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2010年3月 9日 (火)

映画「約三十の嘘」

約三十の嘘 特別版 [DVD]

約三十の嘘

日本

2004

04年12月公開

TV録画鑑賞

世間ではアカデミー賞発表で大賑わいの本日ですが、マイペースに記事を更新。ちょっと前にBSで放送されていたものを録画したものを鑑賞しました。(鑑賞したのは先週なんですけどね)

かつてメンバーが裏切り報酬を持ち逃げされてしまった詐欺チームの一団が3年ぶりに仕事をするため、寝台列車で北海道へと向かう。

カリスマ性を失い腑抜け状態になっているかつてのリーダー志方(椎名桔平)

新たなリーダーとしてチームをまとめようとするく久津内(田辺誠一)

志方を慕う若き青年、佐々木(妻夫木聡)

クールな才媛、宝田(中谷美紀)

宝田と交際しているというお調子者の新メンバー横山(八嶋智人)

ここに、途中、3年前に金を持ち逃げした今井(伴杏里)が加わることになり、一波乱があったものの、仕事は大成功。しかし、帰りの寝台列車の車内で事件が起こる・・・。

ここまで完全に列車内だけで物事が進む映画だと思っていなかったので、突然帰りの車内に切り替わったときにはちょっとビックリしてしまいました。これはきっともともとが舞台用の作品なんだろうな、と思って調べたらやっぱりそうでしたね。

でもって、もともとの舞台を知らないのでなんとも言えませんが、全体的なセリフ回しの不自然さとかは、「舞台」をそのまま映画にしてしまった感に溢れていて、映画としてはちょっと違和感のある印象も。いつもは気にならない役者さんの演技もやけに気になったのはなんでだろ。

ストーリーはどういう方向に転がるのかが読めなくて、ミステリなのかと思って観ていたら、なんとラブストーリーだったという驚異のどんでん返しが。観ている側の心構えとして、なぞ解きを期待してしまうとちょっと肩すかしな結果になるかもしれませんねぇ。

あと、特定の主役がいるって感じでもなかったので、どういう視点で物語を見ればよいのかがつかみづらかったかなぁ。

北海道でのできごとを全く描かないんだけど、どんな感じだったのかを上手い具合に想像させてくれるのはなかなか良かったですね~。列車内しか描かないのに、ちゃんと物語が分かるというか。導入部分でのキャラ紹介の仕方が上手いというか。会話のつなげかたとかは結構好きですね。

キャスティングは全体的に好きな感じなんだけど、今井役の伴さんが物足りなかったかなぁ。割と達者な俳優さんたちで固めてきてたので、力不足がちょっと目立ってしまった感じ。

そんなわけで、全体的に「観る側の心構え」みたいなものがちょっとつかみきれないままラストを迎えてしまった感はあるんですが、割と時間を感じさせずに最後まで楽しんで観てしまった1本でした。

寝台列車の個室が思ったよりも快適そうで、ちょっと乗ってみたくなりました~。

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コメント

あのソファとかある個室は、「実在しない」と書いてあった気がする、確か。私もこれ観たとき乗ってみたくて、調べてがっかりした覚えが……。
部屋のトラッドなデザインと「ゴンゾウ」の組み合わせがよくて、しばらくパソコンの壁紙に使ってました。

投稿: verde | 2010年3月12日 (金) 00時32分

>verdeさん

コメントありがとうございます。

えー、あの個室は実在しないんですか!?
それはかなりがっかりです。

みんながゴンゾウと座ってる写真とかも
良い感じでしたよね。
壁紙にしてたって、かなりお気に入りだったんですねぇ。

投稿: ANDRE | 2010年3月13日 (土) 01時34分

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■監督 大谷健太郎 ■脚本 土田英生、大谷健太郎、渡辺あや  ■原作 土田英生 ■キャスト 中谷美紀、椎名拮平、妻夫木聡、田辺誠一、八嶋智人、伴 杏里、ゴンゾウ  “線路は続くよ、人生も” ある日、大阪駅構内に集まる詐欺師たち。落ちぶれた元リーダー・志方(椎名拮平)、クールな美人詐欺師・宝田(中谷美紀)、元アル中の若手・佐々木(妻夫木聡)、頼りない新リーダー・久津内(田辺誠一)、お調子者の新参・横山(八嶋智人)。彼ら5人は、豪華寝台特急<トワイライトエクスプレス>に乗り込み、京都駅でボインの女詐... [続きを読む]

受信: 2010年3月27日 (土) 08時41分

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