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2010年2月20日 (土)

映画「ノウイング」

ノウイング プレミアム・エディション [DVD]

knowing

アメリカ

2009

09年7月公開

DVD鑑賞

この手の映画は鑑賞後に「なーんだ」と脱力して終わることが多いのですが、予告などを見ると、どのようなオチなのかが気になってしまうので、DVDにて鑑賞です。

1959年、マサチューセッツ州レキシントンの小学校で創立を記念してタイムカプセルを埋めることになる。生徒達は未来を想像して絵を描くように言われるが、女性とルシンダはとりつかれた様にして紙いっぱいに数字の羅列を書き、それをタイムカプセルに入れる。

50年後。創立50周年を祝し、掘り起こされたタイムカプセルからルシンダの書いた紙を手に入れたのは、MITで天体物理学を教えるジョン(ニコラス・ケイジ)の息子ケイレブであった。ジョンは息子が学校から持ち帰ってきた手紙に書かれた不可解な数字の羅列が、事故や自然災害などで多くの人命が失われた際の年月日と死亡者数を予言していたことに気づき、そこに書かれた未来の日付に起こるであろう災害を食い止めようとするのだが。やがて、この数字の羅列に秘められた謎が明らかになり・・・という物語。

とにかく謎が謎を呼ぶ展開で、オチは読めても割と先が読めないこともあって、主人公の設定などを含めて、全体にドンヨリとした暗さがあるものの、適度な緊張感をもって最後まで楽しむことのできる作品でした。この手のディザスター&サスペンスの作り方としてはとてもよくできている作品だと思います。ま、すごく面白かったとか、大好きだとか、そんな感じではないんですが。あくまで「よくできている」映画だと思うということです。

この作品、なんとビックリ、最初は単なるパニック映画だと思っていたら、結構ディープなキリスト教映画でした。旧約聖書の預言書がベースになっていて、ところどころにキリスト教的なモチーフがちらほらと。宗教的な知識が深いと色々と凝って作られているところもあるんだろうけど、特にそういうことに精通しているわけでもないので、深いものがありそうだということはなんとなく分かるんだけど、なんとなくどまりなわけですが。

最後のオチは、この手の映画のオチとしてはそろそろ見飽きた感もありますが、この作品では冒頭からそれっぽさがちゃんと感じられていて、細かいところまで伏線が張られていたので、かなり冒頭で多分そうなんだろうな、と思いながら見てました。賛否両論あるかと思いますが、オチへの持って行きかたなどは、序盤に語られる運命に関わる哲学的討論などもうまく生かされていて、なかなかしっかり面白くまとめてたのではないでしょうか。ここで描く主張が好きか嫌いかは別として、ですが。

映像もなかなか迫力のある災害シーンもあって、見ごたえはあるんですが、個人的には、この手のCGで作られた映像って、現実味が全く感じられなくて、あまり好きじゃないんですよね。なんかTVゲームを見てるみたいというか。そんなわけで近年のこの手のジャンルの作品はどれもこれも映像に不満が。どうせ嘘っぽい作り物感が出てしまうなら、80年代終わり頃のあっと驚くような様々な趣向が凝らされた特撮のほうがずっと好きです。

とにかくラストのちょっと前部分、地球が滅びるかもしれないという危機感のある映画にて、ここまでやってしまった映画と言うのはなかなかないので、なかなかの意欲作だったのではないでしょうか。でも、その部分の展開も、とてもキリスト教的なんだけどね。

ちなみにヒロイン的な女性がひたすらに足をひっぱりまくるのがちょっと面白いです。しかもヒロインですらなく、単に足をひっぱるだけという。アメリカ映画では珍しい展開。

<以下、ネタバレ的なぼやき>

それにしても、あの数字の正体が単に「待ち合わせ」だったとは、なんとも回りくどい・・・。世界中で似たような現象が起こっていたみたいだけど、数字の意味に気づけないままだった人とかいたんじゃないの!?

てか、耳に聞こえちゃうんだったら、わざわざ紙に書く必要ないよね。聞こえない人には意味無いんだし。それとも意味無いけど、とりあえず親切心で何が起こるかだけはみんなに教えてるんでしょうか。あんなに回りくどい方法で。

しかも、あれだけ色々できるのに、車移動って・・・。(←記憶まで操作できるのに、壁紙は上から貼るだけという伝説のコメディSF『フォーガットン』を思い出す。)

<ここまで>

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