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2008年11月

2008年11月30日 (日)

映画「地上5センチの恋心」

地上5センチの恋心

Odette Toulemonde

2006年

フランス・ベルギー

ここのところずーっと忙しかったので、かなり久しぶりのDVD鑑賞です。最近注目しているフランスの女優カトリーヌ・フロ主演作品。

主人公オデットは、夫に先立たれ、美容師の息子や娘と娘が連れ込んできた恋人と一緒に暮らすデパートのコスメ店員。彼女の一番の楽しみは、敬愛する作家バルタザール・バルザンの作品を読むこと。

一方バルタザール・バルザンは、テレビにて自らの作品を酷評され、さらには妻の浮気を知り、絶望の淵にたたされる。そんなとき、オデットの書いたファンレターを読み、自分のことを愛してくれている彼女に会おうと、オデットの家を訪れるのだが・・・。

見所はなんいといってもカトリーヌ・フロ演じるオデットが、好きな小説を読んでいるときや、大ファンの作家に会ったときなどに、「天にも昇る心地」になるのを表現する映像ですね。「地上5センチ」のという邦題をつけた人は本編を見たのか?と思うほどに、余裕で数メートルは飛んじゃってました。

さらに彼女は、いつも音楽とともに妄想やら実際やら楽しげに踊っていて、その姿もまたとってもキュート。数あるダンスシーンの中でも、別荘で家族そろって踊る場面は、本当に見ているこちら側まで思わず笑顔になってしまって、かなり好きでしたね~。

うん、愛する子供たちに囲まれて、好きな小説を楽しみ、ささやかながらも幸せな日々をおくっている彼女の姿がとても良かったっす。現題は主人公のフルネームだしね。

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2008年11月27日 (木)

感謝

ココログには、毎日、オススメの記事やブログを紹介する「日刊ココログ・ガイド」というものがあるのですが、このたび、当ブログが「おすすめブログ」として紹介されました。

http://guide.cocolog-nifty.com/guide/2008/11/andres-review.html

以前、記事がこちらで紹介されたことはあるのですが、ブログそのものをこのような形で大きくご紹介いただきまして大変感謝しております。

それにしても、紹介記事で書いていただいたブログの紹介文がちょっと恥ずかしいくらいに立派で恐縮してます。特に、見出し文。今日は@niftyのトップでもこの見出しとともにご紹介いただいているようですが、そのように思っていただけたのであれば、記事を書いているこちらとしては大変嬉しい限りです。

このところ、ちょっと忙しくてエンタメ消費率が低下中で、更新頻度が堕ちていたのですが、このような紹介文を書いていただいたので、それに恥じないように今後ともマイペースに頑張って記事を書いていきますので、皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

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2008年11月26日 (水)

「ぺ ショートショート集」 谷川俊太郎

ペ ショートショート集 (ランダムハウス講談社文庫 た 7-1) (ランダムハウス講談社文庫 た 7-1)

ペ ショートショート集

谷川俊太郎

ランダムハウス講談社文庫 2008.10. 
(original 2004)

書店で見かけた気になった1冊。谷川俊太郎というと、詩人のイメージが強いので、彼が書くショートショート集というものにとても興味を持ちました。

収録されているのは大半が60年代に書かれた作品ということですが現在読んでも、全く古さが感じられず、谷川氏のブラックな一面を感じることができてなかなか面白い1冊でした。

ショートショートといえば、星新一という大巨匠がいますが、この本、挿絵が和田誠というのも星新一作品の文庫本(角川かな?)と共通してますよね。あと、たまに違う人の書いたショートショートを読むと、星新一の作品の上手さを改めて感じますね。決して、谷川氏のが悪いわけではないのですが、星作品のほうが好きかなぁと。

以下面白かった作品メモ。

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2008年11月24日 (月)

コネタ「お気に入りのウインターソング」

相変わらず忙しくてエンタメ消費率が低下中なのですが、
ココログさんで、コネタマというブログネタ提供サービスが始まりまして、
エンタメ系のネタにはのっかてみようかなと。

