映画「1408号室」
1408 アメリカ 2007 2008年11月公開 DVD鑑賞 |
アメリカにてキング原作映画としては最大のヒットとなったということで話題になっていた1本。結構前に原作を読んでいたんですが、ホラー映画を見るのにはかなりの心の準備が必要でして、気になりつつも、鑑賞するのに今の今までかかってしまいました。
主人公マイク(ジョン・キューザック)は作家としてデビューしたものの、現在は心霊スポットを取材し、本にまとめる生活を送っていた。あるとき、一通のハガキからマイクはNYのドルフィンホテルに過去に宿泊した56名が全員死亡したという部屋があることを知る。支配人のオリン(サミュエル・L・ジャクソン)から忠告を受けるも、心霊現象の存在を信じないマイクは呪われた1408号室で一夜を過ごすのだが・・・
なんか、よくできてるし、つまらなくはないんだけど、そこまで怖くもなかったし、ものすごい面白いって感じでもなかったです。キング原作だったらもっと怖くて面白い作品は沢山あるよね。『ミザリー』とか。(中学くらいの頃キングにどっぷりとハマっていて、原作も映画も割と観てたりします。)
ただ、ほとんど一人芝居で、迫真の演技を見せてくれるジョン・キューザックはかなり良かったです。あと、別に彼でなくても良いのではという登場時間の短さにもかかわらず、ものすごい存在感で「何かあるのでは?」と感じさせるサミュエル・L・ジャクソンも渋くて怪しくて良い味出してました。
あと、あんまし血なまぐさい映像がなかったので、積極的にホラーを観ない自分にも観やすい作品でした。
この部屋での怪奇現象ってのが、宿泊者の心に潜む負の記憶を呼び覚ますといった類のことで、過去のトラウマが様々な形で目の前に現れるんですが、確かに、そんなことが起こったら、それは非常に怖いことなんだけど、主人公マイクのトラウマが次々と現れるのを目にしても、結局は他人ゴトなので、観ているこちら側としては、そこまでの恐怖感がなかったんですよね。
一番怖かったのは、大きな音で音楽がなるとこと、窓の外に出るとこ(単に自分が高いところが苦手だからなんだけど)だったし・・・。
主人公が早々に精神的にダウンしてしまうんですが、もうちょっと段階を追って追い込まれていってほしかったかなぁという気も。
自分には多くのキング原作作品と同様に、悪くは無いけど、ぱっとしない映画化作品の1つだったかなぁ。
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