映画「あいつはママのボーイフレンド」
my mom's new boyfriend 2008年 アメリカ 未公開 DVD鑑賞 |
レンタル店でふと目にとまったメグ・ライアンとアントニオ・バンデラス。こんなに豪華キャストなのに未公開作品。ちょっと気になってしまって観てみることに。
FBI捜査官のヘンリー(コリン・ハンクス)は、幼い頃に父を亡くし、母のマーティ(メグ・ライアン)と2人で暮らしていた。あるときヘンリーが婚約者エミリーを連れて3年間の海外赴任を終えて戻ってくると、母のマーティが激痩せして美人になり、不特定多数の男友だちと遊び回っていたからさぁ大変。そんなある日、ヘンリーたちはトミー(アントニオ・バンデラス)という男性と出会い、マーティはたちまち恋に落ちてしまう。
そんな折、ヘンリーは美術館の盗難事件を担当することになるのだが、その窃盗団の首謀者がトミーだということが発覚。彼は母にばれないようにして、トミーの監視をすることになるのだが・・・。
ストーリーは、ま、可もなく不可もなくで、軽~いコメディとしてはそこそこに楽しめるんですが、メグ・ライアン&アントニオ・バンデラスの2人が老けてたよなぁという哀愁を激しく感じさせる一方で、この2人のカリスマ的オーラによってかなり支えられてる作品だよなぁという印象も。ただし、この2人、あくまで脇役です。
カットが非常に多くてシーンとシーンのつなぎがかなりサクサクと進んでいくものの、サクサクすぎて逆に見辛く感じしまう部分もチョコチョコとありましたね。かえってテンポが悪くなっちゃってるというか。
観ていると、なんとなく未公開な理由は分かるんですが、そこまでひどくつまらない作品というわけでもないので、軽い感じで楽しむには良いのではないでしょうか。特にかつてのラブコメの女王の座に必死でしがみつくかのようなメグのちょっと無理を感じしまうくらいの頑張りっぷりは必見です。
てか、メグの演じる役が、年甲斐もなくハイテンションに浮かれる母親なんですが、彼女の演じているキャラクターそのものは20年前の彼女が演じれば普通に明るいヒロインとして何の違和感もなかっただろうものなのに、この映画では、それが笑いのネタとして使われているんですよね。これには外見的な変化以上に、ずっと哀愁を感じてしまいました。
そんでもってメグがFBI捜査官の母ということで、彼女ももうそんな歳!?とかなりビックリしてしまったんですが、この息子を演じているコリン・ハンクスは、名前から分かるように、トム・ハンクスの息子。メグ&トムといえば、3度共演しているちょっと前のラブコメ鉄板コンビ。トムの息子がメグの息子役を演じているので、実は年齢的な不自然さはそこまでないんですねぇ。てか、トムの息子の主演映画でその母をメグが演じているということに移りゆく時代の流れを感じてしまいます。90年代ももう過去かぁ。
細かいネタが面白いなぁと思っていたら、たいして面白くもないネタがしつこく繰り返されたり、メグ&バンデラスの共演が楽しめるかと思いきや、コリン・ハンクスがかなりメインで2人はそれを引き立てるための脇役に徹していたりで、色々ともどかしい映画なんですが、ラストのオチが割と面白いところに落ち着いてくれたので良しとしましょう。
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