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2008年9月

2008年9月26日 (金)

ちょっと一言

しばらく出かけることになり、ネットが思うようにできない環境だと思いますので、コメントやTB、記事の更新などが数日間滞る可能性がありますがご了承ください。

期間中にいただきましたコメントやTBは後からお返しいたしますので、気兼ねせずばしばしいっちゃってください。スパムとかは困るけど・・・。

「わたしを離さないで」(カズオ・イシグロ)や、「魔王」(伊坂幸太郎)など感想を書きたくてたまらない読了本がありますので、戻ってきたらガツンと更新しちゃいますのでしばしお待ちを!!

過去記事INDEXを最新版にしておきましたので、お時間のある方は適当に過去記事を散歩していただければと思います。

それではっ!

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2008年9月24日 (水)

映画「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋

Mr. Magorium's Wonder Emporium

2007年

アメリカ

映画館で観るまでもないかなぁとか思いつつ、ちょっと気になっていた1本。DVD化されたので早速観てみました。

モリー(ナタリー・ポートマン)は、かつては天才ピアニストと呼ばれていたが、今は作曲が思うようにできず、自信をなくしていた。彼女は自称243歳というマゴリアム氏(ダスティン・ホフマン)の経営するおもちゃ屋で働いていたが、そこはただのおもちゃ屋ではなく、おもちゃたちが自由に動き、たくさんの不思議に溢れた魔法の店で、広い店内は子供たちで賑わっていた。ある日、マゴリアム氏は引退を考え、モリーに店を譲ろうと考えるのだが・・・。

おもちゃ屋の資産の計算のために雇われた「魔法」信じない現実的な会計士のヘンリーや、おもちゃ屋を手伝う友達ができずに悩んでいる少年エリックらとの交流とともに、モリーの成長を描いていく。

とにかく映像が素晴らしい作品でした。「魔法のおもちゃ屋」というのをこれでもかっていうくらに再現した映像は一見の価値があります。オープニングのアニメも結構好き。あとは、普通の少女みたいな役はかなり久々ではと思われるナタリー・ポートマンと、ダスティン・ホフマンの安定した名演技も見逃せません。

登場人物たちはちょっとステレオタイプな感じのキャラ設定が気になりはするけれど、たとえば、自身をなくした音楽家なんていう設定もなかなか良いなぁと思うんです。

しかし、しかし、しかし、材料も映像も最高級だったのに、全体にどこか微妙だったというのが正直な印象です。素晴らしい素材が生かされてないっていうか。

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2008年9月21日 (日)

「溺れる人魚たち」 ジュリー・オリンジャー

溺れる人魚たち (ランダムハウス講談社 オ) (ランダムハウス講談社 オ 1-1)

溺れる人魚たち
(how to breathe under water)

ジュリー・オリンジャー
(Julie Orringer)

ランダムハウス講談社文庫 2008.7. 
(original 2003)
  

現代のアメリカの女流作家による短編集。書店で見かけて面白そうだと思い手にとってみました。

全部で9つの短編が収録されていますが、共通するのは少女が主人公であること。

他にも、病気の母がいたり、親しい人が亡くなっていたりといった共通点があるんですが、これは著者の経歴が反映されているようです。

全般的に多感な思春期の少女たちを、ちょっと重めの空気で描いている作品が多くて、個人的にはちょっと足を踏み入れにくい世界だったかなぁという感じです。全体的に作品に入り込めず、あまり楽しんで読めませんでした。

あとね、この本、訳がちょっと微妙な気が。原書で読むとまた違うのかな。

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2008年9月17日 (水)

映画「フォーチュン・クッキー」

フォーチュン・クッキー 特別版

FREAKY FRIDAY

2003年

アメリカ

この作品はなかなか面白いという話は良く聞いていたのですが、7月くらいにBSで放送していたのを、途中20分ほど鑑賞して、なかなか面白かったので、改めて最初からちゃんと観たいと思っていたところ、なんと、つい先日、またまたBSで放映が。今度はちゃんと録画して鑑賞しました。繰り返し放送してくれるのは嬉しいのですが、早すぎでは・・・。

