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2009年12月24日 (木)

「フィッシュストーリー」 伊坂幸太郎

フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュストーリー

伊坂幸太郎

新潮文庫 2009.11.
(original 2007)

映画化したこともあって、文庫化が早かったですね~。この調子で『ゴールデンスランバー』も映画化にあわせて文庫になってくれませんかねぇ。

そんなわけで、すっかりファンな伊坂幸太郎作品です。読むまで長編もしくは連作短編かと思っていたんですが、珍しく独立した作品4本を収録した短編集でした。

どっかでつながるんじゃないかとかかなり期待しちゃったんですが、特にそういう仕掛けもなく・・・。ただ、他作品とのリンクがかなり多かったですね。特に『ラッシュライフ』。伊坂ファンとしてはリンクに気づくとついついニヤリとしてしまいます。

そんなわけで、以下4作品それぞれについて感想を。

・「動物園のエンジン」

動物園を舞台に、あれやらこれやら勝手に推理する話。

言いたい放題な感じの迷推理がなかなか面白かったです。でもって、まさかの語りのトリック。見事にやられちゃいました。あいかわらずこういう小技が上手いっすね~。

 

・「サクリファイス」

山奥の村での奇妙な風習に出会う黒澤。

黒澤主役キター!!

と、いきなり喜んでしまったんですが、4つの短編の中ではこれが一番のお気に入り。横溝的な閉鎖的な村の奇妙な風習という設定と伊坂ワールドが見事に溶け合ってとても面白かったです。

これが一番ミステリしてましたね。

 

・「フィッシュストーリー」

音楽が世界を救う話。映画化された表題作。

なんかちょっと物足りなかったです。ネタバラシのタイミングが自分の中でしっくこなかったというか。繋がり方も面白いんだけど、もうちょっと長編で壮大さを感じたかったかなぁ。良い話だとは思うんだけど・・・。まぁ、「ホラ話」だし、夢があって爽やかな作品だと思います。

 

・「ポテチ」

野球選手の家に空き巣に入った2人。

黒澤また登場!!!サービス精神旺盛な短編集です。

伊坂節全開な台詞回しが楽しい作品でした。今村の母が良い。

何も知らずに大発見をするところが『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』っぽくて好きでした。(なんかものすごいマニアックな感想だ・・・)

 

4つの中で映画化するんだかったら表題作よりもやっぱり『サクリファイス』が見たいですねぇ~。

と、言いつつ、読み終えてすぐに映画版『フィッシュストーリー』も観たので、次の記事は映画版の感想になる予定です。

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コメント

今読み返すと、あんまり気合の入ってない感想ですが、TB送りました。

おおお、流石!と思った『動物園のエンジン』、
こんなところへもお出ましになるのか@黒澤、な『サクリファイス』、
とっても面白く読んだのですけど、今にして思えば、

>何も知らずに大発見をするところが
>『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』っぽくて好きでした
同感です!伊坂さん、きっとあの映画、観てるな…と思います。

これが映画化されると聞いた時、是非観たいと思いつつ、
こちらでは公開がなかったので、DVDがレンタルになるのを待って観ました。
ANDREさんの映画の感想、楽しみです。

投稿: 悠雅 | 2009年12月25日 (金) 09時22分

>悠雅さん

コメントどうもありがとうございます。

1つ1つがちゃんと伊坂作品になっていて
(当たり前なんですが)、
それぞれに楽しめる短編集でしたね~。

『ローゼンクランツ~』、
台詞の掛け合いの面白さなんかも、
ちょっと伊坂作品に通じる気がします。

今から映画版の記事を書きますので、
また書き終えましたらお邪魔させていただきます。

投稿: ANDRE | 2009年12月25日 (金) 23時39分

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なぁ、この曲は ちゃんと誰かに届いてるのかよ?伊坂幸太郎 著  新潮社 [続きを読む]

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