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2009年4月10日 (金)

映画「ベッドタイム・ストーリー」

Bedtime Stories (Junior Novelization) 
<画像は洋書ノベライズより>

bed time stories

アメリカ

2008

09年3月公開 

字幕版劇場劇賞

感想が4つほど貯まっていて大混乱中なのですが、マイペースに更新させていただきます(試写会で観た作品が間違いなく今年1位の内容だったので、早くその感想を書きたいのですが、ぐっと我慢)。

さてさて、ディズニー大好きな自分としては、「魔法にかけられて」の完成度の高さもあり、とても楽しみにしていた作品。絶対に字幕版で観たかったので、数少ない上映劇場を探して観てきました。新宿ピカデリーさん、もうちょっと大きなスクリーンで観たかったです・・・。

家族で経営していたホテルが大手ホテルチェーンに買収されてから数十年、買収の際、「やがては息子を支配人に」という口約束があったのを信じながら、主人公スキーター(アダム・サンドラー)は、オーナーの娘バイオレットに憧れながら、自分の生まれ育った場所に建てられたホテルで設備係をしていた。

あるとき、シングルマザーの姉がしばらく家をあけることになり、スキーターはその間2人の子供達を預かることになる。しつけの厳しい母に育てられた子供達を相手にお調子者のスキーターは手を焼くが、眠る前に子供達にスキーター自身をモデルにした物語を即興で創作して聞かせたところ大喜び。

ところが、その翌日、物語で語ったできごとが次々と現実に起こってしまう。このことに気づいたスキーターは自分に都合の良い物語を作って聞かせて自らの夢を実現させようと企むのだが・・・。

子供達が語った物語が現実世界で実現するということで、もっと「ジュンマンジ」や「ザスーラ」みたいな映画なのかと思っていたんですが、実現の仕方はあくまでリアルな世界で起こりうる範囲内だったので、その点ちょっと予想と違いましたね。

で、全体的な感想としては、かなり物足りなかったです。この設定、絶対もっと面白く作れよー、と思ってしまいました。これは決して、ディズニー製作で健全なコメディだったから物足りなかったわけではなくて、全体的に物足りない作品だったんですよねぇ。

ただ、CGだったのは目だけというのが信じられないハムスター君は可愛かったです☆彼の存在自体は完全に「空気」でしたが・・・。

これさ、子供がもっと破天荒な物語を次々に語っていって、その子供達の語りと、現実世界で主人公が被る被害をテンポ良く被せていくような場面があればもっと盛り上がったと思うんですよね。

結局、騎士モノ、西部劇、ローマモノ、宇宙モノと、欧米の子供達が喜びそうな題材をモチーフにした物語の映像を楽しむという感じになってしまって、肝心の「物語が現実になる」という部分に関しては、ガムが降ってくるシーンくらいしか面白みがなかったように思います。

以下ちょっとネタバレなので反転。

ラストの展開も、一瞬だけ物語映像が挿入されたりしちゃって、それによって何を言いたいのかとかがちょっとぼやけてしまったように思うんですよね。自分で現実を切り開くんだったら、もっと潔く展開して欲しかったです。

そして、決して自分で問題を解決したのではなく、「物語で語ったことが実現した」という設定ではないにしてはあまりにも都合の良すぎる他力本願で全てが解決ってのは・・・。

色々と不満を書いてますが、ディズニー好きとしては、ここでも、最近のディズニーが、「魔法」よりも、「夢は自分の力で実現させるもの」を重視する方向にシフトしていってるのが如実に感じられる内容で、そういう意味では興味深かったです。

あと、最大の不満。ディズニーが「ミュージカル」を「ダサイもの」代表みたいな感じでネタに使っちゃいけないでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!微妙に完成度の高い場面だったのに、もったいない。

ネタバレ終わり

キャストは、体をはった笑いも見せてくれるアダム・サンドラーは下ネタも封印して健全に笑わせてくれるのですが、他も、ガイ・ピアースやコートニー・コックス(フレンズ!)、最近よく目にするケリー・ラッセルにリチャード・グリフィスと、脇役陣もなかなかの好演だったと思います。

そうそう、ホテル王の娘というどう見てもあの方がモデルとしか思えないキャラ、もうちょっと皮肉ってくれても面白かったかなぁと思います。

ところで、何故カタカナタイトルになった途端に複数形が抜けちゃうんですかねぇ。

* * *

参考過去レビュー

映画「魔法にかけられて」

うーん、結局、「魔法にかけられて」のほうが比べ物にならないくらい面白かったですねぇ。そうそう、「飛び出す絵本」演出はこちらでも使われてましたよね・・・。

 

映画「50回目のファーストキス」

アダム・サンドラー作品ではこれが一番好き!

 

映画「ウエイトレス おいしい人生のつくりかた」

本作のヒロインだったケリー・ラッセル主演作品。彼女は「奇跡のシンフォニー」のほうが良かったかなぁ。

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コメント

自分は「ヘアスプレー」の監督とアダム・サンドラーだからということで、観ました。
まあディズニー作品ということであまり期待しても思いましたが、なかなか楽しかったです。
お姉さんも頑張ってほしかったですね。

投稿: クマノス | 2009年4月13日 (月) 11時55分

>クマノスさん

コメントどうもありがとうございます!

監督がヘアスプレーと同じだというのは
鑑賞後に知りました。
ちょっとだけのミュージカルシーンが良かったのも納得です。

お姉さん、確かに活躍がなかったですね。
父親とからめて話が進むかと思いきや、
完全な肩透かしでした・・・。

投稿: ANDRE | 2009年4月16日 (木) 01時29分

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