映画「フォーチュン・クッキー」
FREAKY FRIDAY 2003年 アメリカ |
この作品はなかなか面白いという話は良く聞いていたのですが、7月くらいにBSで放送していたのを、途中20分ほど鑑賞して、なかなか面白かったので、改めて最初からちゃんと観たいと思っていたところ、なんと、つい先日、またまたBSで放映が。今度はちゃんと録画して鑑賞しました。繰り返し放送してくれるのは嬉しいのですが、早すぎでは・・・。
アンナ(リンジー・ローハン)は、3年前に父を亡くし、友人達とロックバンドを組んで、自宅のガレージで練習をし、学校では反省室送りの常習犯という女子高生。
精神科医をしている母(ジェイミー・リー・カーティス)が再婚することになり、婚約者のともに、家族で中華料理店を訪れたアンナは、そこで、母と2人で占いクッキーを食べる。そして、翌朝、なんと2人の魂が入れ替わってしまって・・・。という物語。
こういう入れ替わりものは、古今東西、好まれている題材で、日本でもよくドラマや映画の題材になっていますが、この作品は70年代にジョディ・フォスターが主演した同原題作品のリメイク。ちなみに製作はアイドル娘リンジー・ローハンの本拠地、ディズニー。
この非常にありきたりな題材を使っているにも関わらず、この映画は本当に面白いですね。リンジー・ローハンといえば、ケストナーの名作「ふたりのロッテ」を映画化した「ファミリー・トラップ」のリメイク映画も非常に面白かったんですが、今作もそれに劣らずの傑作ですね。今やすっかりお騒がせ娘ですが。
こういう入れ替わりものでは定番のネタの数々はもちろん、ロックバンドのシーンやら、テレビ出演のシーンやらハラハラの場面も多いし、何より、テンポが良い。特に目新しい要素があるわけでもないのに、ここまで面白く見せてしまうのが本当に上手いです。
冒頭の朝のシーンからしてテンポの良さが抜群に面白くて、まだ何も始まっていない普通のホームドラマの部分が面白いところに、「入れ替わり」が入ってくるのだから、つまらないわけがないですよね。
そんでもって、10代の女の子の心が入ってしまった母親を演じるジェイミー・リー・カーティスの素晴らしすぎるほどのはっちゃけっぷり。ドラマ「パパと娘の七日間」の舘ひろしも最高でしたが、彼女も負けてません。リンジー・ローハンもなかなか頑張ってますが、この作品の成功は彼女の頑張りによる部分も大きいかもしれません。
途中ホロリとさせられる場面もチョコチョコあるんですけど、この母と娘のストーリーではなくて、弟の作文のエピソードに一番グッときてしまったんですよねぇ。自分が弟だからですかね。
ま、べた褒めですが、もうちょっと娘が母のことを理解するエピソードを深く入れて欲しかったかなという気も。母が娘を理解するエピソードに偏ってしまったのはティーン向け作品だから仕方ないのかなぁ。
いやはや、それでも、普通に何度観ても楽しめる1本ですよね。こういう映画結構好きです☆
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