映画「ラースと、その彼女」
Lars and the real girl アメリカ 2007 2008年12月公開 DVD鑑賞 |
ちょっと前の話題作。劇場公開時から気になっていた1本です。
心優しく町の人々から愛されているラース青年は、人付き合いが苦手で、いつも一人で過ごしている。兄夫婦をはじめとして、町の人々が彼に素敵な恋人ができれば良いのにと思っていたある日、ラースはインターネットで知り合った女性を紹介したいと言って、兄夫婦の家を訪れる。しかし、彼が連れてきたのはビアンカという名前の一体の人形だった・・・。
なんかラースの人物設定が微妙に自分と被っているため、ちょいと居心地の悪い作品ではあったのですが(あ、別に人形に恋してるわけじゃありませんよ)、評判どおりになかなか面白かったです。
ただ、これは完全にファンタジーだよね・・・。それまでのラースがどんなに好青年で皆から愛されていても、ここまで皆が彼の妄想に付き合うってのは、ちょっと現実離れしてるような気が。あまりにも良い人ばかりすぎるというか。
自分はもうちょっとひねくれた人物が出てきて最後にラースが現実と向き合うような事件でも起こるのかと思っていたんですが、結局、周囲の人々の(特に義姉)の献身的なサポートの賜物とはいえ、ラースが自身で自己解決するような感じだったのはちょっと意外でした。
ビアンカによって、ラースが社交的になっていく下りはなかなか気持ちよくて、ボーリングに行く場面なんかはちょっと親心のような視線で見てしまって、ほっと一安心という感じでした。
ラース君、とても内向的でシャイな青年ですが、意外にも一人で部屋でネットやりまくって、超辛口ブログとか書いてたりしてね。(←割とありそうなことだと思いません?)
ラースを演じたライアン・ゴズリング、「16歳の合衆国」でも繊細な演技を見せてくれましたが、今回も非常に上手かったですね。「きみに読む物語」では全く違う演技をしていたので、今後の活躍が楽しみな俳優さんです。
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