映画「シャーロット・グレイ」
Charlotte Gray イギリス オーストラリア 2001 2002年2月公開 TV録画鑑賞 |
この映画観たのに、すっかり感想を書き忘れてました。3年近く我が家のHDDレコーダーに録画されて眠っていたものをようやく鑑賞。実は劇場公開時からずっと観たかった作品です。
第2次大戦中のロンドン、看護婦のシャーロット(ケイト・ブランシェット)は、パーティ会場で出会った青年ピーターと恋に落ちるが、間もなく空軍に所属する彼はフランスでの任務へと旅立ち、消息を絶ってしまう。
同じころ、フランス語が堪能な彼女はフランスでのレジスタンス運動の諜報部員に誘われ、その話を引き受ける。そして、厳しい訓練を終えた彼女は、フランスの山間の小さな村へと降り立ち、地元のレジスタンスのリーダーであるジュリアンらと共に活動を開始するのだが・・・。
ケイト・ブランシェットの存在感がとにかく凄い!!
もともと好きな女優TOP3に入る勢いで好きなんですが、ますます好きになってしまいましたね~。
ただ、この映画、とても残念なのが、フランス人が全員英語を話すこと。そもそもこの作品では主人公が諜報部員としてフランスに潜伏しているわけで、場面によって彼女が英語を話したり、フランス語を話したりすることで、彼女の活動が明確になるはずなのに、フランス語を話しているであろう箇所も全て英語になっているためものすごい違和感がありました。最初にフランスの村に到着したとき、ジュリアンが英語で話すものだから彼は英国の諜報部の仲間なのかと思ってしまったし・・・。
彼女の諜報活動が割とゆるい感じだったんですが、派手なことをしたらすぐにバレてしまいますし、実際はあんなものなのかもしれませんね。
消息を絶った恋人や、英国から来た者としてフランスの「仲間たち」との立場の違いなど、彼女の精神的な苦悩がしっかりと描かれていて、エンターテイメント性を保ちながら、戦争映画としても色々と考えさせられる深さがあり、作品自体はなかなか面白かったです。
ラスト、一目ぼれで付き合いも浅かったとはいえ、ピーターがちょっと気の毒でしたよね。厳しい戦火を共に闘った仲間のほうが絆は強くなってしまっても仕方ないのかなぁとは思いますが、なんか色々複雑。てか、ユダヤ人たちのその後は・・・。結構妥協しない作品でしたね。
あと、列車の窓からの風景から始まり、全体に映像が美しい作品でした。
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コメント
こんばんは。
HDDで3年積読だった作品、っていうだけで凄いんですが、
ご覧になれて、感想もUPしていただいてよかったよかった(゚ー゚)
ケイトはいつどんな役でも好きなんですけど、これはやっぱりまた惚れ直しますねぇ。
観てからもう随分経つので、ところどころ忘れてるところも多いんですが、
ケイトが凄い存在感だったことはやはりよく覚えています。
わたしも、英語がとても気になったんですけど、
海外では吹替えで上映するのが当たり前だと聞いて、一瞬納得。
でも考えたら、本国ではそのまま上映されるんだから、
やっぱり英語だけなのは不自然よね、とも思います。
投稿: 悠雅 | 2010年5月 6日 (木) 19時10分
>悠雅さん
コメントどうもありがとうございます。
これを観た時点で、
我が家のHDDの最も古い録画がこの作品でした。
なんか録画していつでも見られると思うと、
ついつい後回しになってしまいがちで、
まだ色々な作品が眠ってます・・・。
ケイト・ブランシェットはもともと好きな女優さんなのですが、
本当に何を演じてもその役に完全になりきってしまうところに
自分もすっかり惚れ直してしまいました。
大好きな女優と言っている割には、
実は彼女の代表作の1つ「ギフト」も未見でして(怖そうなので)、
どこかで機会を見つけて是非見てみたいと思います。
フランス語のシーンをフランス語にしてしまうと、
映画のほとんどがフランス語になってしまうので
不便なのかもしれませんが、
舞台が英国とフランスをまたがる作品なので、
やっぱり不自然さが残ってしまいますよね。
投稿: ANDRE | 2010年5月 7日 (金) 00時14分