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2009年11月22日 (日)

映画「雲南の花嫁」

雲南の花嫁 [DVD]

花腰新娘

中国

2005

08年7月公開

DVD鑑賞

レンタル店にてなにやら明るいジャケットが目に飛び込んできて、見てみようかと思った1本。中国のラブコメとかほとんど見たことが無いのでとても新鮮でした。

舞台は中国の雲南省。少数民族であるイ族は、挙式をした夫婦が3年間離れて暮らした後に同居を始めるというしきたりがある。男勝りのお転婆娘フォンメイは幼馴染で気の弱いとアーロンと結婚をするが、結婚初日から酔った勢いでアーロンの家に忍び込んでしまう有様。

どうしてもアーロンの側にいたいと願うフォンメイは、アーロンが大会に向けて指導をしている村の娘龍舞隊に無理矢理参加してしまうのだが・・・

なんか、描かれる物語も、映画の作り方も全てが良くも悪くも素朴な作品でした。

決して都会的な生活をしているわけではない中国の少数民族であっても、人々の考え方がどんどん現代的になってきてるんだなぁ、というのが感じられる作品でした。まぁ、こういうお転婆娘は古今東西を問わずにしばしば物語の主役になっていますが。

田舎娘にしてはあまりにも都会的な美しさが感じられてしまうところにやや苦笑しつつ、フォンメイの溢れんばかりの愛がとても眩しくて、それに答えるようにアーロンが成長していく姿もすがすがしくて、ジャケットだけで借りてしまったものの、なかなかの拾いものでありました。

ただ、村長がフォンメイを参加させたり、アーロンの親が無理矢理フォンメイを同居させようとしたり、若い世代でなくても、「伝統を守る」ことよりも、自分の利益を守ることのほうが重んじられている様子で、後半は割りと伝統なんかどうでも良い感じの扱いになってしまっていたのにちょっとビックリ。こういうのって、村長とか、父親とかは何が何でも伝統を守ることを主張しそうなものなのにねぇ。

あと、こういう伝統の残る少数民族とかって女性の地位は決して高くないんだと思うんだけど、この映画に出てくる女性たちがみんなとても力強く生きている姿がとても印象的でした。

これは実際にイ族の龍舞隊が北京で行われた全国大会で優勝したというエピソードがベースになって作られた作品だということなんですが、アーロンが一人迫真の舞で漢を見せ付ける場面はあるものの、肝心の全国大会で優勝する舞が見られないのがちょい残念でした。

このイ族という民族、「歌」がかなり日常に根付いていて、愛の告白やら、歓びやらを歌で伝えるばかりか、喧嘩まで歌で行ってしまうところがとても興味深かったです。この点だけとれば、この民族になってみたい、とかちょっと思ってみたり。恐らく本当のイ族の方の歌声なのではと思われる力強い歌がしばしば挿入されて、聴き応えばっちりでした。

あとイ族は、特別なことがないようなときでも華やかな民族衣装に身を包んでるんですねぇ。農作業までしているのにはビックリ。

映画の中だけだったらとても可愛いフォンメイですが、現実に自分の近くにいたら多分かなり苦手なタイプなんだろうなぁと思います。アーロンとは相性が良いようで喜ばしい限りです。

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コメント

こんばんは。またお邪魔します。

わたしも偶然、TV放送で最近観たんですけど、
同じようなことを考えながら観てました。
別に、山間の村に美男美女がいてもいいんだけど、
垢抜けた感じはどうしても都会的なものを感じさせて、
そのあたりが違和感といえば違和感ではありましたが、
もう、あれこれ割り切って、青春物語を覗き見してた感じでした。

そうそう。晴れの日の衣装だけかと思ったら、
農作業にもあんな豪華絢爛な衣装だとは!
汚れたら洗濯大変やんか、乾き難そうやし、とまた主婦目線で
ひっそりツッコミ入れてしまいました(笑)

投稿: 悠雅 | 2009年11月23日 (月) 00時09分

>悠雅さん

コメントどうもありがとうございます!
お返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

役者さんたちが
やっぱりちょっと都会的でしたが、
素朴な物語が良かったですね。
こういうのこそ純愛だと思います。

民族衣装の見事さには驚きましたが、
洗濯までは考えが及びませんでした。
言われてみれば確かに、です。

投稿: ANDRE | 2009年11月26日 (木) 00時46分

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雲南省の少数民族、イ族の青年と娘の結婚を巡る独特な風習と 古いしきたりと相手への愛しい思いとの間でを揺れる男女の 心の機微を描いたラブストーリー。イ族の娘フォンメイは、幼馴染のアーロンと結婚する。しかし、 イ族には夫婦は結婚後3年間同居してはいけないという..... [続きを読む]

受信: 2009年11月25日 (水) 02時10分

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