アンナ(リンジー・ローハン)は、3年前に父を亡くし、友人達とロックバンドを組んで、自宅のガレージで練習をし、学校では反省室送りの常習犯という女子高生。

精神科医をしている母(ジェイミー・リー・カーティス)が再婚することになり、婚約者のともに、家族で中華料理店を訪れたアンナは、そこで、母と2人で占いクッキーを食べる。そして、翌朝、なんと2人の魂が入れ替わってしまって・・・。という物語。

こういう入れ替わりものは、古今東西、好まれている題材で、日本でもよくドラマや映画の題材になっていますが、この作品は70年代にジョディ・フォスターが主演した同原題作品のリメイク。ちなみに製作はアイドル娘リンジー・ローハンの本拠地、ディズニー。

この非常にありきたりな題材を使っているにも関わらず、この映画は本当に面白いですね。リンジー・ローハンといえば、ケストナーの名作「ふたりのロッテ」を映画化した「ファミリー・トラップ」のリメイク映画も非常に面白かったんですが、今作もそれに劣らずの傑作ですね。今やすっかりお騒がせ娘ですが。

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2008年9月14日 (日)

ちょっとご挨拶。

ちょっとバタバタと忙しいため、エンタメ消費率が大分低下中です。

観たい映画も、テレビの映画録画も、
(こういうときに限って劇場でもテレビ(特にNHKのBS)でも面白そうな作品が多い)

積読も大量にあるのですが、
(先月、今月は文庫新刊が割と当たり月)

マイペースに消費していきますので、

過去記事でも眺めつつ、気長に待っていただければと思います。

新記事の更新ペースがダウンしていても、

TBやコメントへはなるべく早めに対応するようにしてますので、

気兼ねせずによろしくお願いいたします☆

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2008年9月10日 (水)

映画「オフサイド・ガールズ」

オフサイド・ガールズ

offside

2006年

イラン

数本は観たことがあるけれど、それほど馴染みの無いイラン映画。ベルリンで銀熊賞を受賞した作品です。

舞台は2006年の独ワールドカップ出場をかけたバーレーン戦が行われるテヘランのスタジアム。イランでは男性のスポーツの競技場への女性の立ち入りが禁止されているが、どうしても試合が観たく、男装してスタジアムに入ろうとする少女たちがいた。警備の兵士に見つかり、スタジアム裏の仮留置場で待機させられた彼女達だが、やがて試合が始まり、競技場からは大歓声が聞こえてくる。試合が観たくて仕方のない少女達と、兵士たちとのユーモラスなやりとりを描く。

イランという国の姿を垣間見ることができてなかなか面白い作品でした。

イランにおける女性の地位を描くだけではなくて、逆境においても希望を捨てない彼女達の力強さを感じさせてくれたり、ちょっとしたやりとりの中で、イランにおける「家族」というものの考え方が顔を見せたりと、色々と興味深い場面が多かったのですが、それでいて、全体が小気味良いユーモアに包まれているところが良いです。

実際に試合が行われているスタジアムで撮影されたということで、臨場感たっぷりで、半ドキュメントみたいな作りになってるんですが、試合中にリアルタイムで撮影したってことは、これ、ほぼ1発撮りなんですかねぇ。

特に主人公がいるわけでもなく、淡々と出来事を追ってるだけっぽい作りもドキュメントっぽかったですよね。ま、ドキュメントでも中心人物がいることのほうが多いですが。

あと、なんといっても物凄いインパクトだったのはエンディングの歌。頭の中にある中東の曲のイメージそのまんまでした。

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2008年9月 6日 (土)

映画「少年メリケンサック」@試写会

追記 2009.2.14.