そんなわけで、お題は、

『この曲を聴くと冬を実感。お気に入りの「ウィンターソング」は?』

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2008年11月15日 (土)

「野ブタ。をプロデュース」 白岩玄

野ブタ。をプロデュース (河出文庫 し 14-1)

野ブタ。をプロデュース

白岩玄

河出文庫 2008.10. 
(original 2004)

文藝賞を受賞したときに、ちょっと気になって、その後、アイドル主演のドラマ化によって大ブレイクしてしまった作品。ようやく文庫化したので早速読んでみました。

主人公は高校2年生の桐谷修二。彼は常に、いつどこで何をすれば良いのかを計算し、キャラを作ることで、人気者になることに全てをかけているような少年。ある日、彼のクラスに転校生がやってくるが、それはクラス中が「キモイ」と思いひいてしまうような少年、信太(シンタ)。修二もまた彼を「野ブタ」と呼び、ネタにすることでクラスメイトの笑いをとっていた。

そんなある日、不良グループに目をつけられイジメを受けそうになった信太はひょんなことから修二に助けられ、修二に弟子入りを申し出る。こうして、修二はプロデューサーとして信太をクラスの人気者にすべく動き始めるのだが・・・。

どうしても受け入れがたい部分が何点かあって、思ったほど楽しめない作品でした。

確かにテンポは良いし、いかに「キャラ」を作るかということに全てをつぎ込んでいる主人公なんかはとても現代的だし、本当の自分と演じる自分とか、色々と面白いテーマもあるんだけど、なんかなぁ・・・という感じ。

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2008年11月14日 (金)

映画「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」

コーラスライン-ニュー・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング/映画「ブロードウェイ(音符記号)ブロードウェイ~コーラスラインにかける夢」サウンドトラック

every little step

2008年

アメリカ

ミュージカルの傑作の1つ「コラースライン」が2006年にブロードウェイでリバイバル上演されることになった時の8ヶ月に亘るオーディションの様子を追ったドキュメンタリーということで、とても観たかった作品。これからご覧になられる方は、映画版で良いので一度「コーラスライン」を観てから行かれることを強くオススメします。

06年にコーラスラインがリバイバル上演される際、19の役を手に入れるために集ったのはプロ・アマ含めて3000人。カメラは「コーラスライン」という作品がどのようにして作られたのかという作品誕生の裏側を描きながら、作中に登場するキャラクターたちと、オーディションを受ける候補者たちとの姿を重ねていく・・・。

全体に、「コーラスライン」という作品そのものの誕生秘話も結構しっかりと描かれていて、当時の貴重な資料も数多く出てきたので、単にオーディションを追うだけのドキュメントだけだと思っていた自分はちょっとビックリ。

しかししかししかし、これはとんでもなく良くできたドキュメンタリーだったと思います。ミュージカルが好きな自分は90分間画面に釘付けでしたが、そうでなくとも、恐らく十分楽しめる1本ではないかと。

「コーラスライン」という作品そのものが、「ミュージカルの『その他大勢』(コーラス)の役を得るためにオーディションを受ける人々」を描いた作品なので、ブロードウェイのオーディションの様子を追ったドキュメンタリーとはいえ、この映画そのものが「コーラスライン」の映画化といってもおかしくないような内容になっているのです。

実際、ドキュメンタリー中にミュージカルの曲も数多く使われているのですが、その1つ1つが、候補者達の姿を捉えるのに非常に上手くマッチしていましたし。

いやぁ、ブロードウェイのオーディションってのは本当にすごいですね。熱い!!

でもって最終的に役を射止める候補者たちが、最初の3000人が集る風景の中でもちゃんと「あ、この人は良いな」と印象に残る人たちなんですよね。歌とか踊りとか、全体のオーラとかが明らかに違うというか。最後に残ったメンバーたちを見たときにちゃんと納得できる結果になってるんだもんなぁ。てか、ついつい観ながら自分も審査員の一人みたいな気分になってしまったり・・・。

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2008年11月12日 (水)

「宇宙飛行士ピルクス物語」 スタニスワフ・レム

宇宙飛行士ピルクス物語(上) (ハヤカワ文庫 SF レ 1-9)  宇宙飛行士ピルクス物語(下) (ハヤカワ文庫 SF レ 1-10)

