« 来日舞台 Dream Girls | トップページ | 「告白」 湊かなえ »

2010年6月13日 (日)

映画「あの日、欲望の大地で」

あの日、欲望の大地で [DVD]

The Burning Plain

アメリカ

2009

2009年9月公開

DVD鑑賞

インパクトのある邦題で結構気になっていた1本。どんなストーリーなのかとか前知識一切なしで鑑賞しました。

高級レストランのマネージャーをしているシルヴィア(シャーリーズ・セロン)は多くの男性を関係を持ち、どこか影のある生活を送っていた。ある日、彼女の前にメキシコ人の男が現れ・・・。

荒涼とした大地の続くニューメキシコ州。3人の子供の母親であるジーナ(キム・ベイシンガー)は隣町に暮らすメキシコ人のニックと情事の最中に、密会していたトレーラーが炎上し、2人は命を落としてしまう。

やがて、ジーナの娘マリアーナとニックの息子サンティアゴは互いの傷を埋めていくかのように惹かれあうようになるのだが・・・

複数の時間軸を交差させて描かれる苦しい愛の物語。

タイトルも決して明るくはないけれど、思っていたよりも大分ずっしりとした愛の物語でした。

複数の時間軸を並行して描いていくんですが、それぞれの時間軸の関係を把握した途端に物語の奥深さがぐぐぐっと増したように思います。

あとこの作品の魅力は何と言ってもキム・ベイシンガーの美しさでしょう。この女優さんは本当にきれいですよねぇ。品のある美しさなのが良い。

その他、登場する女優さん達は子役を含めて皆さんとても存在感があって、それだけに男性陣の弱さと言うか、地味さが目立ってしまい(そういう物語なんだけど)、これは完全に女性たちの生きざまを堪能する作品なんだなぁと。

女優陣の中ではマリアーナを演じたジェニファー・ローレンスもとても良くて、母の不倫、死、そして自らの禁断の恋へと向かっていく非常に難しい役どころをものすごい説得力を持って演じていたように思います。目元が特に印象的。

最初は複数の男性たちと関係を持つシルヴィアに対し、否定的な見方しかできなかったけれど、複数の物語がつながっていく中で、シルヴィアの行動の理由となるトラウマも明らかになっていくあたりは見ごたえ抜群。

なんか共感度とかはかなり低いけれど、重厚な人間ドラマを味わえる作品だったように思います。

|

« 来日舞台 Dream Girls | トップページ | 「告白」 湊かなえ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「あの日、欲望の大地で」:

» あの日、欲望の大地で [LOVE Cinemas 調布]
ギジェルモ・アリアガは本作が監督デビュー作。元々は『21グラム』、『バベル』で知られる脚本家で、もちろん本作も脚本を務める。主演は『ハンコック』のシャーリーズ・セロンと『L.A.コンフィデンシャル』のキム・ベイシンガーというオスカー女優2人。共演のジェニファー・ローレンスは若干19歳ながらヴェネチア国際映画祭新人賞に輝いている。時代を超越した親子3世代の絆を描いたヒューマンドラマです。... [続きを読む]

受信: 2010年6月13日 (日) 00時35分

« 来日舞台 Dream Girls | トップページ | 「告白」 湊かなえ »