映画「ゲット スマート」＠試写会

get smart 2008年 アメリカ １０月１１日公開予定

６０年代にそのようなドラマが流行っていたらしいということしか知らない「それ行けスマート」というメル・ブルックスが手がけた往年のアメリカのスパイ・コメディ・TVシリーズの２１世紀版リメイク映画。試写会が当たったので行ってきました。

主人公マックスウェル・スマート（スティーブ・カレル）はアメリカの諜報機関「コントロール」で分析官として働いていたが、エージェントとして外に出てスパイ活動をするのを夢みていた。

あるとき、諜報機関の本部が核を使って世界征服を企む国際犯罪組織「カオス」によって襲撃される。そこで、「カオス」の本拠地に乗り込むべくロシアにエージェントを派遣することになり、顔の知られていない人物ということで、マックスウェルはエージェント８６号となり、整形手術をしたばかりの美人エージェントの９９号（アン・ハサウェイ）と共に任務に乗り出すのだが・・・。

ハラハラドキドキのスパイ映画としてのアクション性に加え、はじめから終わりまで怒涛のごとく押し寄せる小ネタの連発で笑わせてくれる最高に楽しいエンタメムービーでした。

コテコテなネタが多いものの、思わず声を出して笑ってしまう場面が多くて、会場全体が笑いに包まれる場面もちらほら。シリアスなアクションシーンとコメディシーンのバランスの取り方がとても上手くて、全く飽きさせません。

アン・ハサウェイは「整形美人」という役ですが、それに見劣りしない（？）見事な美しさでしたね～。そしてアクションもコメディもなかなか頑張っていて、『プラダ～』のときなんかとはまた違った魅力を見せていました。

主役のスティーブ・カレルは天然ボケな主人公を完璧に演じていて、観ているうちに、そのダメダメっぷりに愛着がわいてくる見事なキャラクターでした。

この作品他のキャストも結構豪華で、アラン・アーキンとか、ビル・マーレーとか「HEROS」で活躍中のマシ・オカなんかも出てましたね。

笑えるシーンはかなりいっぱいあったんですが、アメリカコメディではすっかりおなじみの嘔吐ネタがちょっと大画面できつかったです・・・。さすがにこれを観て爆笑はできません。あと、ダンスシーンはちょっと無駄に長かったような気がします。

細かいところですが、オープニングのワーナーのロゴがちょっとメカニックだったのがなかなか好きでしたね～。

そうそう主題歌がマドンナでしたね。チクタク歌ってました。

コメディばかりかと思わせつつ、終盤は結構派手にハリウッドアクションもしていて、でもそこでも笑いを忘れないってのがかなり好きな作品でした。そんなわけで、普通にかなり面白かったので大満足です。このクオリティが保てるのなら続編も希望！

＊　＊　＊

ところで何で邦題は「それ行けスマート」じゃないんですかね。これじゃ、往年のファンの人はリメイク映画だって分からないですよねぇ。「マッハGOGOGO」/「スピードレーサー」のときもそう思いましたが。

あとどうでもいいことですが、ワーナー映画なのにディズニーホールを使ってることにちょっとビックリ。