「サンネンイチゴ」 笹生陽子
サンネンイチゴ 笹生陽子 角川文庫 2009.6. |
割といつも面白いYAを書く作家さんなので、文庫化するとついつい読んでしまう笹生陽子作品。
主人公のナオミは文芸部に所属する割と地味目な中学2年生。あるとき、古本屋に立ち寄ったナオミはそこで、何者かにバッグを盗まれてしまう。そんな彼女を助けたのは、同じクラスで、学年の中でも一匹狼的存在でトラブルメーカーとして知られる柴崎アサミと、彼女の彼氏と噂されるヅカちんの2人。やがてナオミは2人の仲間達と出会い、町内で起こっているある事件の存在を知り、一緒にその調査を行うことになるのだが・・・。
うーん、今回はちょっと微妙だったかなぁ。笹生作品は男子が主人公のときの方がキャラクターが生き生きとしていて、面白い気がします。
あと、物語の核となる事件がなんだか地味な印象で、あまりハマれるようなものではなかったというのもちょっとマイナス点。中学生くらいが読むのであれば、ちょっとドキドキ感もあったのかもしれないけれど、もうちょっと深刻な(現実的な?)事件のほうが作品が深まった気がします。
ヅカちんがイチゴを育ててるとか、そういう細かいエピソードは結構好きだったんですけどね。
と、まぁ、特にこれといった感想もなく、という感じだったので短めにまとめてみました。
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コメント
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
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お気軽にどうぞ。
投稿: 藍色 | 2010年8月31日 (火) 12時58分
>藍色さん
コメントありがとうございます。
大変申し訳ないのですが、
TBがうまく送信されていないようでしたので、
よろしければ、再度送信していただけますでしょうか。
お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いします。
投稿: ANDRE | 2010年9月 1日 (水) 23時16分