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2008年6月13日 (金)

展覧会 「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」

「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」 @ 森美術館 

公式サイト

1984年にはじまり今やイギリスの国民的行事ともなっているアートの祭典、ターナー賞の歴代受賞者の作品を一同に集めた展覧会です。当ブログは先日より「UK-JAPAN2008」(公式サイト)というイベントの公認ブログに認定されているのですが、この展覧会もその公式イベントの1つになっています。

現代アートに関してはもはやよく分からないというのが正直な感想なんですが、この24年間の受賞者の作品を観ていくことで、現代のアート事情がなんとなくでも感じられれば良いなぁと思って行ってきました。

この賞、絵画に限定されていなくて、彫刻や、写真、映像など色々なジャンルの作品が受賞しているので、バラエティ豊かな作品群を楽しむことができてなかなか面白い展覧会でした。個人的には90年代くらいの作品が好きでしたね。

以下、気になった作品メモ。画像とかなくてわかりづらいですが。

・ハワード・ホジキン 85年受賞

この人の絵は2枚あったのですが、どちらも好きでした。こういう抽象画、結構好きなんです。

・ギルバート&ジョージ 86年受賞

巨大な原色パネルで描かれたPOPアートテイストの作品でした。圧巻。

・アニッシュ・カプーア 91年受賞

大きな黒い物体がぶらさがっている作品だったんですけど、それをじっと見つめていると、なんだか吸い込まれてしまいそうな感じになって、どことなく不安な不思議な気持ちになってしまいました。

・デミアン・ハースト 95年受賞

牛の母子のホルマリン漬けの展示です。しかも、どちらも体が縦に割れていて、内部が見えるようになっています。正直、自分にはこれをアートとして受け入れるのも大変なんですけど、インパクトだけは物凄かったです。

・ジリアン・ウェアリング 97年受賞

「60分間の沈黙」という作品があって、それが非常に面白かったです。集合写真を撮るかのように人々が並んでいるという映像作品なんですが、彼らは60分間の間、動いてはいけないと指示されていて、映像は60分間ひたすら皆さんがたまにフラフラと動いてしまう様子を映しているだけ。

これって、見ている我々も60分間一緒になってその場に立ち尽くすことになるわけで、そうすると、作品を観ている自分も「60分間の沈黙」という作品の一部になってしまうというのがとても面白いなと思いました。でも、僕にはそこで60分間見続ける時間と忍耐はありませんでしたが・・・。でもきっと、60分かけて鑑賞したら、ものすごい充実感が味わえるんだろうなと思います。

・マーティン・クリード 01年受賞

「ライトが点いたり消えたり」というタイトルの作品なんですけど、そのままです。展示室の電気が5秒間隔で点いたり消えたりするだけ。何が置かれているわけでもありません。なんとなく不安な気持ちになるんですけど、この点滅するだけの「状況」によって、感じるものがあるのは確かで、こういう「状況」をアートにしてしまうという発想にビックリしました。

全体的に映像作品は面白いものが多くて、楽しめたんですけど、長いものが多くて、それをじっくり見るとなると、恐らく1日がかりです。2時間半の作品もありましたからね。しかも、割と見る側も忍耐が必要そうな感じの作品でしたし。

現代アートをじかに感じることができてなかなか面白かったです。歴史の浅い賞だからこそ、受賞者の作品を一同に集めることができるんだと思うんですけど、24年だけでも、かなりのバリエーションがあるので、また10年後、20年後に同コンセプトの展覧会があったら見てみたいなと思いましたね。

<参考過去レビュー>

実はこれまでの記事にもUK-JAPAN2008の公認イベントのものがありましたので、そちらを紹介。

映画「エリザベス・ゴールデンエイジ」

来日舞台「HAMLET」 ITCL

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