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2009年9月 4日 (金)

検索ワード「読書感想文」に思う。

シリーズ 夏の終わりに ①

突如始まったシリーズ記事。

単に夏のまとめを書こうと思ったら1つ1つの内容が長くなってしまっただけなんだけど。

さて、このようなブログをしていると夏になるたびに「読書感想文」という検索ワードが非常に増加します。ちょっとやそっとではない数なのですが、具体的な作品名とあわせて検索している人もかなりいらっしゃる様子。

どうやら今年は重松清が大人気みたいです。

確かに短編で読みやすいし、扱ってるテーマとかも書きやすそうなので納得。

自分が子供の頃には、ネットなんていう便利なものは存在していなかったので、読書感想文の参考にするために、他人の書いた感想を読むなんて行為はほとんど有り得なかったので、時代が変わったなぁと思います。

しかし、感想文というのは自分が読んで思ったことを素直に書けば良いわけで(国語のできる子は先生受けする書き方なんかを心得てたりもしますが)、すぐに他人の感想を読めるというのは、そういう意味では良くない点も多いなぁと思ったり。

ネットで誰かの感想を読んだりすると、意外と自分の感想がそれに引っ張られたりもしますよね。自分の感覚として特に他の感想を読まずに書いたレビューと、いくつか拝見して書くレビューとでは、前者の方が素直に書けていて面白い内容になっている気がします。

後、自分が感じたことがネットで他の感想を見てみると、かなりマイノリティの意見だと分かることも多いですが、そのようなときに、特に子供なんかは、自分の読み方が間違っていたと感じてしまい、多数派の意見が正解みたいに思ってしまって、最初の感想を封印してしまうなんてこともあるんじゃないかと思うのです。

まぁ、ネットで簡単に感想を検索して、コピペできてしまうような時代なだけに、やたらとこういう検索ワードが多いと、コピーだけはしちゃダメだからね~と、思う今日この頃。

今さら感想文を書く人もいないだろうけど、せっかく検索されている様子なので。なんとなく学校の感想文って、自分の個人的な体験と作品とを結びつけて書いたようなものが高く評価されていたような印象がありますよ。

 

そういえば、うちの高校は読書感想文の宿題がなかったんですが(そもそも夏休みの宿題が皆無だった)、高校でも一般的にはあるところのほうが多いのでしょうか?

中学の3年間で感想文を書いた作品はよく覚えていて、

中1「トロッコ」 

中2「あのころはフリードリヒがいた」

中3「風の又三郎」

と、小学生の定番かよ!と突っ込まれそうなラインナップ。
でも結構楽しんで書いた気がします。

ちなみに「トロッコ」は今でもマイベスト芥川です。

大学の授業で、文章の書き方みたいな一般教養をとったのですが、その授業で、読書感想文の宿題が出たことがあって、そのときには、漱石の「文鳥」という渋いセレクションでした。

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コメント

そうなんですよ、私のブログも夏休み後半から『読書感想文 ○○』みたいな検索ワードでばんばん来ましたね。私のブログで多かったのは「朗読者」。やっぱり映画化された影響は大きかったか。

>ネットで誰かの感想を読んだりすると、意外と自分の感想がそれに引っ張られたり

私はあんまりそれはないです。ただ自分では気づかなかった角度からのアプローチとかあるとなんかこう、やられた~と思いますね。
ほんとに、子供達にはコピペだけはやめてほしいですね。人の感想文はあくまで参考、こういう見方もあるんだ、程度にして、
せっかく本を読んで思考する機会なのだから、しっかり思考してもらいたいものです。

ちなみに我が家の中3の娘の今年の読書感想文はチュツオーラの「やし酒のみ」で書きました。
先生この本知ってるかなあ。

投稿: piaa | 2009年9月 5日 (土) 01時40分

> piaaさん

やはりこの時期は増えますよね。
うちは『朗読者』ではあまりこなかったですが、
連日重松清関連ですごい賑わいを見せていました。

今の時代、こういう宿題は簡単にコピペできてしまうので、
学校側でも昔はなかったような指導が必要なんでしょうね。

自分は色々なアプローチの意見があるのを先に見てしまうと、
オリジナルの感想が変わるわけではないんですが、
無駄に意識してしまうことがあるんですよね。
特に、自分の意見とは180度反対モノが大多数だったりすると、
ちょっと不安になってしまって、
過激な表現を避けて、恐る恐る感想を書いたり。
ほとんど「自分=つまらない、一般=大絶賛」の時ですが。
「自分=好き、一般=酷評」のときは
気にせずどれだけ好きかを並び立てる傾向が強いです。

「やし酒のみ」、
ものすごく読みたいんですよねぇ。
文庫派で読書を続けてると、
こういう作品が文庫化しにくいこともあって、
(さらに、図書館よりも買って読みたい派という
 困った性格がついてくることもあり)
この手のジレンマが多すぎて困ります。

投稿: ANDRE | 2009年9月 6日 (日) 02時17分

こんばんは。
そうなんですね・・・今はまずは検索なんですね。
考えたら当たり前なのかもしれないけど、思えば凄い時代ですよね。

わたしが子供の頃は、
誰かの苦労話を読み、自分の生活や性格を一旦反省したうえで、
見習って改めていこう、という決意表明文が最大にウケたと思います。
同級生のそんな作文を見聞きし「心にもないくせに」と思いながら
絶対、学校ウケのいい本を選ばず、喜ばれる作文を書かなかったわたし、
その頃から天邪鬼でした(笑)

息子が中学時代、宿題の感想文用に何か本貸して、と言うので、
普通なら母は貸さないであろう浅田次郎を貸し、息子は息子で、
国語教師から「これは感想ではなく、書評だ」と苦笑されたとか。
浅田作品未読の教師は、とてもその本に興味を持ったらしいけれど。
感想文というと、そんなことを思い出します。

投稿: 悠雅 | 2009年9月 6日 (日) 20時19分

>悠雅さん

コメントありがとうございます。

例年8月になるとこの検索ワードが増えるのが、
微笑ましくもあり、心配でもあります。
時代は変わりましたねぇ。

「読書感想文」なんて単語は自分の記事にはないのですが、恐らく「読書」、「感想」、「文」がそれぞれ個別に認識されて流れ着くみたいです。

読書感想文は、結構宿題の中でもメインイベントということもあって(?)、色々な思い出がありますよね。

自分の記憶だと、
作品の感想に自分の家族のエピソードや、
友人とのエピソードなどを盛り込んで、
作品のテーマを身近なところに置き換えて消化したような
感想が受けていたような印象が強いですね。
ドラマチックなエピソードがある人は
書きやすくて良いだろうなぁとか思ってた記憶があります。

自分は中学の頃なんかどっぷりとスティーブン・キングに
はまっていたんですが、どうみても学校の宿題向けではないので、
結局、無難なところに落ち着いてました。

息子さんのエピソードも面白いですね。
「感想文ではなく、書評だ」というのは
むしろ書評を書くほう難しいと思いますし、
先生に興味を抱かせたのであれば、
かなり良い内容だったのではないでしょうか。

投稿: ANDRE | 2009年9月 7日 (月) 01時44分

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