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2010年1月31日 (日)

「八月の路上に捨てる」 伊藤たかみ

八月の路上に捨てる (文春文庫)

八月の路上に捨てる

伊藤たかみ

文春文庫 2009.8.
(original 2006)

芥川賞受賞の表題作を含む短編3本を収録。

特にインパクトの強い短編集というわけでもなく、つまらなくもないけれど、面白くも無かったという感じでした。

収録3作品に短めにコメントを。

「八月の路上に捨てる」

自動販売機の補充の仕事をしている主人公が、同僚と自らの離婚について話をしながら仕事を進める様子を描く。

なんか一番印象に残ったのが自動販売機の商品補充の裏側の面白さだったんですよねぇ。まぁ、結婚もしていない自分なので、離婚どうこうの話にそこまで深く共感することができないというのもあるんですが・・・。アラサーな自分ですが、この物語の主人公達のほうが人生ずっと先を行ってます。

主人公の青年の気持ちは分からなくもなくて、要は「子供だ」ということなんだろうけど、ラストの主人公の捨て台詞のような一言は、強がりのような感じではあるけれど、多分に本音なんだろうなと。

ただ、「八月の路上」に「捨て」たものは何だったのか、と考えるとどうも上手くつかめなかったんですよね。

 

「貝から見る風景」

作品としてはこれが一番好きだったかなぁ。

スーパーの投書の下りがとても面白かった。ただ、これも「八月~」の自販機補充と同じで、本編のストーリーのほうはちょっと物足りない。小さな貝の中にとじこもらなくても・・・と思ってしまったので。

 

 

「安定期つれづれ」

安定期の妊婦さんを描く話なのだけど、その父親の禁煙話を通して、というのがなかなか面白い。

これも、結婚してないし、煙草も吸わない自分にはちょっととっつきにくい話でした。

 

まぁ、でも、本当に面白い話は共感要素ゼロでものめりこんでしまうので、単にあまり好みと合わなかったということだろうなぁ。

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