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2008年11月 7日 (金)

映画「イーグル・アイ」

Eagle Eye [Original Motion Picture Soundtrack]

eagle eye

2008年

アメリカ

予告編でなんとなくヒッチコックっぽさを感じ、なかなか面白そうなサスペンスなのでは?と思い気になっていた作品。何か映画を観ようと思っていたところ、たまたま時間があったので観ちゃいました。そして平日昼間の映画館、客が2人だけって・・・。

ある日、コピー屋の店員ジェリー(シャイア・ラブーフ)が軍で働いていた双子の兄の葬式から戻ると、銀行には多額の振込みがあり、部屋には大量の武器が届けられていた。そこに彼の携帯に電話があり、女性の声で「まもなくFBIが来るから30秒以内に逃げること」という指示が。

同じ頃、法律事務所で働くレイチェル(ミシェル・モナハン)は、議会でトランペットの演奏をすることになった息子を、別れた夫と2人で駅で送り出し、夜になり友人たちとバーで過ごしていた。そこに彼女の携帯に電話があり、女性の声で、「息子の命がおしければ、指示に従って車を運転するように」という指示が。

やがてテロリストの容疑がかかったジェリーとレイチェルは謎の声に指示されるがままに出会い、次々と出される指示にひたすら従っていくことに。彼らを追うFBI捜査官(ビリー・ボブ・ソートン)や、空軍の特別捜査官らがたどり着く驚愕の真実とは?という物語。

なんだかとってもSFだったのでかなり驚きました。かの名作SFと同じ展開になるとは思ってなかったので、なるほどそうきましたか!という感じでした。

ついでに、「マサコツアー」にも、なるほどそうきましたか!と思いましたけど(笑)彼ら、どうみても日本人ではない・・・。或る意味、この映画の最大の見所の1つかもしれません。

謎解きメインというよりかは、派手なアクションの連続であれよあれよとテンポ良く進んでいくため、ジェットコースターのように一気に最後まで駆け抜けていくような作品で、割とあっという間の2時間でした。気持ち良いくらいのテンポの良さとハラハラ感です。

これ、現代版「裏窓」の「ディスタービア」と同じ監督・主演の作品なんですね。事前にそんなことも知らずに、「ヒッチコックっぽさ」を予告から感じ取った自分にびっくりです。でもって、「ディタービア」ほどではないけれど、「北北西~」っぽかったりしてヒッチコックっぽい部分がやはり登場。この監督さん、相当好きなんですねぇ。

でも、観ているときから思ったんですが、このストーリー、ちょっとツッコミどころ多いですよね。あまりにも回りくどい場面が多すぎる気が。それだけの能力があったら、もっと違うやりかたあったでしょ。主人公達を電話で導いていくやり方からして回りくどい。でもって、なんといっても、軍の方々は、気づいた時点で爆弾とかで破壊しろよ!(ネタバレにつながりそうなので反転)と思ったのは僕だけではないはず。

と、まぁ細かく考えるとちょっとなストーリーではあったんですが、主人公たち、FBI、軍そして首謀者と多角的な視線で次々と展開させていく見せ方は結構面白くて、真相が明らかになってからも、グイグイと見せてくれたのはなかなか良かったと思います。

首謀者がレイチェルに課した任務ってかなり残酷だと思うんですよねぇ。子を守る親は何でもすると思ったんでしょうかね。そんなことを考えながら、ラストの彼女に課そうとしていた運命があれだったとするとこれはもう想像を絶する怖さですよ。

名作SFを彷彿とさせる真相ですが、現代社会への警鐘的なものがそこまで感じられなくて、単に、ネットは怖いね、って感じになってしまったのはやや物足りないかなぁ。でも、娯楽作品だったらこんなものですかね。

あと、ストーリーでケチをつけるならば、一番納得いかなかったのは、実はラスト1分。ハリウッド映画ってこういうシーンをやたらと入れたがるけどさ、蛇足も良いところです。ついでにいうと、主人公が生きてた(反転)のも、なんかちょっと肩透かし感が・・・。

キャストはビリー・ボブ・ソートンが相変わらずになかなか良い感じでした。あと、追われる男女を演じたシャイア・ラブーフとミシェル・モナハンの2人はどちらかというと地味なキャスティングだと思うんですが、それがかえって、「一般人が突然事件に巻き込まれた」みたいな雰囲気をよく出していて良かったと思います。

先日DVDで見た「バンテージポイント」もカーチェイスが凄かったんですけど、この映画もなかなかのカーチェイスっぷり。でもって、一般乗用車が驚異的に強いのもいつも通り・・・。いや、普通に無理でしょ。

と、まぁ、そんな感じで随所に突っ込みを入れながらも、そんな部分も含めて娯楽作品としては割と楽しめる1本だったのではないでしょうか。

<参考過去レビュー>

映画「ディスタービア」
監督・主演がこの映画と同じコンビ。スケールは小さいけど、だいたい似たような雰囲気の映画です。(本当か!?)

映画「フォーガットン」
サスペンスかと思いきや実はSFだった映画といえばコレ。ま、作品としてのレベルはググッと下がるんですが・・・。ちなみに、「フォーガットン」で熱演を見せてくれるジュリアン・ムーアはこの映画の「謎の声」を担当しています。

映画「ゲット・スマート」
クライマックスの展開がかなり被る(記憶に新しいだけになおさら)。でもこっちはお気楽コメディ。

あと、空港で荷物の中を駆け巡るところはちょっと「トイストーリー2」を思い出してしまった自分でした。ピクサーの新作、いよいよ来月ですが、早く観たい!!!!!!!!

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コメント

Andreさん、こんばんは。
TBありがとうございます。
自分の分析を無視されたと切れちゃうコンピューターは困りもんです。
最初のアフガンシーンはこれだけの理由だなんて・・・こういう小さいことが反イスラムの刷り込みになるのでは?何て思っちゃったのは私だけでしょうか?

投稿: ryoko | 2008年11月 9日 (日) 18時05分

>ryokoさん

コメントありがとうございます。

そこまで自分に絶対の自信を持ってるってのは
まさにコンピューターだと思いますが、
なんでもほどほどが一番ですよね。

ふと思ったんですが、
結局アフガンの事件は、
アリアが止めようとしたって事実は
もみ消されて終わりなんでしょうか?
これってどこかでフォローされてましたっけ?
もはや記憶が薄れたのか、ちゃんと見てなかったのか分かりませんが
もみ消されたんだったら割とひどい話ですよね・・・。

投稿: ANDRE | 2008年11月11日 (火) 01時22分

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