宇宙飛行士ピルクス物語 上・下
(Opowiesci O Pilocie Pirxie )

スタニスワフ・レム
(Stanislaw Lem)

ハヤカワ文庫SF 2008.9.
(original 1971)  

最近、早川さんは名作の復刊・文庫化に精力的な様子ですが、これもそんな流れで出版されたと思われる作品。

作者は映画化もされた「ソラリスの陽のもとに」でもよく知られているレム。現在のウクライナの出身ということですが、アメリカとしのぎを削って宇宙開発をしていたソ連のSF作品を読むのはもしかしたらこれが初めてかも

(注:コメント欄でご指摘いただきましたが、レムは生まれこそ現ウクライナ領ですが、その後移住しポーランド人となっているとのことです。「ソ連のSF」というのは誤りです。)

作品は連作短編の形になっていて、タイトル通りにピルクスという宇宙飛行士が訓練生として飛行訓練を受ける頃からはじまり、彼が宇宙で遭遇する様々なできごとを描きながら、ピルクスという男の半生を描いていく作品。

短編とはいうものの、100ページ以上ある作品もあり、どちらかというと、連作中編みたいな感じですかね。上下巻と結構なボリュームがありましたが、どの話も面白くて、かなり楽しめる1冊でした。

これ、オリジナルの出版が37年前なんですが、扱っている問題はむしろ技術が発展している現代にこそ様々な問題を投げかけるようなことばかりで、一つのエンターテイメントとしても十分すぎるくらい面白いんですが、それと同時に、色々なことを考えさせてくれる作品でもありました。

解説にも書かれていたけれど、全体的にロボットをはじめとして技術の捉え方が現実的な話が多くて、荒唐無稽なSFという感じじゃないところに好感。

以下気になった作品にちょっとコメント。

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2008年11月 7日 (金)

映画「イーグル・アイ」

Eagle Eye [Original Motion Picture Soundtrack]

eagle eye

2008年

アメリカ

予告編でなんとなくヒッチコックっぽさを感じ、なかなか面白そうなサスペンスなのでは?と思い気になっていた作品。何か映画を観ようと思っていたところ、たまたま時間があったので観ちゃいました。そして平日昼間の映画館、客が2人だけって・・・。

ある日、コピー屋の店員ジェリー(シャイア・ラブーフ)が軍で働いていた双子の兄の葬式から戻ると、銀行には多額の振込みがあり、部屋には大量の武器が届けられていた。そこに彼の携帯に電話があり、女性の声で「まもなくFBIが来るから30秒以内に逃げること」という指示が。

同じ頃、法律事務所で働くレイチェル(ミシェル・モナハン)は、議会でトランペットの演奏をすることになった息子を、別れた夫と2人で駅で送り出し、夜になり友人たちとバーで過ごしていた。そこに彼女の携帯に電話があり、女性の声で、「息子の命がおしければ、指示に従って車を運転するように」という指示が。

やがてテロリストの容疑がかかったジェリーとレイチェルは謎の声に指示されるがままに出会い、次々と出される指示にひたすら従っていくことに。彼らを追うFBI捜査官(ビリー・ボブ・ソートン)や、空軍の特別捜査官らがたどり着く驚愕の真実とは?という物語。

なんだかとってもSFだったのでかなり驚きました。かの名作SFと同じ展開になるとは思ってなかったので、なるほどそうきましたか!という感じでした。

ついでに、「マサコツアー」にも、なるほどそうきましたか!と思いましたけど(笑)彼ら、どうみても日本人ではない・・・。或る意味、この映画の最大の見所の1つかもしれません。

謎解きメインというよりかは、派手なアクションの連続であれよあれよとテンポ良く進んでいくため、ジェットコースターのように一気に最後まで駆け抜けていくような作品で、割とあっという間の2時間でした。気持ち良いくらいのテンポの良さとハラハラ感です。

