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2009年5月23日 (土)

映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

マイ・ブルーベリー・ナイツ スペシャル・エディション [DVD]

my bluebery nights

フランス・香港

2007

2008年3月公開

DVD鑑賞

以前からちょっと気になっていた1本。

エリザベス(ノラ・ジョーンズ)は恋人にふられ、NYの彼の家の近くのカフェへと向かい、エリザベスはオーナーのジェレミー(ジュード・ロウ)に彼の部屋の鍵を預け、彼が店に来たときに渡して欲しいと頼む。

その後、失恋のショックの中、彼女は毎晩カフェに通うようになったが、あるとき、一人旅へ出ることを決意し、見知らぬ街でウェイトレスなどをしながら、様々の人々で出会うのだが・・・。

撮影がちょっと凝っていて、物陰からのぞくような感じのアングルで撮られているシーンが多いのですが、これ、あまり多用されるとちょっと疲れますね・・・。

あと、色の使い方が綺麗で、赤、青、緑、黄(オレンジ)なんかがとても印象的に画面を彩っていましたね。

そんなわけで、映像がとても印象に残る作品だったので、見始めたときに、もしやこのまま2人が夜のカフェで語らうのを美しく撮影するだけの映画なのでは?と危惧したのですが、意外と、ストーリーのほうもロードムービー的展開になり、魅力的な人々が豪華キャストで登場してくれたので割と面白く観ることができました。

そんなわけで、結構面白かったのですが、なんだかんだで、上記DVDパッケージにもあるキスシーンを描きたいだけの映画のような気がしないもでないです。彼女が旅で出会う人々は確かに魅力的なんですが、やたらと「死」を描くことと、主人公の成長がそこまで関連していないような気も。ま、雰囲気と映像が良いので、その辺りでごまかされちゃったというか。その辺りがウォン・カーウァイの腕の見せ所だったと言うか。

(ちなみにカーウァイ作品は「恋する惑星」と「ブエノスサイレス」を見ているのですが、どちらもいまいち記憶に残ってなかったり・・・。まぁ、見たのはどちらも10年以上前だし。)

ナタリー・ポートマンはちょっと前にDVDで見た「宮廷画家ゴヤは見た」の役とはこれまた全然違ったタイプの女性を演じていて、彼女の演技の抽斗の多さにまたまたビックリ。

あと、レイチェル・ワイズも美しくて良かったっす。

ノラ・ジョーンズは本業の歌のほうでは超有名で、かつてCD屋でバイトしていたときにも、非常によく売れていたのを覚えているので、女優業進出はちょっと心配だったのですが、意外と良い感じで頑張ってましたね~。しかしながら、上記2女優が脇役ながら、非常に上手かったので、やや引き立て役になってしまっていたような気もします。

ジュード・ロウは出演時間が少ないながらも美味しいところはしっかりと持って行きましたね。彼女が来るのを嬉しそうにする感じとかが地味に上手くて、見ていて微笑ましかったです。

ところでジェレミーのケーキがっつき具合はかなり衝撃的でしたよ・・・。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

わたしはこれで初めてウォン・カーウァイ作品を観たんですけど、
写り込みの映像と色彩に、実は途中から飽きてしまいました。
でも、豪華で綺麗な人たちを贅沢に使った作品で、
筋書きよりも、俳優たちのビジュアルを楽しんでいた気もします。

最近、今更何をというタイミングでトニー・レオンにハマってしまったので、
結果、カーウァイ作品を何本か観たんですけど、
これが、案外『恋する惑星』に似た雰囲気だなぁ、と感じました。
彼がこっち向いてるのに、すぐに飛び込んで行けなくて遠回りして、
帰ってきたら、やっぱり彼がそこで待っていて・・・って。
これから先もぼちぼちと、カーウァイ作品を観ることになると思います。

投稿: 悠雅 | 2009年5月23日 (土) 16時35分

>悠雅さん

コメントありがとうございます。

この映画は映像や雰囲気は良かったんですが、
筋書きのほうは物足りなかったですね・・・。

そういえば、
『ブエノスサイレス』も『恋する惑星』も
トニー・レオン×ウォン・カーウァイですね。
『恋する惑星』はなんとなく面白かったのは
覚えているんですが、観たのが10年以上前で
かなり記憶があやふやです。
自分もアジア映画はそれほど観ていないので、
面白い作品を探してみようかなとも思うのですが、
なかなか手が出せずにいます。
大ヒットの『レッドクリフ』も
東洋の歴史モノがどうも苦手で普通にスルーという・・・。

投稿: ANDRE | 2009年5月24日 (日) 00時40分

>上記DVDパッケージにもあるキスシーンを描きたいだけの映画のような気がしないもでないです。

私もこれ、凄く思いました。
ウォン・カーウァイの「恋する惑星」は、やたらポップな画像の切れ端と、あの明るいテーマソングしか覚えていません。
そしてこの映画も、私にとっては、このキスシーンの画像しか残らないだろうな、と。

投稿: zooey | 2009年5月24日 (日) 20時35分

>zooeyさん

TB/コメントどうもありがとうございます!

同じご意見の方がいらっしゃって嬉しいです。
なんか全体に雰囲気ばかりが先行してしまって
なんだかモヤモヤとした気分にさせられる作品でしたね。

キスシーンはとても良かったんですが。

投稿: ANDRE | 2009年5月24日 (日) 23時57分

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300日、5000マイル離れて。あなたに辿り着くまでのわたしの遠回り。 [続きを読む]

受信: 2009年5月23日 (土) 16時23分

» 甘く優しい「マイ・ブルーベリー・ナイツ」 [Zooey's Diary]
ウォン・カーウァイ監督の「恋する惑星」(1994年)はあまりにも有名ですが 私はあの軽快な歌、フェイ・ウォンの『夢中人』(クランベリーズ『ドリームス』のカバー曲)と、断片的なシーンしか覚えていないのです。やたら場面がくるくる変わり、全体にポップでお洒落なイメージの作品でした。 95年の「花様年華」は、妙にもったいぶって官能的なイメージ。 これも、断片的なシーンしか覚えていない。 自分にとって印象的な映画は、しつこく覚えている私なのに… つまり、この監督の作品というのは、私にとってはあくまで映... [続きを読む]

受信: 2009年5月24日 (日) 20時45分

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