« 映画「ヒストリーボーイズ」 | トップページ | 「回想のブライズヘッド」 イーヴリン・ウォー »

2009年3月11日 (水)

映画「幸せの1ページ」

幸せの1ページ [DVD]

Nim's island

アメリカ

2008

08年9月公開 

DVD劇賞

ジョディ・フォスター、実はかなり好きです。高校くらいの頃にはぞっこんでした。そんな彼女が出演するラブコメ風映画な宣伝を見て、これは是非観なくては!と思っていたものをようやく鑑賞。

主人公ニム(アビゲイル・ブレスリン)は南に太平洋の無人の火山島に海洋学者の父親ジャック(ジェラルド・バトラー)と2人で暮らしていた。ある日、海に調査に出かけたジャックは嵐に巻き込まれ遭難してしまう。

父が帰ってこず独り島に残されたニムは父親宛に送られてきたEメールのをチェックしていたところ、彼女が愛読している冒険小説シリーズ「アレックス・ローバー」の作者アレックスからのメールがきていることに気づき、彼女はアレックスに助けを求める。

作家のアレクサンドラ(ジョディ・フォスター)は「アレックス」という男性ペンネームで冒険小説を書く大人気作家。新作に火山を登場させようと考えていた彼女は雑誌の火山島の特集記事を見て、それを書いたジャックに火山についての質問メールを送信する。

ニムから助けを求められたアレクサンドラは彼女の元へ行こうと決意するのだが、そこには大きな障害が立ちはだかっていた。超潔癖症の彼女は外出恐怖症で、14週間も外出をしていないのだ・・・。

はてさて、アレクサンドラは無事、ニムのもとへたどり着けるのか。そして、ニムは父親のジャックと無事再会することができるのか。という物語。

とりあえず、この映画の広告宣伝に関与した皆さんは、この映画に謝るべきだと思います。本当に作品観たの!?

オープニングのクレジットからしてジョディ・フォスターは脇で主役はアビゲイル嬢じゃん!(公式サイトにはジョディ・フォスター主演の文字が・・・)

これ、絶好の夏休みファミリー・ムービーじゃん!

レンタルDVD店では「アドベンチャー」の棚にあったんですが、それもおかしいYO!なんで他のキッズムービーと同じ棚に置かないの!?

しかも大手映画サイトのあらすじ説明までもが、あたかも主人公はジョディ・フォスターのような書きっぷり。WHY?

と、思わず騒ぎたくなるくらいに、宣伝されてた内容と本編とギャップがありました。そして、キッズムービーとしての完成度はとても高いように思うだけに、この宣伝の失敗(?)は非常にもったいないと思います。

荒唐無稽な展開も多いんですけど、この映画は設定こそ現代ですが、立派なファンタジーなんだと思うので、そういう展開も結構楽しんで観ちゃいました。

嵐やら火山やらのハラハラドキドキの大冒険あり、侵入者撃退の有名お留守番映画的な要素あり、家族の絆あり、愉快な動物たちありのお子様ランチ的な盛り込み具合は正直、ちょっとはお腹いっぱいにはなりましたが、こういう作品って年に1本あるかどうかだと思うので、子供の頃に観られる人は幸せだろうなぁなんて思います。

冷静になって見てみると、限りなくツッコミどころの多い作品ではありますが、ファンタジーってことで、そこは目をつぶって無理矢理納得しちゃうほうが、作品を楽しめるんじゃないかなと思います。

物語で面白かったのは、一見するとまるで違う生活をおくっているように思われるアレクサンドラとニムの2人を「閉ざされた環境にいる孤独な女性」というところで非常に上手くリンクさせたところ。アレクサンドラも自分の家の中では割と派手に活動的でしたし(PCの画面見ながら踊ってるとことか結構ツボ)。

ところで、製作者の言葉に「ジョディ・フォスターとコメディが結びつくわけがないと思った」とあるんですが、この人は「マーヴェリック」を観ていないんですかねぇ。実は「マーヴェリック」は大好きな1本で、高校の頃に好きな女優はジョディ・フォスターと答えていたのもこの映画を観たのがきっかけだったりします。

 

 

 

|

« 映画「ヒストリーボーイズ」 | トップページ | 「回想のブライズヘッド」 イーヴリン・ウォー »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

またお邪魔しました。

これは何しろ、Gerry出演ですから、
製作段階からファミリー向きと知っていたために、
逆に、邦題やポスター、その他諸々の扱いに、ずっと疑念を持って公開を待っていた作品でした。

うまうまとミスリードされて来てしまったことが明らかな、
中高年夫妻で結構埋まったシネコンのハコで、
わたしが申し訳ない気持ちになってました。

こういう捩曲げで、がっかりしたであろう多くの観客と、
本来はターゲットでありながら、吹き替え版もなく無視された子供たちが気の毒です。

最近、このテの宣伝が多いですけど、
これが1番悪質でしたね。
映画自体は、そうとわかって観れば悪くないだけに、
とても残念でした。

投稿: 悠雅 | 2009年3月14日 (土) 14時35分

>悠雅さん

こちらにもコメントいただきまして
どうもありがとうございます。

ジョディ・フォスターは好きなんですが、
そこまでの情熱があるわけではなかったので、
下調べもままならず、
まんまと騙されてました・・・。
でも、予告を見た段階でちょっと違和感はあったんですよねぇ。

上映時のプロモーションのみならず、
DVD化されてからも、
子供向け作品というのが前面に出されてないのは
本当にもったいないなぁと思います。

そもそもジョディ・フォスターを前面に出すよりも、
「リトル・ミス・サンシャイン」は国内でもそこそこに
ヒットしたのだから、
アビゲイル嬢で売っても何の問題もなかったと
思うんですけどねぇ。

海外版は違うのに、日本のものだけ
ポスターやジャケットも全部
ジョディ・フォスターが中央なのはやっぱり謎です。

投稿: ANDRE | 2009年3月15日 (日) 01時00分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「幸せの1ページ」:

» 幸せの1ページ [悠雅的生活]
ニムの島へようこそ♪ [続きを読む]

受信: 2009年3月17日 (火) 16時54分

» 幸せの王国 [Akira's VOICE]
「ザ・フォール/落下の王国」 「幸せの1ページ」  [続きを読む]

受信: 2009年3月25日 (水) 14時53分

« 映画「ヒストリーボーイズ」 | トップページ | 「回想のブライズヘッド」 イーヴリン・ウォー »