映画「正しい恋愛小説の作り方」
toi et moi フランス 2005 日本未公開 DVD鑑賞 |
なんとなくな感じでフレンチづいてる今日この頃。今回は日本未公開のフレンチなラブコメです。
雑誌に恋愛小説を書いている姉のアリアヌ(ジュリー・ドパルデュー)とオーケストラでチェロ奏者をしている妹のレナ(マリオン・コティヤール)の姉妹。2人とも恋人がいるのだが、結婚願望の強いアリアヌとは裏腹に彼女の恋人はいつも仕事優先、一方のレナも教師をしている恋人とはどうもしっくりときていない。
そんな2人だったが、アリアヌの暮らすマンションの補修作業をしているスペイン人や、レナのオケにソリストとしてやってくるヴァイオリニストが現れ、アリアヌは身の回りの人々を題材に小説を書いていくのだが。果たして2人は、恋愛小説のような幸せを手に入れることができるのだろうか・・・という物語。
なんだかフレンチな恋愛価値観って、ときどき戸惑いますよね。どこか上手くいってないとはいえ、婚約者がいるのに、普通に恋人作っちゃうのは流石です。
全体につまらなくはないんだけど、ものすごく面白いわけでもない、といった感じの作品ですね。
劇中に姉の書く小説が頻繁に出てくるのですが、それが色鮮やかな静止画を使った映像で、どちらかというとドンヨリとした場面の多い本編と対照的で面白いには面白いんですが、この小説の登場する意義自体がやや薄めな印象で、ちょっと冗長に感じてしまいました。
ラスト、思いがけず2年後に話が飛ぶんですが、ハリウッド的ではない、なんとも渋い展開を見せて、その辺りはなかなか面白かったと思います。
マリオン・コティヤールのオスカー受賞を受けてのリリースだと思いますが、ま、そこまで頑張って過去の作品を発掘してリリースするほどの作品かと問われるとちょっと微妙かなぁ。
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