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2008年6月

2008年6月29日 (日)

映画「アーネスト式プロポーズ」

アーネスト式プロポーズ

the importance of being earnest

2002年

英・米

原作「真面目が肝心」 オスカー・ワイルド

オスカー・ワイルドの戯曲を映画化した作品は名作が多いのですが、かなりの豪華キャストでの映画化ということで、海外で公開された当時にちょっと気になっていたのに、いつまでたっても日本で公開される兆しはなく、なんとなんと、今頃になって今年の4月にDVDリリース。待ちに待ってました!

舞台は19世紀のイギリス。田舎に暮らす貴族のジャック(コリン・ファース)は、しばしば、弟のアーネストに会うためと言ってロンドンまで出かけていた。ところが、これが真っ赤な嘘。彼には弟などおらず、ロンドンで遊ぶための口実を作り、出先のロンドンでは、自由に遊ぶためにアーネストを名乗っていたのだった。

ある日、ジャックは、ロンドンでいつも遊んでいる友人のアルジー(ルパート・エヴェレット)の従姉妹であるグウェンドレンと恋に落ちる。グウェンドレンは「アーネスト」という名前の男と恋に落ちることを夢みていたため、目の前に現れたアーネストを名乗る男に一目ぼれ。ところが彼女の母(ジュディ・デンチ)は結婚に猛反対。

一方、アルジーはジャックが後見人になっている18歳の少女セシリー(リース・ウィザースプーン)を一目見ようと、ジャックの偽弟、アーネストの名を騙って、ジャックの暮らす田舎の屋敷へと向かう。

存在しない男アーネストの名を騙る2人の男と、彼らに恋する2人の女性が巻き起こすドタバタの結末は・・・。という物語。

基本設定が込入ってるため、ストーリー紹介がちょっと長くなってしまいましたね・・・。

いやはや、THE英国な風景を堪能できただけで僕は大満足です。特に田舎のお屋敷♪マフィンなんか食べられた日にはもうたまりません。

物語としては、同じくワイルド原作の「理想の女」なんかのほうが、ググッと胸に迫る深みがあったように思いますが、明るい恋のドタバタを、下品にならずに、大人でもしっとりと楽しめるように映画化していて、結構好きな作品です。

ま、あまりにまるくまとまりすぎだろ!だとか、世間狭すぎだろ!ってツッコミは我慢してって感じですが。

男2人が気をひくために必死でピアノ&ギターで歌う場面がとても良かったですね~。あの使用人たちにピアノを運ばせながら、移動しながら演奏する姿がなんともいえませんでした。しかも、エンディングまでこの歌!!

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2008年6月28日 (土)

映画「ルイスと未来泥棒」

ルイスと未来泥棒

meet the robinsons

2007年

ひっそり(?)とディズニーファンな自分ですが、今回はピクサー作品ではないディズニーのオリジナル長編としては久々に観たいと思う作品だったので、楽しみにしていました。本当は劇場で3D見たかったんですけど、吹替えしかなかったので諦めたんですよね。

孤児院で育ったルイス少年は発明が大好きな12歳の少年。発明に没頭し、失敗を繰り返すちょっと変わり者の彼は、何度面接を繰り返しても養子にしてくれる家族が見つからずにいた。ある日、学校の科学フェアで、渾身の発明品を発表しようとしていた彼のもとに、ウィルバーと名乗る少年が現れ、「山高帽の男に気をつけろ」と告げる。そして、ルイスはタイムマシンに乗って未来へ向かうことになるのだが・・・。という物語。

ピクサー以外のディズニーとしては久々に良かったんじゃないでしょうか。でもきっとそれは、ピクサーのジョン・ラセターがディズニーのアニメ部門のトップに立って、この作品もかなりの修正が加えられたそうなので、そのおかげなんでしょうね。

タイムマシンものにつきもののタイムパラドックスの問題なんかはちょっとツッコミどころが多いし、途中の未来世界で出会うロビンソン一家のドタバタっぷりは正直いかがなものかと思うんですが(食べ物で遊ぶなとか、バトルが無駄に長いとか)、中盤以降、山高帽の男の真意が見えてくる辺りから物語に深みが出てきて、結構楽しんじゃいました。

ま、序盤~中盤にかけてのロビンソン一家のドタバタを、もっと上手く作ったらかなりの名作になったかもしれないのになという気持ちは残るんですが。

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2008年6月27日 (金)

「下妻物語」嶽本野ばら

下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)

下妻物語
ヤンキーちゃんとロリータちゃん

嶽本野ばら

小学館文庫 2004.3.  

