映画「26世紀青年」
idiocracy アメリカ 2006 日本未公開 DVD鑑賞 |
未公開作品って結構隠れた名作が埋もれていたりするので、大ヒット作品に全く興味がなくて普通にスルーすることも多い者としては、気になる作品はとりあえずチェックしておきたいものです。
ちょっと前にDVDリリースされ、タイトルからして、あららこの邦題は・・・な残念な運命を背負ってしまっている1本ですが、はてさて・・・
2005年、軍に務める主人公ジョーは、他に家族がいなく、ごくごく平均的であるということから、人類冬眠の実験に参加させられ、娼婦のリタと共に1年間の予定で冷凍睡眠装置の中にいれられることになる。
ところが、その後、不祥事の発覚で責任者が逮捕、秘密裏に進められていたこの実験に関して知る者がいなくなってしまい、忘れ去られたまま500年が経過する。
26世紀。IQの低い人間は性欲が旺盛であり、若くして多くの子供を作ってしまうため、そのIQの高い人間よりも多くの子孫を残すことになり、その結果、人類の平均IQは著しく低下していた。そんな時代に目覚めたジョーは、遠い昔に作られたというタイムマシンを求めて街をさまようのだが・・・
これ、結構面白いです。ストーリーのないB級映画ってわけでもなくて、結構真面目なテーマに正面から向かいつつ、アホアホで仕方のないコメディに仕上げてます。
てか、タイトルもオリジナルは割と凝っていて、愚かであることを意味する「idiot」と統治社会を表す「~cracy」を合わせた造語で「馬鹿の世界」みたい意味ですよね。もうちょっと気の利いた邦題つけてあげて~。
この手の映画にしては扱ってる内容の割にも下ネタもそんなに過激ではなく(まぁ多々でてきますが)、風刺がピリリときいているな、という感じ。無駄に作りこまれている未来世界がまた良い。ちょっと安っぽいセットもこういう映画だと微笑ましくて良いよね。
ちょっと気になったのはストーリーをつなぐときに、ナレーションを使ったこと。しかもナレーション率がやや長め。もうちょい少なめにして、台詞なり、展開の中なりで自然に様々な背景を説明してくれたほうが見やすいなぁと。
一方、結構お気に入りだったのは、バカな未来人たちのヘラヘラした感じがやたらと上手いこと。みなさん無駄に自然すぎる熱演っぷり。
ゴミがたまってしまった世界&作物が育たない、怠惰な人類ってよく考えると、まんま「WALL-E」だよね。でも、作物の育たない原因がすごすぎるよ。しかも誰にも信じてもらえないって・・・。
ラスト、強引にお決まりのオチがついていたのも良かったです。
ま、おバカ映画にしては、なかなか楽しめる作品だったと思いますよ。未公開になったのは納得できちゃうけど・・・。
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