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2008年12月17日 (水)

映画「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」

インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 スペシャルコレクターズ・エディション 【2枚組】 [DVD]

Indiana Jones
and the kingdom of the crystal skull

2008年

アメリカ

劇場公開時に、わざわざシリーズの旧作を3つとも全部見返して予習をしたにもかかわらず、劇場で観る機会を逸してしまい、DVD化してようやく観ることができました。インディ・ジョーンズは子供の頃から大好きなシリーズです☆

舞台は1957年。イリーナ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)率いるソ連軍にとらわれた考古学者インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)は米軍の施設内で強い磁気を帯びた謎のミイラを探させられるが、命からがらなんとか逃げ出す。

その後FBIの捜査の手がのび、共産主義者ではないかと疑われたインディは大学を休職することに。そんな折、彼の元にマットという若者(シャイア・ラブーフ)が現れ、ペルーでとらわれた母のマリオンを救うために協力して欲しいと頼まれる。こうして南米を舞台に、水晶の髑髏(クリスタル・スカル)を巡るインディの冒険の幕が上がる!という物語。

うーむ、なんか期待しすぎたかな。劇場公開を逃したことを全く後悔しない感じでしたねぇ。むしろ全く期待してなかった「ハムナプトラ3」のほうが面白かった気がする。ま、事前の期待度のせいかもしれないけど。

このシリーズ、確かに昔から、ちょっとオカルト系のネタを使っていたけどさ、それはあくまでクライマックスの場面で顔を出す程度だったと思うんですけど、今回、冒頭から、ずーっとSFっぽいネタがメインになっていて、ちょっとビックリ。ずっと冒険してきて、たどり着いた先にあるってのじゃなくて、最初からゴールに何が待っているのかが分かるってのも、ちょっと物足りなかったかなぁ。

あと、冒険部分のアクションシーンがちょっともっさりしてる印象。過去シリーズはテンポ良く、適度にユーモアを入れていて、今見ても、全く飽きることなく楽しめたんですけど、なんか、1つ1つのアクションシーンが無駄に長いし、たいして盛り上がらないし、ユーモアがそんなに面白くないしで、ちょいと微妙なんだよねぇ。アクションはやっぱりインディの年齢が原因なんでしょうか・・・。

これは近年のアクション映画全般に言えることなんだけど、CGを多用するようになってから、いまいち現実感に欠けるというか、作り物っぽいというか、迫力がないというか、あまり楽しめないんですよねぇ。80年代頃の、手作り特撮全盛時代の様々な工夫をこらした特撮の数々の方がずっと味があって僕は好きです。

定番の蛇ネタなんかもしっかりと登場して往年のファンを楽しませてくれる演出があったのは嬉しかったですけど、19年ぶりの新作ということを考えると、全般に説明不足な感じが否めないというか、新規ファンとか、事前に復習してなかった人とかが弱冠入りにくい雰囲気があったような気もします。ま、シリーズものにはつきものの問題ですが。

さて、キャスト関係。

第1作と同じオリジナルのマリオンがここで再登場してくれるとは思いませんでしたね!!これはシリーズのファンにとってはかなり嬉しいです。

でもって、相棒役のシャイア君。キャラとしては良いけど、冒険の相棒としては2作目のショート少年が抜群に良かったから彼の再登場があったほうがうれしかったかなぁ。3作目のショーン・コネリーとの親子漫才のようなやり取りは結構楽しめたのに、今回、そういう方向に持っていかなかったのがちょっと物足りなかったかなぁ。歴史は繰り返すみたいな感じであえて定番ネタ化して欲しかった気がします。そして、この息子、ただの一般人だったはずなのに、あの超人的な能力は一体・・・。猿人間ですか!?

そしてそして、敵役のケイト・ブランシェット。この人は本当に何をやっても素晴らしいですね。英国女王を演じたかと思えば、今回はソ連軍ですよ。この手の娯楽作品のイメージがあまりない女優さんなので、なかなか新鮮でした。ま、キャラそのものはちょっと微妙でしたが。もっと「超能力」を生かしてくれると良かったかなぁと。せっかく大女優が出てくれてるだけにちょいもったいない。

と、ちょっと不満が多目の感想になってるんですけど、あのテーマソングが流れると無駄に心がウキウキしてしまって、テンションが上がるのは変わらず、なんだかんだで、最後まで結構楽しく観ちゃいました。

* * *

最後、新シリーズがあれば主役交代か!?と思わせつつ、しっかりと、まだまだその座は渡さないという感じで終わったのも気持ちよかったですね。でも、色男インディが落ち着いてしまうと、もはやハムナプトラシリーズと何も変わらなくなってしまうのでは・・・という気が。

そんなハムナプトラ、最新作のラストで次回作は南米か?という感じだったんですが、もはや、このインディが南米を舞台にしてるから色々と被りまくりだよね。

* * *

関連過去レビュー

過去3作品を。

映画「レイダース」

映画「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」

映画「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」

ついでに最後にふれたハムナプトラ3も。

映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」

そして、シャイア君、「イーグル・アイ」とか新しいのも見てるけど、
彼の出演作品で結構地味だけど割と好きな作品はコレ。

映画「穴/HOLES」 

次々と展開していく物語がとにかく気持ちよい作品です。
未公開作品であまり知られてないのがもったいない!

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コメント

こちらにもお邪魔します♪
ANDREさんはイマイチだったようですね~
私も昔からインディの大ファンで、今回の映画もスッゴク楽しみにしていました。
途中でちょっと???のところはありましたが(笑)、インディが見れただけで大興奮で感激してしまって大満足でした(笑)
もちろんDVDは買いましたよ~
家でじっくり見ると、尚更粗が目立ちますが(汗)、それでもインディはインディだぁ~万歳!!って気持ちでいます♪

投稿: 由香 | 2008年12月26日 (金) 14時34分

>由香さん

コメント・TBありがとうございます!

自分もインディは大好きで、
かなり楽しみにしてたんですが、
事前に過去3作品を予習までしたにもかかわらず
色々とタイミングが合わず、
やや遅れてのDVD鑑賞になってしまったせいか
色々と気になってしまいました・・・。

ま、でも、あのテーマソングを聴いただけで興奮し、
見てる間は細かいことを気にしつつも、
実はかなり楽しんでました。
インディ万歳!

投稿: ANDRE | 2008年12月27日 (土) 11時35分

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□作品オフィシャルサイト 「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」□監督 スティーヴン・スピルバーグ □製作 フランク・マーシャル □製作総指揮 ジョージ・ルーカス、キャスリーン・ケネディ □原案 ジョージ・ルーカス □脚本 デヴィッド・コープ □キャスト ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフ、レイ・ウィンストン、カレン・アレン、ケイト・ブランシェット、ジョン・ハート、ジム・ブロードベント■鑑賞日 6月21日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感... [続きを読む]

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