やや今さら感もありますが、映画化もされたちょっと前の話題作。なんとなく勝手なイメージで食わず嫌いしてたんですが、ちょいと機会があったので読んでみました。

主人公の桃子はロココ精神に傾倒し、ロリータを心から愛する高校生。彼女はパチモンのブランド商品を製造販売していた父親が仕事で危険なことになり逃げるように祖母の住む茨城県の下妻市に引っ越してきた。そんなある日、彼女は、ばりばりのヤンキー少女、イチゴと知り合い、2人の奇妙な友情が育まれていくという物語。

太宰の「女生徒」もビックリな全編がロココ精神にあふれた桃子の独白というスタイルで書かれた小説なんですけど、テンポも良いし、言葉回しも凝っていて、素直に面白いと感じられるのはきっと作者さんの文章力が高いんでしょうね。ま、漫画みたいな小説でしたが・・・。

映画のキャスト(文庫の表紙になってる)を知っていたので、なんか読みながら、主人公の声が全部深田恭子になってしまったんですけど、これがかなりはまってるんですよね。これ、きっと映画版も面白いんだろうね。

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映画「レイダース 失われた聖櫃<アーク>」

インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》

raiders of the lost ark

1981年

最新作を見るためのおさらい企画第2弾。前回は第2作目「魔宮の伝説」でしたが、今回は、第1作目のレイダース。これも何度か観たか分かりませんねぇ。

考古学者のインディはいつも危険をかえりみずに、様々な場所へ出向き、財宝などの貴重な史料を集めていた。あるとき、ナチス軍が軍事利用するために伝説の聖櫃を探しているという情報が入り、インディはそれを食い止めるため、遺跡の調査を依頼されるのだが・・・という物語。

かなり久々に見たんですが、2作目に比べると、こちらは大分落ち着いた物語ですね。2作目はジェットコースター過ぎな印象もあったんですが、そんなこともなく、淡々と物語が展開する感じでした。

「レイダース」と言えば、あの巨大岩が転がるシーンなんですが、その場面が思ったよりも短かったことにビックリ。てか、冒頭の冒頭なんですよね。中盤以降の冒険よりも、実はこの冒頭部分のほうが面白かったりするのは昔観たときと同じです。

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2008年6月24日 (火)

映画「奇跡のシンフォニー」

August Rush

August Rush

2007年

音楽をテーマにした映画はやっぱり劇場の良い音響で観たいものです。今年のアカデミー賞で主題歌賞ノミネート時のパフォーマンスを観て以来、ずっと気になってた作品です。

ある夜、パーティ会場で出会い、一晩をともにしたチェロ奏者のライラとバンドマンのルイス。2人は強く惹かれあったが、そのまま会うことはなく月日が流れた。

それから11年後、孤児院で育った少年エヴァンは、世界に満ち溢れているあらゆる音を音楽として捉えられる感性を持ち、存在さえ分からない両親と出会うことを夢みていた。ある晩、月明かりに感じた音楽に導かれ、エヴァンは施設を飛び出し、NYへとたどり着く。同じ頃、シカゴに暮らすライラとサンフランシスコに暮らすルイスの人生にも転機が訪れるのだが・・・。という物語。

いやはや、これでもかってくらいに音楽に満ち溢れた作品でした。ジャンルも、ロックにクラシック、ゴスペルと幅広い。ちなみにアカデミー賞で候補になったのは教会で聞くゴスペルナンバーでしたが、個人的にはエヴァン少年がギターで奏でる曲のほうが好きでした。

このストーリー、エヴァン少年の部分が8割がた「オリバー・ツイスト」と被ってましたね。ここまで被ると「原案」とかでクレジットされても良いのではないかと思うくらいでした。最もオリバー・ツイストっぽさを感じさせる場面で登場するのがロビン・ウィリアムズですが、彼が出演していることを知らなかったので、登場した瞬間にちょっとビックリしちゃいました。

ただ、エヴァン少年を中心に進んでいくのかと思いきや、冒頭から、両親の物語も平行して描かれていったのはちょっと予想を裏切られる感じで面白かったです。丁度良いアクセントになってましたね。

