映画「ジュリー&ジュリア」
Julie & Julia アメリカ 2009 2009年12月公開予定 国際線機内鑑賞 |
旅行ついでの国際線で観た映画第2弾。日本での公開がまだまだ先な作品が割とあったので、何を観ようか結構迷ってこれを選択。英語音声に中国語字幕だったので全てを完全に理解できてるとは言い難いですが、頑張って鑑賞しました。
2002年NY。電話係のジュリー(エイミー・アダムス)は、30歳を目前にし何か新しいことを始めようと、「The Julie/Julia Project」というブログを作り、料理研究家ジュリアのレシピ本に掲載されている524のレシピを1年間で制覇し、その様子を綴りはじめる。
1949年パリ。外交官の夫とともにパリで暮らし始めたジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)はとにかく食べることが大好きで、本格的なフランス料理を学ぼうと料理の専門学校へと通い始める。やがて、彼女は友人らとフランス料理のレシピ本の出版に向けて動き始める。
半世紀前のパリに過ごしたジュリアとのあいだに深い絆を感じながらブログを続けるうちに、ジュリーのブログは次第に評判となっていくのだが・・・。
2つの時代を交互に映しながら、2人の女性が夢を実現させていく姿を描いていく。
「恋人たちの予感」の脚本や、「めぐり逢えたら」、「ユー・ガット・メール」などの監督・脚本を務め、メグ・ライアンの黄金期を支えたノーラ・エフロンが監督・脚本というだけあって、作品全体の雰囲気にとても安心感があって、心地よく楽しめる作品でした。
でも、ちょいとストーリーにパンチが足りないかなぁ。
大女優の貫録たっぷりのメリルがとても楽しそうに演じているジュリアも良いし、若手の中では今後が楽しみなエイミーの演技もとても良い。
演出やキャスト陣の良さにストーリーがついていってないような印象が残りました。まぁ、ブログの映画化(しかも料理ブログ)だし、本人も生きてるから、仕方ないんだろうけど。むしろここまで仕上げたことを評価した方が良いのかも。
そう、この作品、実在するブログ(更新ストップしてますが、今でも普通に閲覧可能です。)を映画化したものなのですよ。ジュリーがブログを始めて、つけられたコメントに一喜一憂して、少しずつブログの世界にはまっていく様子はとてもリアルで、自分でもブログをやってる身としては、その点、非常に面白かったです。
あと、1年で500以上のレシピ作るって普通にハードだよね。1年間、同じ料理を2度作らないって感じになることを考えると、純粋にスゴイ。そんでもって新婚でラブラブとはいえ夫は普通に大変だったんだろうなぁと思う。2人の女性の物語だけど、2人の夫の物語としてもなかなか面白い。
ストーリーで割と物足りなかったのは実はメリル・ストリープが非常に好演しているジュリアのパート。ジュリーのパートの息つぎ的に挿入されるんですけど、そこまで魅力的な物語ではないんですよねぇ。
ただ、ジュリアとジュリーの人生が交差するラストの場面は非常に現実的で、明るくハッピーなサクセスストーリーに終わらせなかったところは、思わずうーんと唸ってしまいました。
う~ん、美味しい料理が食べたくなりますね☆
オマール海老、家で調理するの大変そうだけど、友だちとかワイワイしながら作ってみたらちょっと楽しそうかなとか思ってみたり。
ブログも、料理研究家も、グルメ映画であまり扱われてこなかった題材だと思うので、そういう意味では女優さんたちの熱演もあって、まさに1粒で2度美味しい作品だったと思います。
Bon Appetit♪
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