映画が公開になったので、詳しい感想を加えたものをアップしました↓
http://andrekun.cocolog-nifty.com/andres_review/2009/02/post-c373.html

以下の記事は試写会直後に極力内容に触れないように書いた記事です。

上述の新しい記事にも全文そのまま載せてるので、
よろしければ新しいほうの記事をご参照ください。

* * *

少年メリケンサック

日本

2009年公開予定

先日試写会があって、来年公開予定の作品をかなり早く観ることができました☆公開までかなり時間があるので、とりあえずさらっと感想を載せまして、また詳しい感想は公開時期がきたら改めて掲載しようと思います。

宮藤官九郎の監督・脚本作品ということで、クドカン好きとしてはまことに嬉しい試写会でした。

ある日、レコード会社の契約社員のかんな(宮﨑あおい)は新人バンドの発掘をしていたところ、ネット動画で圧倒的なパワーを持つ「少年メリケンサック」(峯田和伸・波岡一喜など)というバンドを見つけ、早速、社長(ユースケ・サンタマリア)に報告し、彼らをデビューさせることになる。

ところが、なんとか連絡先を見つけ、電話で話をつけて約束の場所に会いに行くと、なんとそこに現れたのは酔っ払いのおっさんアキオ(佐藤浩一)。かんなが見つけた動画は25年前の映像だったのだ。これでは話が違うと慌てて社長に連絡するかんなだったが、公式サイトで映像を流したところ、ライブ依頼が殺到しており、今さら後には引けない状態に。

アキオは、ライブ本番ギリギリまで隠しとおして、本番で最高のパフォーマンスをすれば誰も文句を言わないだろうと告げ、昔のメンバーたち(木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城)を集めるのだが・・・。という物語。

さすがはクドカンです。期待を裏切りません。かなり面白かったです!!鑑賞中も思わず声を出して笑ってしまう場面が沢山あって、劇場のあちらこちらから終始笑い声が出てるような状態でした。

宮﨑あおいの使い方がとにかく半端なく上手いです!彼女の演技の様々な抽斗を見事なまでに上手いこと引き出していて、本当に素晴らしかったです。

自分は、クドカンのドラマは全て見ていて、かなりのファンなんですが、今回、ちょっといつもよりもトーンは落とし目で(それでも十分ハイテンションなシーンもあるんですが)、映画1作目「舞妓Haaaan!!!」に比べると大分落ち着いた作品になってる印象です。

ただ、勢いがありすぎてストーリーが破綻しかかっていた前作と比べると、はるかにまとまっていて、1つの映画として十分すぎるくらいに楽しめる作品でした。メインに大人計画関係の役者もほとんど出てませんでしたし、いつものテンション高めのクドカンワールドが炸裂って感じじゃなかったので、物足りない人もいるかもしれませんけど。

そんな点を含めて、とにかく全てにおいて非常に上手くバランスのとれた作品になっていると思います。僕はかなり好きですよ☆

80年代アイドルやら、現在の中堅どころ人気バンドやら、ナルシストなアーティスト(しかも演じるのが田辺誠一!)の雰囲気を見事にパロディにしたキャラが沢山出てきて、その辺り地味にツボでした♪

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2008年9月 5日 (金)

「下北サンデーズ」 石田衣良

下北サンデーズ (幻冬舎文庫 い 32-2)

下北サンデーズ

石田衣良

幻冬舎文庫 2008.8.  
  

この8月の幻冬舎文庫は、映像化フェアでもやってるのかと思うくらい、映像原作作品が多く文庫化していたのですが、これもそんな1冊。数年前の上戸彩主演のドラマ版も全部見てました。

主人公の里中ゆいかは長野から上京してきた大学生。一度だけ観た舞台に感動して、上京と同時に、下北沢の小劇団「下北サンデーズ」の門をたたく。

劇団は脚本も書く団長のあくたがわ翼を中心に個性的な仲間たちが在籍しており、ゆいかは、入団早々、新作で重要な役を与えられることになる。ミニミニ劇場からはじまり、下北沢にあるランクの異なる4つの劇場をステップアップしていく「劇場すごろく」の頂点である松多劇場での公演を目指す弱小劇団「下北サンデーズ」を描く青春演劇小説。