物語の展開は映画の冒頭からすでに予期できる予定調和のラストに向かって進んでいくんですが、それが気持ち良いくらいの予定調和っぷりなので、安心して見ることのできる作品でしたねー。エヴァン少年の天才っぷりをはじめとして、この展開はもう「ファンタジー」でしかないんですが、とにかく音楽が良いので、音楽好きとしてはたまらない作品でした。

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2008年6月23日 (月)

映画「ママの遺したラヴソング」

ママの遺したラヴソング スペシャル・エディション

a love song for Bobby Long

2004年

スカーレット・ヨハンソンとジョン・トラヴォルタということで、ちょっと気になっていた作品です。爽やかな感動作を期待して観てみたのですが、果てさて・・・。

主人公パーシー(スカーレット・ヨハンソン)は幼い頃に祖母のもとに引き取られ、今はフロリダで恋人と同棲しながら暮らす18歳の少女。ある日、長い間音信不通だった母が亡くなったとの知らせを受け、彼女は母が暮らしていた町へと向かう。

遺産として引き継いだ家は、パーシーと母と親しかったという男性2人の3人に相続するよう遺書に記され、パーシーは、元大学教授だというボビー(ジョン・トラヴォルタ)と、彼の伝記を書いているという作家のローソン(ガブリエル・マクト)の3人でその家に暮らし始めるのだが・・・という物語。

なんだか、そこまではまれませんでした。もうちょっと明るめのヒューマンドラマだと思ってたんですけど、割とシリアス目というか、大人向けというか、渋いというか、地味というか。

主人公が同居することになる2人の男が、なんだか理由ありな風なのに、それをやたらと引っ張る割りにたいしたことじゃなかったとか、2人のキャラが、彼らは一体どうやって生活費を得ているのだろうかという感じで、一日中、仲間と酒を飲んで、騒ぐだけの生活を繰り返してたりだとかいうところが原因かなぁと。彼女がなぜ彼らと暮らすのかということに共感できなかったのが大きいですね。

あと、肝心のラブソングのくだりが妙にあっさりとしていて、そこまで感動できかなったんですよね。

出ている役者や、設定などは良いのに、全体にもっさりとした演出だった気がします。

ただ、主人公だけを取ってみると、彼女の人生が明るく開けていくラストだったので、鑑賞後は爽やかな気持ちになれて良かったです。

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2008年6月22日 (日)

「デカルトの密室」瀬名秀明

デカルトの密室 (新潮文庫 せ 9-6)

デカルトの密室

瀬名秀明

新潮文庫 2008.5.  

瀬名氏の作品は理系ネタ満載ながらも、文系文学少年がワクワクするようなものが多くて、結構好きなのですが、こちらは先月文庫化した1冊。

舞台は近未来。主人公の尾形祐輔は自らが開発したロボットのケンイチとともに、人工知能の国際大会に参加するのだが、その会場に、10年前に亡くなったとされていた天才女性学者のフランシーヌが現れ、とあるゲームを提案すうr。そして、そのゲームの途中、祐輔は何者かに監禁され、やがて、会場では殺人事件が起こるのだが・・・。事件の謎とともに、人工知能の有り方をめぐる哲学的サスペンスを綴る物語。

タイトルにデカルトが入ってるんですが、他にもチューリングやらサールやら、チョムスキーやら、人工知能関連で、「人間の意識」や「身心二元論」なんかの話題にもふれながら、ちょうど理系と文系の狭間にあたる分野の話が展開していまして、自分も大学院生という立場上、その辺りの話題には知的好奇心が大いに刺激される1冊でした。

ただね、ストーリー展開とかが、個人的には今一歩ぱっとしなかった感じで、扱う内容が結構哲学的にこみいってることもあって、読むのが大変なんですけど、それを引っ張るだけのストーリー的な楽しさがあまり感じられなかったのがちょっと残念。内容の濃さから、説明が多く必要になってしまって、小説としてのテンポがゆるまってしまった感じ。普通にストーリーもちょっと難しいし。

しかしながら、この分野を話題にした小説の中ではかなり骨太で硬派な1冊ではないかと思うので、読む価値はアリだと思います。ノリだけの軽いSFとは一線を画す作品ですね。

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2008年6月19日 (木)

