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2010年2月23日 (火)

映画「マチュカ ~僕らと革命~」

【ワールド・チルドレン・シネマ】マチュカ~僕らと革命~ [DVD]

Machuca

チリ

2004

日本未公開

DVD鑑賞

昨年末、レンタル店にて「ワールド・チルドレン・シネマ」なるシリーズ名で、様々な国の子供が主役の映画を集めたDVDが並んでいるのを発見。これはなかなか良い企画!そんなわけで、その中から1本観てみました。

舞台は1973年のチリ、サンティアゴ。この時代、チリでは、1970年の選挙で社会主義政府が発足し、社会主義政策がとられるようになり、街中ではデモ行進が頻繁に行われていた。

主人公のゴンサロは裕福な家に育った11歳の少年。あるとき、彼の通う私立の小学校が近くの貧民街に暮らす少年たちを無償で受け入れることになり、ゴンサロは貧民街に暮らす少年ペドロと親しくなり、ペドロの近所に暮らす年上の少女シルバナに淡い思いを寄せるようになる。

しかし、クーデターにより社会主義政府が倒される日が刻一刻と近づいていた・・・

チリの社会情勢が大きく変わった1973年を一人の少年の視点から描いた作品で、鑑賞前は特にその時代のチリに関する知識を持っていなかった自分でも、時代背景が分かるように丁寧に物語が展開してくれたおかげで分かりやすく、なかなか興味深い作品でした。

映画の作り方としては、カットとか、BGMとかが荒っぽいところもあって(特にBGMが80年代前半のテレビドラマみたいな感じだった)、上質な作品という感じではないのですが、とにかくストーリーで見せる作品でかなりの見ごたえ。てか、チリの映画なんて多分観たの初めてです。

一番のみどころはなんといっても、コンデンスミルク!無駄にドキドキしちゃいましたよ。

それまで、裕福な世界しか知らなかったゴンサロがペドロと出会い、自分の生まれ育った国の直面する問題を肌で感じ、成長していく姿を描くのですが、子供の力では何もできないし、ただ傍観者になるしかないラストはただただ切なかったです。

軍事政権が樹立して、小学校の校長が代わる場面も圧巻で、小学生たちがこういう事態を目の当たりにして、社会をどのように捉える大人になるのだろうか、と考えてみたり。校長が去る場面はちょっと『いまを生きる』っぽかったけどね。

激動の社会情勢にゆすぶられる少年たちの友情物語は、エンタメ的面白さと社会的なテーマが上手い具合に配合されていてなかなかのオススメ作品です。

「ワールド・チルドレン・シネマ」シリーズ、他の作品も観てみようっと。

* * *

余談だけど、このサブタイトル、『ベルリン、僕らの革命』(レビュー)っぽいですね。

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