映画「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」
hors de prix 2006年 フランス |
オドレイ・トトゥ主演のフレンチなラブコメ。年末の夜にまったりと楽しむのは丁度良い作品でした。
ある日の夜遅く、ホテルで働くジャンは、ホールでうたた寝していたところを宿泊客のイレーヌに声をかけられる。イレーヌはジャンをホテルに宿泊する大富豪と勘違いし、ジャンもまた、美しいイレーヌに一目ぼれし、スイートルームに彼女に連れて行き、そこで一夜を共にする。
それから1年、ふたたびジャンのホテルをイレーヌが訪れるが、ジャンの正体がばれてしまい、イレーヌは彼の元を去り、イレーヌもまた、ジャンといるところを婚約者の老富豪に見られ、逃げられてしまう。玉の輿を狙い、富豪に近づいてはホテル暮らしを繰り返していたイレーヌは、新たな出会いを求めて南仏へと向かう。イレーヌを忘れられないジャンもまた南仏へと向かうが、貧しいジャンは全く相手にはされず途方にくれていたところ、彼は裕福なマダムに気に入られてしまい・・・。、
いやはや、途中から思っていた方向とは違う展開になって、なかなか面白いラブコメでした。大富豪に近づいてはその恋人として買い物三昧で優雅なホテル暮らしを満喫する女性に近づくしがないホテルマンの話かと思いきや、途中から、ジャンもまたそのポストについて、ヒモ男とヒモ女の話になるっていう。なんだかとてもフレンチ。
こういう教育的にはちょっと微妙な気がしないでもない題材ながら、ハリウッド作品とは違って下品なネタがあるわけでもなく、出てくるホテルも衣装もとにかく煌びやかで、洒落た大人の男女のロマンティックコメディという感じでかなり楽しめる1本だったと思います。最近のハリウッドのラブコメよりもずっと楽しめたんじゃないかなぁ。
ジャンのキャラクターがとにかく憎めない男で、美男ではないけれど、かっこ悪すぎない絶妙の顔立ちと、細かな表情のつけかたの上手さでたっぷりと楽しませてくれました。冒頭で自分の働くホテルのレストラン場面なんかは普通に大爆笑。
オドレイ・トトゥも、小悪魔的なキャラかと思いきや、特に嫌味があるわけでもなく、とても可愛かったですね~。「アメリ」とはまた違った彼女の魅力がたっぷりと引き出されていたように思います。
イレーヌに近づく男たちは、それこそ彼女の美貌にひかれてるのは一目瞭然だけれど、老マダムはジャンの人柄にひかれているだけに、ちょっと彼女の行く末が切なかったかなぁ。
てかさ、このストーリー、彼らが宿泊してるホテルのスタッフたちはもう大興奮だよね。全部バレてるだろうし、部屋をとったり追い出されたりするたびに、大盛り上がりだったに違いない。それとも高級リゾートではもはやありふれた光景なんでしょうか!?
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