映画「JUNO ジュノ」

JUNO/ジュノ

Juno

2007年

今年のアカデミー賞のダークホース的存在だった作品がついに公開になりました。日本では重々しいドラマの題材として扱われるような問題を明るく爽やかに描く作品ということで、ちょっと気になっていた作品です。

主人公ジュノは極普通の16歳の女の子。彼女は、近所に住む友人のポーリーとの何気ないはじめての経験で、妊娠してしまう。はじめは中絶を考えるジュノだったが、自分の中に芽生えた命を大切にしようと、子供を里子に出そうと決意し、フリーペーパーで見つけた養子を欲しがっている上流階級の完璧な夫妻マーク&ヴァネッサに連絡をいれるのだが・・・。

高校生の女の子が妊娠に気づき、出産するまでの1年間を、周囲の人々との温かなやりとりを交えてポップに描く作品。

予想通りにとても良い映画でした。インディペンデント系でアカデミー賞ノミネートということで、『リトル・ミス・サンシャイン』なんかともよく比べられてますけど、こちらのほうが僕は好きですね。

オープニングがとてもポップで、実写を取り込んだアニメーションで描かれるんですけど、最後までその雰囲気を壊すことなく、ティーンの少女に起こった出来事を暗くなることなしに、けれど、決して軽くなく描いた作品でした。このオープニング、結構好きです。

ちょっと背伸びした感じのジュノちゃんが、しっかりと前を見据えてまっすぐに自分自身を持っているんだけれど、養父希望の男との関係などに、彼女の子供っぽさもしっかりと描かれていて、思春期の主人公の描き方がとても好きな作品です。

ちなみにこの映画に出てくる男たちはみんな、これでもかってくらいに「お子様」というか、なんというか。どんな形であれ「母は強し」というのを実感させられる作品でもありました。ただ、男性目線で見ると、彼らの気持ちも分からないでもないので、この辺りのコメントは差し控えさせていただきます。(←ブーイングが怖い)

どうせ僕は、ドーナツも投げたいし(むしろ食べたいけど)、ロフトのある部屋に住みたい子さ。伝わらないかもしれないけど、彼らだって、彼らなりに一生懸命考えてるはず。と、フォローだけしてみた。

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2008年6月18日 (水)

映画「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説

indiana jones and the temple of doom

1984年

待望の新作「クリスタルスカルの王国」の公開を前に、この数週間で、テレビで過去3作品を全て放送してくれるようなので、劇場で見るための予習と、復習を兼ねて久々に見てみようと録画しました。

上海のクラブにて、トラブルに巻き込まれた考古学者のインディは、クラブの歌手のウィリーと、相棒の中国人少年ショートと3人で命からがら逃げ延びて、インドの秘境の村へとたどり着く。

村の村長から、村の宝である石が盗まれ、子供たちが誘拐されているという話を聞いた一行は、怪しげな儀式が行われているという宮殿へと足を踏み入れるのだが・・・。という物語。

いやはや、ものすごっく楽しんじゃいました。これ見るの、多分10回目くらいだと思うんですけど、10年ぶりくらいだったので、忘れてるところもところどころあるし、大人になってから見ると、また印象が違ったりして、なんだかんだでかなり満喫。

とにかく最初から最後まで、息をつく間のないアクションの連続。飽きさせる要素が全くゼロで、猛ダッシュで駆け抜ける娯楽大作という感じですねー。でもって、この第2作は、シリーズ中でもグロの要素がところどころに見え隠れしたり、それでいて、子供が活躍するファミリーっぽさがあったりで、もうお子様ランチ、幕の内弁当、なんでもありの超エンタメですよね。

子供の頃、ショート少年が活躍するこの作品がシリーズの中では一番好きで、サルの脳みそに驚き、落ちてくる天井にハラハラし、心臓えぐりに顔をそむけ、トロッコでハラハラして、とにかく冒険の世界にどっぷりと浸かるのを楽しんでました。

子供が見るにあたって、ショート少年の存在は非常に大きかったよね。今見たら、ショート少年が思ってた以上にちびっ子だったのにちょっとビックリ。記憶のイメージだともっと大きい子だったんですけどね。ちなみに彼、この後、「グーニーズ」にも出演してましたよねー。

で、今回、大人になったとはいえ、同じように楽しめたんですけど、意外にもインディの口説きテクニックのコテコテっぷりなど、大人ならではの楽しみ方もあるんだなぁというのを再発見。逆にアクションシーンは突っ込んじゃいけないような部分に気がついてしまったりして、ちょいと良くないですね・・・。