これ、現代版「裏窓」の「ディスタービア」と同じ監督・主演の作品なんですね。事前にそんなことも知らずに、「ヒッチコックっぽさ」を予告から感じ取った自分にびっくりです。でもって、「ディタービア」ほどではないけれど、「北北西~」っぽかったりしてヒッチコックっぽい部分がやはり登場。この監督さん、相当好きなんですねぇ。

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2008年11月 6日 (木)

「私たちがやったこと」 レベッカ・ブラウン

私たちがやったこと (新潮文庫 フ 50-2)

私たちがやったこと
(Annie Oakley's Girl)

レベッカ・ブラウン
(Rebecca Brown)

新潮文庫 2008.9.
(original 1993)  

アメリカの作家、レベッカ・ブラウンの作品を読むのはこれで4冊目。いつもは連作短編調の長編だったのですが、今回は完全に独立した短編集です。

収録されているのは7作品。「愛」が大きなテーマになっています。

なんかこれまで読んだ作品ではそこまで実感しなかったんですが、この作者さん、女性同性愛者ということで、この短編集はかなりその色が強い作品がズラリと並んでいます。でも、ヴァージニア・ウルフなんかとはまた違う感じなんですよね。あっさりしてるというか。

個人的には結構話によって当たり外れが大きかったのですが、まぁ、そこそこには楽しめる1冊でした。

以下気になった作品を何点か選んで適当に感想。

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2008年11月 4日 (火)

3周年☆

相変わらずバタバタが続いていたので、ちょっとすぎてしまいましたが、11月2日は当ブログの開設3周年でした。

定期的にご覧頂いている皆様、たまに覗いて下さっている皆様、こちらからの一方的なTBで辿ってきてくださった皆様、そして、本日たまたまこちらに流れ着いてしまった皆様、本当本当にありがとうございます。こうして無事に3周年を迎えられたのは、読者の皆様のおかげです。

また、TBやコメントを残してくださった皆様にも大変感謝しております。これからも皆様に楽しんでいただけるよう頑張って更新していきますので、今後ともよろしくお願いします。

そんなわけで以下3年目をちょっと振り返ります。

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2008年11月 2日 (日)

映画 「ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日」 @試写会

ジョージアの日記-ゆーうつでキラキラな毎日-オリジナル・サウンドトラック

angus, thongs and perfect snogging

2007年

イギリス

11月15日公開予定

イギリス好きとしてはなかなか嬉しい試写会が当たりました。タイトルで損している隠れた名作「ベッカムに恋して」の監督の最新作です。

主人公は海辺の観光地ブライトンに暮らす容姿に自信のない14歳の少女ジョージア。イケイケの同級生たちを横目にちょっと冴えない仲良し4人組で思春期の学校生活を楽しんでいた。ある日、ジョージアはロンドンから転校してきたという双子の先輩の1人ロビーに一目ぼれして、大人の女性になるべく必死で近づこうとするも、ロビーは学園一の"ビッチ"のリンジーと付き合っていることが発覚。あの手この手でロビーに近づこうとするのだが・・・。

いやはや、とっても面白かったです。なんかイギリス行きたくなっちゃいますね。

オープニングで、Scouting for Girlsの「She's so lovely」(ナイス選曲!これ、映画とのタイアップ曲だったんですねぇ。)が流れた瞬間からUK音楽好きとしてはテンションが上がり、家族との関係もしっかり描いて青春映画としてもちゃんとしているし、笑いどころも多くて、それでいて健全で、観終わった後もとても爽やかな気分になれる作品でしたねー。

部活がどうこうとか、重たい問題とかが絡まないで、純粋に思春期の日常生活を描いていて、目新しい要素の特に無い直球ストレートな内容なのにここまで面白い作品って実はなかなか無いと思います。

これ、原作がシリーズが9冊も続いている人気作品らしいので、原作勝ちなのかもしれないけれど、グリンダ・チャーダ監督は「ベッカム~」に続いて非常に良い仕事をしてますね。

この映画、多分10代の人が見ても面白いけど、大人が観ると、ただただ毎日大騒ぎしてた中学高校のバカバカしい日々を思い出すことができて、ちょっと嬉しい気持ちになれる作品ではないでしょうか。

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