映画「モンテーニュ通りのカフェ」
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fauteuils d'orchestre フランス 2006 2008年4月公開 DVD鑑賞 |
巴里を舞台にした人間ドラマということで、気になっていた1本。
舞台はパリ8区にあるモンテーニュ通り。
主人公は祖母と暮らしていた田舎から出てきてモンテーニュ通りにあるカフェで働くことになったジェシカ。カフェの近くのシャンゼリゼ劇場では、ピアノのコンサート、演劇の公演、オークションの3つが開催されることになり、関係者達はその準備にいそしんでいた。
ピアニストのジャンは世界的に活躍する一流の腕を持ちながら、自分が本当に演奏したい音楽に疑問を感じていた。
TVのメロドロマに主演し国民的な人気を博す女優のカトリーヌは、二流のTVドラマではなく、もっとちゃんとした舞台で活躍したいと悩む。
一代で財を築いたジャックは、自らの身辺整理をはじめ、それまでに収集してきた美術品をオークションに出そうとしていた。そこに、父のことを快く思っていないジャックの息子のフレデリックが現れる。
劇場に集う人々を見守り続けてきた管理人のクローディは退職の日を目前に控えていた。
様々な思いが交錯する中、それぞれの人生の本番が始まろうとする・・・という物語。
実在するカフェと劇場を舞台に、ほのぼのと温かい人情ドラマが繰り広げられる作品で、この手のジャンルはフランス映画は上手いよなぁというのを改めて感じさせてくれる1本でした。
ただ、この邦題はもっとカフェメインの話な感じがしてしまうんですが、カフェに集う人々の話ではあるものの、主人公が実際にカフェで働いている場面は実はそれほど長くないっていう・・・。
登場人物が多いのですが、どのキャラクターも生き生きとしていて、非常に味わい深い演技でしかっかりと見せてくれるんですが、主人公を演じたセシル・ドゥ・フランスの笑顔が本当に太陽のようで、作品全体をぱーっと照らしてくれていたのがとても嬉しかったです。
主人公の人々との関わり方が、やたらと何事もにも首を突っ込むおせっかいなキャラという感じではなく、彼女がそこにいる安心感から皆がついつい心を開いてしまうという感じだったのも良かったですね~。
登場人物たちに共通してるのは、他人から見れば羨ましがられるような境遇にあるのに、自分の立ち位置にどこか不安を感じ、次のステップに踏み出したい葛藤を抱えているという点。
最後の最後までこのテーマが何度もフーガのように繰り返される中、一人、劇場での仕事を勇退するクローディの姿がとても眩しく映っていました。彼らが皆、彼女のように満足のいく人生を送れると良いですね~。
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