変なつくりの甘さとか、「ありえないだろ!」的なことを思ってしまうと冷めてしまうので、その辺は頑張って目をつぶってました。

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映画「アレックス・ライダー」

アレックス・ライダー

stormbreaker

2006年

英 米 独

原作本の表紙イラストを『ジョジョ』でおなじみの荒木飛呂彦が描いていて、書店にてちょっと気になっていた作品の映画化作品。本国イギリスでは原作がなかなかの人気でシリーズ化しているのですが、果てさて映画のほうは・・・

出張の多い叔父イアンと2人で暮らしているアレックスはどこにでもいそうな中学生の少年。実はこの叔父はスパイだったのだが、任務中に亡くなってしまい、アレックスはふとしたことをきっかけに叔父の秘密を知り、自身もスパイとして叔父の仇を討つために、「ストームブレイカー」というシステムを開発する会社の秘密を調査することになるのだが・・・。という物語。

うーん、やはりというかなんというか、子供だったら文句なしに楽しめだろう作品ではあるんですが(多分)、大人の鑑賞にはもうひとひねり欲しいなぁという感じですね。事件が地味というか。ところどころの作りこみが甘いというか。ただ、脇役陣は豪華だし、音楽も良いし、テンポも良いので、サクっと気軽に楽しめる映画だと思います。何気に伏線も結構あったし。

叔父を演じているのがユアン・マクレガーなのですが、彼が活躍する冒頭のスパイシーンをもっと見たいと思ったのは僕だけではないはず。少年スパイ・アレックスてのも良いけど、叔父のイアンを主役にした映画も見てみたいものです。

面白かったのはスパイの七つ道具的なグッズの数々。その中に、ニンテンドーDSを使ったものが登場してました。まさに現代っ子がスパイ活動をするにはもってこいですね。てか、こんな機能のあるDSあったら普通に欲しいです。

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2008年6月13日 (金)

展覧会 「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」

「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」 @ 森美術館 

公式サイト

1984年にはじまり今やイギリスの国民的行事ともなっているアートの祭典、ターナー賞の歴代受賞者の作品を一同に集めた展覧会です。当ブログは先日より「UK-JAPAN2008」(公式サイト)というイベントの公認ブログに認定されているのですが、この展覧会もその公式イベントの1つになっています。

現代アートに関してはもはやよく分からないというのが正直な感想なんですが、この24年間の受賞者の作品を観ていくことで、現代のアート事情がなんとなくでも感じられれば良いなぁと思って行ってきました。

この賞、絵画に限定されていなくて、彫刻や、写真、映像など色々なジャンルの作品が受賞しているので、バラエティ豊かな作品群を楽しむことができてなかなか面白い展覧会でした。個人的には90年代くらいの作品が好きでしたね。

以下、気になった作品メモ。画像とかなくてわかりづらいですが。

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2008年6月12日 (木)

映画「恋とスフレと娘とわたし」

恋とスフレと娘とわたし デラックス版

because I said so

2007年

アメリカ

ダイアン・キートンとマンディ・ムーアが母娘を演じるラブコメ映画。さくっと楽しめるかなと思い見てみました。

ダフネは女手一つで3人の娘を育ててきたのだが、目下の悩みは3女ミリーの結婚。なかなか良い相手にめぐり合えないミリーを心配し、ダフネは勝手にネットの出会いサイトに「娘の相手募集」の広告を出し、自ら面接をして決めた男をミリーに近づけて恋をさせようとするのだが・・・。という物語。

いやー、ダイアン・キートンがとにかく、図々しくて、おせっかいの塊みたいなオバちゃんを大熱演。これにはちょっとビックリです。下ネタまで堂々とこなしてましたし。割と、綺麗に年を重ねていた印象なのに、一体どの方向に進もうとしているんでしょうか・・・。

母と娘が互いに、親離れ、子離れできていない感じのストーリーで、あまりにも開けっぴろげなのもちょっとビックリ。まぁ、でもこういう親子はいるんでしょうね。映画の展開としては、特に目新しさもなく、結局、ダイアン・キートンのオバちゃんっぷりばかりが目立ってしまった感じです。

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2008年6月11日 (水)

Jason Mraz Live@ 丸ビル

6月10日の19時から丸ビルの吹き抜け広場にてJason Mrazがプレミアライブを行いました。

事前に応募して抽選で当たった人たちは、広場に設置されたイスに座って見ることができたんですが、オープンスペースなので、誰でも無料に聞くことができるライブでした。当然のごとく抽選に外れた自分は吹き抜けの3階、Jasonが真正面に見える位置を確保して鑑賞。

ちょっと遠くて、顔とかは見づらかったんですけど、とにかく演奏が良かった!

