるのだが・・・という物語。
なんだか、そこまではまれませんでした。もうちょっと明るめのヒューマンドラマだと思ってたんですけど、割とシリアス目というか、大人向けというか、渋いというか、地味というか。
主人公が同居することになる2人の男が、なんだか理由ありな風なのに、それをやたらと引っ張る割りにたいしたことじゃなかったとか、2人のキャラが、彼らは一体どうやって生活費を得ているのだろうかという感じで、一日中、仲間と酒を飲んで、騒ぐだけの生活を繰り返してたりだとかいうところが原因かなぁと。彼女がなぜ彼らと暮らすのかということに共感できなかったのが大きいですね。
あと、肝心のラブソングのくだりが妙にあっさりとしていて、そこまで感動できかなったんですよね。
出ている役者や、設定などは良いのに、全体にもっさりとした演出だった気がします。
ただ、主人公だけを取ってみると、彼女の人生が明るく開けていくラストだったので、鑑賞後は爽やかな気持ちになれて良かったです。
最近は突然の歌手デビューも話題になっているスカーレット・ヨハンソンは相変わらずお美しいのですが、18歳ってのはちょいと無理がある気が。彼女が実際に18歳くらいの頃に撮った方が良かったのではないかと思うんですけど、「ゴースト・ワールド」とか見ると、当時の彼女には今の不思議な魅力はまだなかったしなぁ。
トラヴォルタさんは、こういうシリアスな老け役があまり似合わないように思います。あの純真な笑顔とかがやはり彼の持ち味だと思うんですよね。「ヘア・スプレー」のお母さん役のほうがずっと似合ってたように思います。
逆に、ローソンを演じたガブリエル・マクトはなかなかの好演だったように思います。ローソンとパーシーのシーンは結構好き。
小さな役でしたが、バーの女主人を演じていたデボラ・カーラ・アンガーも良かったですね。彼女、「微笑みに出会う街角」では暗く重い役でしたが、今回はみなを温かく見守る町のお母さん的存在で、なかなか良い感じでした。
そうそう、パーシーが町を歩いていく様子を横からとらえる映像が結構好きでした。
<参考過去レビュー>
上のレビュー中で言及してる作品です。
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