映画「近距離恋愛」
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made of honor
2008年
アメリカ・イギリス |
ちょっと軽めのラブコメでもと思って観てみた作品。思いがけずスコットランドの美しい風景を堪能できる作品でした。
数々の女性を泣かせてきた色男トム(パトリック・デンプシー)と美術館で絵の修復をする真面目な芸術家ハンナ(ミシェル・モナハン)は大学時代のひょんな出会いをきっかけに、10年来の親友同士。2人の間での恋愛関係なんて考えられないと思っていたのだが、あるとき、ハンナが仕事で6週間スコットランドに行くことになり、トムは初めて自分が彼女のことを愛していることに気づく。
ハンナが戻ってきたら告白しようと決めたトムだったのだが、帰国早々、ハンナはスコットランドで出会った男性との婚約を報告。しかも、トムは通常は女友達が任される、結婚式での花嫁の付添い人をすることになってしまい・・・。という物語。
監督は名作「ロザンナのために」のポール・ウェイランド。
この作品、原題は、花嫁付添い人(maid of honor)との掛け言葉になっているんですが、この付添い人という制度がじっくりと描かれるので、アメリカでの結婚式の文化が良く分かって、それを見ているのがなかなか面白い作品でした。
内容的には、オーソドックスによくまとまったラブコメで、可もなく不可もなくといった感じですが、後半、舞台がスコットランドに移ってからは、とにかく風景が美しくて、UK好きな自分としてはかなり嬉しい展開でした。
このストーリー、スコットランドの人々があまりに可哀想な気がするんですが、もう少し、ハンナの友達が代わりに恋に落ちるとかそういうフォローがあったほうが、爽快感があったかなという気がします。ラブコメはやはりみんながハッピーなほうが見ていて気持ちが良いですからね。
あと、たいして面白くもないネタが割としつこく繰り返されたのが(しかも下ネタ系)、ちょっとお腹いっぱいな感じも。
キャストの話。
パトリック・デンプシーが超モテモテというのがどうも自分には分からないのですが、女性から見れば彼はそんなにカッコイイ男なんでしょうか・・・。しかも大学から10年っていう年齢には到底見えないし。個人的には「魔法にかけられて」のほうが作品としては合っていたなぁと思います。
一方のミシェル・モナハンは「イーグル・アイ」が記憶に新しいですが、やっぱりちょっと地味なイメージ。綺麗な人だとは思うんですけどね。しかし、主演2人のちょっと地味な感じが逆に大人のラブコメという雰囲気によく合っていたように思います。(褒めてんだかけなしてんだか良く分かりませんが、多分、褒めてる。)
そうそう、サントラがoasisだとかel presidenteだとか、the fratellisだとか、なかなか良い感じのセレクションでしたね。スコットランドのバンドをちゃんと使ってる辺りのセンスの良さが好きです。
* * *
参考過去レビュー
記事内で言及している主演2人の今年公開作品を。
映画「イーグル・アイ」
映画「魔法にかけられて」
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» 近距離恋愛 MADE OF HONOR [映画の話でコーヒーブレイク]
水曜日はレディースデイ!
いつもは行けない水曜日だけれど、今日はお休み〜{/onpu/}
早速映画をチェック!
予告で見た「あの日の指輪を待つきみへ」の公開が始まっているじゃあないの!
欲張って、109シネマズ川崎で2本見るぞ〜と勢い込んだのに・・・
9:30の「クライマーズ・ハイ」は、もたついてるうちに間に合わん{/face_naki/}
「あの日の・・・」一本で我慢するかと昼過ぎに到着!