ギター1本だけで、7曲歌ってくれたんですけど、この人は本当に歌が上手い!アコギ1本の弾き語りであそこまで色々な表情を出して、人を魅了して、のびのびと心地よい声で歌えるなんてすごすぎ。しかも、CDとかと違って自由なアレンジを入れて歌ってくれるのがまたたまらないです。

3rdアルバム中心の選曲ではあったんですけど、1stと2ndからも何曲か歌ってくれて、自分は「You and I both」を聞くことができたので、それだけで本当に大満足☆この歌、本当に好き。

Jason Mrazの魅力はやっぱりその抜群の歌唱力を生かしたライブパフォーマンスなんだなというのをすごく実感しました。あの歌詞じゃなくて、メロディをスキャットする感じの部分がたまらなくかっこいい。CDもライブ盤がはんぱなく良いし。

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2008年6月 9日 (月)

「トム・ゴードンに恋した少女」 スティーブン・キング

トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫 キ 3-55)

トム・ゴードンに恋した少女
the girl who loved Tom Gordon

スティーブン・キング
S・King

新潮文庫 2007.5.  

先日、映画「ミスト」を見て、久々にスティーブン・キングが読みたくなったので、ちょっと気になっていた1冊を読んでみました。

主人公トリシアは、両親が離婚し、兄と母と3人で暮らす9歳の少女。ある日、3人はハイキングに出かけるのだが、厳格な母親と、新しい学校に馴染むことのできない兄はいつものように激しく口論をはじめてしまう。2人が全く相手にしてくれないため、トイレをするためにハイキングコースの横道に入ったトリシアは、近道をしようと、深い森の中へと入っていくが、そのまま森の中で迷子になってしまう。9歳の少女が広大な森の中で必死に栽培バルする姿を描く物語。

以前はかなりのキング好きで、中学・高校くらいのときはかなり読んでいたんですけど、実は90年代くらいからのキング作品はあまり好きじゃありませんでした。しかし、今回は久々にかなり面白かったです。

いつも通りに「怖い」作品ではあるんですけど、変なモンスターも出てこないし、ちょっとヤバイ人間が出てくるわけでもないし、不思議な小道具出てくるわけでもなくて、この作品の恐怖の源は「広大な森」と「不安に駆られた自分自身」。現実に十分ありうる出来事が描かれるため、現実感のある怖さの感じられる作品でした。特に後者の描き方が半端なく上手い。

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2008年6月 8日 (日)

映画「4分間のピアニスト」

4分間のピアニスト

vier minuten

2006年

ドイツ

昨年、ピアノ関連の映画が相次いで公開されていたのですが、その中でもとりわけ気になっていた1本。自分も趣味でピアノを弾くので、こういう映画はやっぱり気になってしまいます。DVD化されたということで、早速観てみました。

刑務所にピアノの教師としてやってきた老婦人クリューガーは、そこで、天才的なピアノの才能を持った受刑囚のジェニーと出会い、彼女にピアノのレッスンをつけ、コンクール出場を目指し始める。暴力的な性格で問題ばかり起こすジェニーと、若き日にナチスの収容所に務め、辛い分かれを経験していたクリューガーの孤独な2人は次第に打ち解けていくのだが・・・。という物語。

ピアノ演奏シーンがかっこいいです。特に序盤に弾くロック調の曲がかなり好き。あと、モーツァルトのソナタが大活躍なので、それだけで嬉しかったです☆

さて、この映画、個人的には色々と痒いところに手が届かないような感じでした。とりわけラストシーンがちょっと不満。なんだか中途半端というかなんというか、結局、冒頭の状況から何も改善されてないような気がしたんですが、どうなんでしょうかね。

あとは2人の過去がもうちょっと上手くからんでくると良かったかなぁ。

思った以上にシリアスな作品で、ずっと独特の緊張感が続く作品なので、見るにはそれなりの覚悟が必要ですが、主演2人の圧倒的なまでの重厚な演技は本当に素晴らしくて、見ているだけでぞくぞくしちゃいました。