ドラマと原作だと、メインのストーリーは大体同じですが、結構違う点も多いですね。特に、上演作品とか。ドラマ版は、今ひとつまとまりに欠けた部分があったと思うんですが、もしかしたら話数が多すぎたのかもしれません。小説の章に合わせて、双六が進むのと連動して全5話くらいにしたほうが引き締まった気がします。

でも、原作の方も、登場人物がかなり多いのに、結構短いページ数でかっとばしていく感じになってしまって、上手く消化しきれてないような印象も。ま、それでも結構面白く読んでしまったんですが。

小説としては、劇団系のコネタが結構多くて、僕なんかはそんなに詳しいわけではないから半分も分かってないんだろうけど、それでも、「お、これは!」と思うネタがちらほら。「おこさま企画」の田中ヤマダとか絶妙すぎ。

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2008年9月 3日 (水)

「青春の逆説」 織田作之助

青春の逆説 (角川文庫 お 57-1)

青春の逆説

織田作之助

角川文庫 2008.7. (復刊) 
  

ちょっと前に短編集を読んだオダサクですが、長編作品の文庫が復刊したということで、読んでみました。

主人公は美貌の青年、毛利豹一。生まれてすぐに父を亡くし、5歳の頃には養父となった祖父も他界。やがて母のお君は高利貸しの野瀬と再婚するが、野瀬は豹一には関心がなく、お君は必死に働き豹一を学校へと通わせる

周囲からバカにされまいと虚勢を張る中学時代、友人達と堕落した生活を送ってしまう高校時代、そして、紆余曲折あり、ようやく新聞社に就職し働き始める主人公の姿を描いていく。

オダサクはやっぱり文体が面白いですね。一見すると神の視点の語り手がたまに人間味の感じられる個人的な意見を述べたり、表面的な会話の裏に見え隠れする当事者たちの本音を次々とスポットライトがあたっていくようにテンポよく描き出す書き方が結構好きです。

主人公が美貌の青年という設定なんだけれど、好色家というわけでもなくて、常に葛藤があって、頑張って見栄を張るんだけど、それでも最後の一歩がなかなか踏み出せず、一生懸命なんだけど、どうも上手くいかずに空回ってばかりいる姿が、まさに「青春の逆説」って感じでなかなか面白かったです。

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2008年9月 2日 (火)

映画「ディスタービア」

ディスタービア

disturbia

2007年

アメリカ

軽い感じのサスペンスをと思い借りてきた1本。見てる途中で最近すっかりおなじみの豪雨with雷が降り始め、無駄に雰囲気だけアップしながらの鑑賞でした。

主人公の高校生ケール(シャイア・ラブーフ)は事故で目の前で父親を亡くし、その1年後、授業中に父親のことを言われ、カッとなり教師を殴ってしまったことから3ヶ月の自宅軟禁処分を受けることになる。

足にGPSをつけられ、30メートル以上離れると警察に連絡が入り、行動できるのは家の中と庭だけ。しかも母親がゲームやテレビを使えなくしてしまったため、暇をもてあましたケールは双眼鏡を使って近所の人々を観察し始める。そんな折、ケールは裏の家に住んでいるターナー氏が不審行動をとるところを目撃し、彼が世間を騒がしている殺人鬼ではないかと疑い隣の家に引っ越してきた少女や学校の悪友らとともにターナー氏の監視を始めるのだが・・・。

て、この、家から出られなくなった主人公が双眼鏡で近所を覗いてたら殺人と思わしき現場に遭遇ってのはさ、ヒッチコックの「裏窓」以外の何者でもないよね・・・。

ただ、この作品、サスペンスである以上に、軽いノリの青春映画っていうテイストも強くて、サスペンス系の展開はやたらとじれったく進む上に、何のひねりもなく、しかも、たいした盛り上がりも見せずにあっさりと終わってしまうので、「裏窓」リメイクとか思って見ると、かなりの肩透かしかも。

でも全体の雰囲気は悪くなくて、ボケーッと楽しめて、ちょっとハラハラもあって、ま、こんな映画があっても良いんじゃないかなっていう1本でした。

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