えぇ!?何なのこの列?いつになく賑々しい。
そうか、夏休み〜、子ども連れが多いはずやなぁ。
「ポニョ」か「... [続きを読む]
受信: 2008年12月27日 (土) 15時14分
» 「近距離恋愛」 [心の栄養♪映画と英語のジョーク]
大学時代から10年来の大親友であるトム(パトリック・デンプシー)とハンナ(ミシェル・モナハン)。
2人は互いを知り尽くし、恋人同士のように度々一緒に出掛け、ひいては何でも打ち明けられる
男女の壁を越えた間柄だった。ある時、ハンナがスコットランドへ6週間の長期出張に発つ。
するとトムは、いつも自分のそばにいることが当たり前の彼女と離れたことで、初めてハンナへ
恋していると気付くのだった。そして、彼女が帰国したらこの想いを伝えようと腹を決めたトム。
しかし、再会したハンナは、出張先で出会ったという恋人を... [続きを読む]
受信: 2008年12月27日 (土) 16時10分
» 近距離恋愛 [☆彡映画鑑賞日記☆彡]
『恋人よりも大好き。 それでどうして友達のまま?』
コチラの「近距離恋愛」は、10年来の親友の女性への愛に気付いた時、その女性が婚約してしまい、ブライズメイド(花嫁付添人)、しかも筆頭花嫁付添人<MAID OF HONOR>を頼まれちゃった男性を描いた7/12公開のロ...... [続きを読む]
受信: 2008年12月27日 (土) 17時26分
» 試写会「近距離恋愛」 [ITニュース、ほか何でもあり。by KGR]
2008/6/30、新宿安田生命ホールでの開催。
コロンビア(SPE)なので、予告もSPEのもの。
「インクレディブル・ハルク」「ハンコック」「アイアンマン」(のはず)
来場者は予想通り女性多し。
***
原題は「Made of Honor」(=名誉でできている)だが、
もちろん「Maid of Honor」(メイド・オブ・オナー)(脚注参照)のもじり。
メイド・オブ・オナー、プライドメイドになじみが薄いとはいえ、なんともはや。
パトリック・デンプシー、ミシェル・モナハン。
**
1... [続きを読む]
受信: 2008年12月27日 (土) 20時34分
» 近距離恋愛 [★YUKAの気ままな有閑日記★]
何度もしつこく紹介しているオススメのドラマ『グレイズ・アナトミー』でブレイクしたパトリック・デンプシー主演の本作。特に彼が好みってわけではないけれど、ドラマファンとしては見逃せないわ〜ん【story】トム(パトリック・デンプシー)とハンナ(ミシェル・モナハン)は大学時代から10年もの間、一緒に食事をし、悩みを打ち明けあう間柄を貫いてきた。しかし、ハンナがスコットランドへ6週間の出張に行った間、トムは自分の恋心を自覚し始めるように。彼はハンナへの告白を決意するが、帰国した彼女には電撃的に恋に落ちた... [続きを読む]
受信: 2008年12月28日 (日) 10時26分
» 近距離恋愛 [象のロケット]
トムとハンナは10年来の大親友。 ハンナの海外出張中に彼女への恋心に気づいたトムは改めて交際を申し込もうと決意するが、突然婚約者を連れて帰国した彼女は、何とトムに花嫁付添人を依頼する。 結婚式まであと2週間! 式の準備を進める一方で、何とか愛を告白しようと焦るトム…。 果たして花嫁を奪うことができるのか? もどかしくも微笑ましいラブストーリー。... [続きを読む]
受信: 2008年12月28日 (日) 19時10分
コメント
突然で申しわけありません。現在2008年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票は1/15(木)締切です。ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
投稿: 日本インターネット映画大賞 | 2008年12月26日 (金) 01時13分
こんにちは!
>主演2人のちょっと地味な感じが逆に大人のラブコメという雰囲気によく合っていた
多分褒めてます。確かに二人とも地味めです。
でも、パトリック・デンプシーはハンサムとかセクシーっていうのではないんだけれど、なんだか気になる俳優さんです。
「グレイズ・アナトミー」を第4シーズンまで見ている私は、やはり彼のファンなんでしょうね。
ミシェル・モナハンが「ミスト」のマーシャ・ゲイ・ハーデンに被るのは私だけでしょうか?
投稿: ryoko | 2008年12月27日 (土) 15時13分
TB/コメントありがとうございます。
トムについてとんでもない奴みたいに書きましたが、
共感度が低かっただけで、映画そのものは
ますまず面白く出来ていたと思います。
おっしゃるようにスコットランドの扱いが
若干気にはなりました。
投稿: KGR | 2008年12月27日 (土) 20時38分
こんにちは~♪
スコットランドの風景は美しかったですね~
結婚の風習も興味深かったです。
『ハンナの友達が代わりに恋に落ちるとかそういうフォローがあったほうが』
その展開は良かったかもしれませんね。
そう言ったホローがないと、ちょっと婚約者の方が可哀想でした。
人気急上昇のパトリックですが、私も『魔法にかけられて』の彼の方が好きです。アチラは映画自体もとっても楽しい作品でしたね!
投稿: 由香 | 2008年12月28日 (日) 10時32分
>ryokoさん
コメントありがとうございます。
地味なのが功を奏して大人向けの渋みのある
ラブコメになってましたね。
ミシェル・モナハン、自分も似てると思います!
イーグル・アイのとき、同じ人かなと思いました。
>KGRさん
コメントありがとうございます。
トムのような軽い男は、
実際に遭遇したことはないですが、
現実にいたら、かなりドン引きだとは思います(笑)
スコットランド、ロケは良いのに、
扱いが悪かったんですよねぇ。
>由香さん
コメントどうもありがとうございます。
結婚の風習、
アメリカのほうも、スコットランドのほうも興味深かったですね。
ま、スコットランドのほうはネタって感じで、
どこまで本当なのかよく分かりませんが。
家族のみならず、地元の人々まで巻き込んで
花嫁になることをアピールをしていただけに、
土壇場で逃げられるってのはちょっと可哀想でしたね。
『魔法にかけられて』はよかったですよね~。
投稿: ANDRE | 2008年12月29日 (月) 23時27分