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2008年6月 7日 (土)

リンクに関して

このブログ、今まで、一般的なブログには大抵設けられている「リンク」の欄がありませんでした。自分なりに思うところがあって外していたのですが、このたび、リンク欄をサイドバーに設けることにいたしました。

自分で探した感じで、すでにリンクを貼っていただいていた方々のブログにはこちらからもリンクをさせていただきました。(漏れていたらごめんなさいです。)。むしろリンク欄を設けていないような無礼なブログにリンクを貼っていただいていたことに感謝しております。

当ブログは基本リンクフリーですが、相互リンクの希望などありましたら、コメントでもいただければ幸いです。

それでは今後ともよろしくお願いします。

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2008年6月 6日 (金)

映画「天然コケッコー」

天然コケッコー

天然コケッコー

2007年

日本

原作:くらもちふさこ 「天然コケッコー」

以前、新聞などで大絶賛されているを読んだのを覚えていて、観てみたいなぁと思っていた作品です。原作は同タイトルのコミックですね。

舞台は島根県の海沿いの田舎町。主人公の中学生、右田そよ(夏帆)が通う学校は小学校と一緒になった全校生徒が小中あわせて6人の小さな学校。そこに、東京から大沢広海(岡田将生)という同学年の少年が転校してきて、そよは初めての同級生に喜び、やがて、それは初恋へと変わっていく。という物語。

全体的には主人公の初恋を描く作品なんですが、それよりも田舎での日常をのんびりまったりと静かに描く作品で、「さりげなさ」がとても心地よい作品でした。

普通の映画(って何だ?)だったらもっと劇的に演出しても良さそうな場面も、うっかりと見落としてしまいそうなくらいにさりげなく描く場面がとりわけ前半にはたくさんあって、主人公の恋愛云々よりも、田舎での子供たちの生活をキラキラと丁寧に切取っているのが個人的にはかなり好きな作り方。

ラスト、映画のクライマックスで、恋愛に重点を置かずに、主人公と学校の仲間たちに重点を置いたところもこの作品の描こうとするものが、中学生の素朴な純愛ものではないというのをよく表していたと思います。この少女にとっては、突然やってきたイケメン転校生との初恋も大切だけど、9年間過ごした校舎と仲間たちの思い出や、生まれ育った小さな田舎町での日常の愛おしさも同じくらいに大切なのです。

これは隠れた名作かもしれませんねー。特に前半部のストーリーがあるでもないゆる~い感じがたまらないです。

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2008年6月 5日 (木)

「河岸忘日抄」堀江敏幸

河岸忘日抄

堀江敏幸

新潮文庫 2008.4

堀江敏幸の作品は結構好きなんですが、その中でも、様々な文学作品に思いを馳せるエッセイ調の作品群がお気に入りです。でもって、そのスタイルで書かれた長編ということでちょっと楽しみにして読んでみました。

主人公の「彼」は、フランスの恐らくパリ郊外で川に浮かべられた居住用の船を借り、そこで過ごすようになる。ファックスでやりとりをする日本の枕木さんや、船を訪れる郵便配達夫、少女、船の大家など様々な人と会話を重ねながら、異国の地で彼は、文学作品や、映画などに思いを馳せ、人生を考える。という物語。

400ページほどの長編なんですが、ストーリーは上に書かれた以上のものはないという感じで、ひたすら、船の上で思想に耽る主人公を描くというちょっと変わった作品です。とっつき難い感じもあるんですが、作品全体のテーマを貫く作品として、ブッツァーティの「K」(僕が読んだ訳だと「コロンブレ」)を取り上げていて、それだけで一気に作品に引き込まれてしまいました。

「コロンブレ」という作品は本当に短い短編なんですけど、その作品に馳せる思いを400ページかけて描くというあたりに、文学者でもある堀江氏の底力を感じました。

文学作品を題材にとって、登場人物の思索を描いていくのは、堀江氏の作品ではすっかりおなじみの手法だけれど、これを長編でやると、やっぱりちょっと読むのにはそれなりの覚悟が。余裕のあるときに、それこそ、船の上とかでのんびりとじっくり味わいながら読むのに適している1冊だなぁという印象で、用事の合間に時間を見つけて読むような急かされた感じの読書だと作品世界に浸かる頃には現実に戻されてしまうので、なかなか味わうのが難しいなぁと。

