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2009年4月14日 (火)

映画「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」

 Charlie Bartlett

charlie bartlett

アメリカ

2008

09年4月公開 

劇場鑑賞

なんとなく面白そうだなぁと思っていた作品ですが、このタイトルはちょっと・・・な気が。

主人公チャーリー・バートレットは大豪邸に母と2人で暮らす超セレブ高校生。彼は行く先々で様々な問題行動を起こし、私立高校を転校して回っていたのだが、ついに地元の公立高校に通うことになってしまう。

はじめは周囲から浮いた存在だったチャーリーだったが、自宅まで往診にくるホームドクターの精神科医に処方された薬が副作用でハイになれることを知り、その薬を学内で転売し、一儲けしようと企てるようになる。やがて、チャーリーは男子トイレをオフィスとして、個室の中で友人たちの悩みを聞き、その悩みをあたかも自分の悩みのようにホームドクターに話し、薬を手にいれることで、それを転売し、やがて学内の人気者となっていく。

同じころ、学校では校長(ロバート・ダウニーJr)が、風紀の乱れを取り締まるため学生用ラウンジに監視カメラを設置し、学生たちはこれに大反発。チャーリーが転校して以降、学内の様子がますます乱れていくのを危惧する校長は・・・。という物語。

どういう方向に転ぶのかが全然読めなくて、なかなかひねりのきいた面白い青春映画でした。上映館数が非常に少ない上にこの邦題なのが本当に悔やまれます。これだと、良く分からないお色気系青春コメディみたいな感じがしますが、かなり繊細な物語でした。

問題児というチャーリー少年が、不良学生というわけでもないし、セレブ少年だからと言って、どこかのホテル王の孫娘のように派手に遊びまわるわけでもなく、頭脳派な問題行動を起こすというのがなかなか面白かったですね。

ピアノでジャズを陽気に弾き語り、頭脳明晰なチャーリー、無理をしなくても、彼の良さを理解できる仲間達はすぐにでも集りそうなものですが、孤独な少年が、人気者になりたいという一心で、危うい方向に向かう姿は見ていてちょっと気の毒でしたね。しかし、実行しているときの彼はとても生き生きしているんですが・・・。

ストーリー的に物足りなかったのは、人気者になる為の手段として、危うい手段をとることしか知らなかったチャーリーに、真の友情の存在を気づかせてあげるようなエピソードを盛り込んで欲しかったかなぁと思います。チャーリーが周りに影響を与える印象の方が強くなってしまって、彼自身の成長が描かれはしているんだけど、「家族」がメインになってしまって、曲がったやり方ではない「ゼロからの友達のつくり方」もちゃんと身につけさせてあげてほしかったかなぁ。

あと、学生達がみんなで集会して、自分達の権利を主張するくだり、学生が立ち上がったことと、チャーリーの転校は実はそこまで結びついてないようにも感じられて、そのあたりのからませ方がやや強引だったかなぁと・・・。

一方で、ちょっと面白かったのは、敵役風に登場する校長先生が、割としっかりと描かれていること。ま、ロバート・ダウニー・Jrなので、このくらいの見せ場はなければという感じもしますが。大人びた子供であるチャーリーに対し、アルコール&ラジコンボートに逃げる子供な大人として登場するキャラクターで、2人の駆け引きはなかなか見ごたえがありました。

最後にどうしても突っ込みたいんですが、

「男子トイレ相談室」って、チケット買うときに微妙に恥ずかしいんですが。しかも、映画館の人々も「チャーリー・バートレット」としか呼んでいなかったんですが・・・。あと、この邦題だと、チャーリー・バートレットっていう名前の人気俳優がいて、彼が主演のB級映画みたいな印象を与えますよねぇ(自分もそうだと思ってた)。

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コメント

こんにちは。
地味なプロモーションでしたが、こういう作品は好きですね。東京で2館しか上映がないのが本当に残念です。
ロバート・ダウニーJr.はしっかりとキャラを作っていて、普通の役なのにすごく存在感を感じました。

投稿: rose_chocolat | 2009年4月14日 (火) 07時44分

>rose-chocolatさん

コメントどうもありがとうございます!

ロバート・ダウニーJrは存在感がありましたね~。
若い俳優さんが目立つ中で、
画面をピシッと引き締めてくれたと思います。

全国的に見ても上映館がかなり少ないみたいで
とてももったいないですよね。
そういう自分、実は千葉の映画館での鑑賞でした。

投稿: ANDRE | 2009年4月16日 (木) 01時31分

こんばんは^^初めまして♪
大好きなロバートのことが書いてあって嬉しくて
コメントさせて頂きました。ロバート目当てで観に行った
映画ですが、こんなにロバートのシーンが多いとは
見せ場が多いとは思わず嬉しい誤算でした(*^o^*)

邦題、なんかダサイですよねσ(^◇^;)自分はチケット買う時に
チャーリーバレットとだけ言いました(笑)
それにしても、上映館が全国で3館って少なすぎですよね(T.T)

投稿: ひろちゃん | 2009年4月17日 (金) 01時51分

>ひろちゃんさん

今週は風邪でダウンしてしまったため、
レスが大変遅くなってしまい
申し訳ありませんでした。

コメントいただきまして
どうもありがとうございます。
普段はもっと早くレスしてますので、
これに懲りずにまたお邪魔して下さい。

自分は見るまで彼が出演すること知らなかったのですが、
ロバート・ダウニーJrは抜群の存在感で映画を
引き締めてましたね~。

この邦題、長い上に微妙ですよねぇ。
チケット買うとき、「チャーリー・バートレット」とだけ
言ったら、聞き返されてしまったので
(恥ずかしそうに言ったのが原因かと思うのですが)、
フルでタイトル名を言うことになってしまいました・・・

投稿: ANDRE | 2009年4月24日 (金) 23時30分

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