「私自身の見えない徴」 エイミー・ベンダー
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私自身の見えない徴 エイミー・ベンダー 角川文庫 2009.4. |
以前読んだ短編集「燃えるスカートの少女」がなかなか面白かったので、長編第1作目というこちらの作品も読んでみました。
数字の世界に生きる主人公モナは小学校で算数を教えることになるのだが・・・。
数字を具現化した表現が独特ではあるんですが、全体的にその世界観にハマることができず、あまり好きな作品ではありませんでした。不条理だったり幻想的だったりする作品は基本的に嫌いじゃないはずなんだけど、全体的に後ろ向きな感じと粘着質な印象が強い作品だったというのもあまり好きになれなかった原因かなぁと。
ただ、冒頭に出てくる寓話は猛烈に面白くて、自分が好きなのは彼女の書く短編であって、長編はあまり好きではないのかもしれません。長編になると、やや癖のある世界観に疲れてしまったというか。
ネット上にあげられている感想を読んでみると、結構、絶賛されていて、好きだったと書いてる人が多いので、自分には読み切れてない部分があるのかもしれません。
そんなわけで短めの感想でした。
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