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2008年6月 4日 (水)

映画「幻影師アイゼンハイム」(原作感想付)

The Illusionist [Original Motion Picture Soundtrack]

the illusionist   

2006年

アメリカ・チェコ

原作:スティーブン・ミルハウザー
(『バーナム博物館』収録)

『プレステージ』が全米で公開されてたときに、同時期に似たような時代設定で同じくマジシャンを題材に取った作品が公開されているというのを聞いていて、むしろそちらのほうが見たかったのに、なかなか公開されないなぁと思っていたら、ようやく公開されました。

舞台は19世紀末のオーストリア。主人公、エドゥアルド(エドワード・ノートン)は少年時代に出会った不思議な男の影響で奇術に魅せられ、天才的な才能を発揮する。彼はやがて、近くの城に住む公爵令嬢のソフィと恋に落ちるが、身分違いの恋は許されはずがなく、彼女と別れて放浪の旅に出てしまう。

15年後、プロのマジシャンとなったエドゥアルドはアイゼンハイムという名で興行を行い、一世を風靡する。そんなある日、観客の中から1人を壇上に上げて手伝ってもらったところ、彼女がソフィであることに気づく。ソフィはオーストリア皇太子と政略結婚をすることになっていたのだが、再会した2人は・・・。という物語。

この映画、オープニングのクレジットを観ていたら、「スティーブン・ミルハウザー原作」と出てきたので、かなりビックリ。家に帰って確かめたところ、積読になっていた短編集に収録されていました。短編の方も読んだので、最後に原作と比較して感想を書きたいと思います。

さて、映画は「THE19世紀」という感じが良く出ていて、とにかく雰囲気が良い作品なんですが、直球ストレートな映画という感じで、面白いには面白いんだけど、ちょっと物足りないかなぁという感じも。ただ、このストレートさのおかげで地味ではあるけれど、非常に観やすいし、気軽に楽しめる作品になってます。こういう「THE映画」みたいな作品って最近だと貴重な気がします。

『プレステージ』は非常に背景が似ている映画なんですけど、あちらがSFミステリ映画だったのに対して、コチラは純愛ミステリという感じの仕上がりになっていました。どんな風に展開するのかと思って期待しながら見ることができて、こういう映画は観ているときのワクワク感がたまらなく良いですね。

エドワード・ノートンという役者はやる役によって本当に毎回毎回色々な表情をみせてくれて、今作でもなかなかの好演です。キャスト的には狂言回しとなる警察官を演じたポール・ジアマッティもかなり頑張っていて、良かったとおもいます。表情がやたら印象に残りました。

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2008年6月 2日 (月)

映画「バンディッツ」

バンディッツ (特別編)

bandits

2001年

アメリカ

ブルース・ウィルス、ビリー・ボブ・ソーントンにケイト・ブランシェットとやたら豪華キャストな映画ですが、なんとなく見逃していた1本。

ジョー(ブルース・ウィルス)とテリー(ビリー・ボブ・ソーントン)は刑務所から脱獄し、ジョーのいとこを誘って、3人で誰も殺さないちょっと変わった手口で連続銀行強盗を始める。そんなとき、ひょんなことから主婦のケイト(ケイト・ラブンシェット)が仲間に加わることになり、ジョーとテリーはケイトに魅了され、チームワークが乱れ始める。という物語。

ラストのオチが爽快なんですけど、開始20分くらいでオチが分かってしまったため、「やられたー」っていう気分になれなかったのがちょいと残念。2時間以上ある作品なんですが、もうちょっとコンパクトにまとめてテンポ良くサクサクと展開したほうが楽しかったかなぁと思います。中盤、ケイトに振り回される部分がやや中だるみです。なんだかんだで『スティング』っぽいし。

クライム・ムービーの中に上手いことコメディ要素を取り入れた作品で、特に、ビリー・ボブ・ソーントンが演じるテリーが神経質で生真面目な男というキャラで良い味を出してました。もはや彼が最初、刑務所にいたことが謎なくらいの真面目っぷり。

ケイト・ブランシェットは相変わらずに上手なんですが、この作品では、彼女の迫力のダンスシーンがかなりの見ごたえで面白かったですね。あと、衝撃の歌声。

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